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【メンタル編】季節性うつをご存知ですか?夏季うつにご注意を!

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メンタル・キャリア カウンセラーの部屋

季節性うつをご存知ですか?

はじめに


今年も8月に入り、すっかり暑くなりましたね。


コロナによる自粛生活で、外出する機会が例年より減り、室内で過ごす時間が多いのではないでしょうか。

外が暑いからとついつい冷房を強めに設定する方もいらっしゃるかもしれませんが、もしそのような部屋で長時間過ごしてしまうと、身体だけでなく、精神的にもバランスを崩してしまうかもしれません。

実は夏の時期に発症する「季節性うつ」があると言われています。

今回は季節性うつについてご紹介します。



季節性うつとは

季節


季節性うつとは、「季節性感情障害(SAD)」の俗称です。

1984年に精神科医のローゼンタールにより、日照時間が減少してくる時期になると抑うつ傾向が見られる「冬季うつ」が存在することが報告されました。

しかし冬季うつよりは少数ですが、夏の時期にも季節性感情障害を発症する方がいます。

ちなみに季節性感情障害は、男性より女性の方が3倍かかりやすいと言われています。

夏季うつの身体的症状は夏バテにも似ていますが、抑うつ状態(気分の落ち込み)があるかどうかで判断できるようです。

夏季うつは食欲も落ち、よく眠れず、気分が落ち込みがちである一方、冬季うつは身体的症状が夏季うつとは対照的であると言われています。また冬季うつは倦怠感や思考力・集中力の低下は見られるものの、気分の落ち込みがない場合も多々あるようです。

思い当たるストレスがないにもかかわらず、毎年初夏や秋口といった特定の時期になると調子が悪くなり、その時期を過ぎれば症状が改善するというようなことがあれば、もしかしたら季節性感情障害の可能性があるかもしれません。



季節性感情障害の予防法は?

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季節性感情障害の原因として、体内時計のずれが挙げられます。

人間も含め、地球上のほとんどの生物には概日リズム(サーカディアン・リズム)というものが存在し、約24時間の周期で睡眠のパターンが調整されています。

これがいわゆる体内時計と呼ばれるものです。

ちなみに人間の概日リズムは約25時間と言われており、地球の1日の周期である24時間と1時間ずれています。

このずれが重なっていくと次第に睡眠に影響が出てきて、夜になってもなかなか寝付けない(不眠)、もしくはいくら寝ても寝足りない(過眠)状態が起こってきます。

このずれをリセットするには「光」を浴びることが大切です。

しかし秋口になってくると日照時間が短くなり、この体内時計に影響が出ると考えられています。

したがってこの時期は特に、朝起きたら日光を浴びるというのがとても重要です。

しかし日光は浴びればいいというものでもなく、夏場になると日差しが強くなり、日光を長時間浴びると肉体疲労が蓄積されてしまいます。

その疲労感からストレスが溜まり、心身のバランスを崩してしまいやすくなりますので注意が必要です。

それから従来のうつ病と同様、季節性のうつにも脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が関与していると言われています。

このセロトニンの分泌が減少することにより、気分の落ち込み等が現れるようになります。

セロトニンの合成に必要となるアミノ酸は、肉や魚などのタンパク質に多く含まれていますので、これらを積極的に摂取することも予防に繋がります。

そして、夏場は熱中症対策の上でもエアコンが欠かせませんが、寒さを感じない程度の温度設定をすることで環境によるストレスが軽減されます。

また、寝る前にスマホやPCを見るのはブルーライトを浴びることになり、脳が覚醒してしまいます。

寝つきが悪くなる原因になり、概日リズムにも影響が出ますので避けた方が良いでしょう。
生活習慣を見直すことが季節性うつの予防に繋がります。

規則正しい生活と、栄養のあるバランスの取れた食事をし、体力と精神力をつけ、暑い夏を乗り切りましょう。

参考文献


・ゆうメンタルクリニック 【第23回】冬季うつ・夏季うつ/季節性感情障害

https://yuik.net/man/408.html

・新宿ストレスクリニック 夏季うつ ~夏バテとの違いって?~

https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/summer-depression/


・サプライ通信<2021年8月号>掲載


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