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平成26年7月号
岡社長の今月のアドバイス『日本人の幸福感』『百田尚樹氏』『脳は主語を理解できない!』ほか・・・
診断士 松下から見た『“隠れ倒産”を考える』
BS海外コラム『コンビニ珈琲事情』
コンサルタント小出の今月の気になるキーワード『総合的品質管理「QC7つ道具」特性要因図』
関与先様からのご投稿株式会社ウェルス・マネジメント代表取締役 濵 昌志氏
労務の寺子屋【労務トラブル110番編】過払い賃金は精算できるか?
ブレイン・サプライよりお知らせ
・関西事務所 いよいよスタートです!
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≪日本人の幸福感≫
ついこの間まで暖房を入れていたと思っていたら、あっという間に春が過ぎて暑い夏がやってきました。昨年ほどではないですが、いよいよ本格的な夏の到来です。
私は小学生までは夏休みが来ることを心待ちにするごく普通の少年でしたが、社会人になり、スーツ着用の世界が主体の生活となり、暑い夏はいつの頃からか苦手となり、敬遠するようになってきました。
昨年の暑さに比べれば今年は冷夏と言われていますが、どうも人間は暑い夏ほど秋の涼しさを有難く感じ、冬が寒いほど春の暖かさを有難いと感じるようです。
地球上のどの国よりも日本の四季は明確であり、だからこそ日本人は季節の変動を有難いと感じるのでしょうか。
暑い国、寒い国など、多くの国を訪問していますが、私はその度ごとに日本に生まれたことに感謝の気持ちを覚えます。先般、ふと思ったのですが、我が国に住む人々は、この恵まれた環境に感謝する気持ちが、どこの国に住む人々よりも大きいのではないのかということです。
『有難い!』という言葉は、室町期までは神様にのみ掲げる、非常にエネルギーの強い言葉であったと聞いたことがあります。 我々はこの『有難い』を日常で使っています。 この『有難い(う)』の多い家庭や会社は繁栄するという法則は、私がこれまでお会いした6000社近くの経営者の方々や、面談させていただいた数万人の方々を通じて教えていただきました。
恐らく我が国に住む人々は、この明確な四季によって、毎シーズン、『有難い!』という感謝の心と、『幸せ!』という幸福感を心に刻んでいるのではないでしょうか。
その言葉のエネルギーが、世界中で一番充満している国が日本のような気がします。
私は幼少より体が弱く、また骨折5回、松葉杖生活も数ヶ月、武道での怪我や交通事故などの怪我、病気による手術等で、全身を数十針縫っています。そこから回復するたびに健康であることの幸せを実感するという経験を重ねてきました。 特に癌を経験した8年前からは、『生きているだけで丸儲け』を実感してきた次第です。
大学生の時にニュージーランドを一人旅した際、北島の北端にあるカイタイアという町で、知り合ったドイツ人、スウェーデン人の人たちと海水浴をしたことがありますが、北海道の余市の海岸で泳いだときよりも海水温が冷たく、流石に殆ど海に入れませんでした。外人たちは喜んで冷水につかり、大はしゃぎであったことを、大学に帰って、当時の英会話のジョイス先生にお伝えしたところ、先生から、「日本人は世界で一番素晴らしい国に住んでいることに気づいていないようですね」と優しく諭されました。非常に印象に残る会話であったことを覚えています。
日本に住めることが本当に有難いことであることをもっと実感していくこと、そしてそのことを子孫に伝えていくことが、我々の務めであるような気がします。
≪百田尚樹氏≫
NHK経営委員で作家の百田尚樹氏が18日、静岡市葵区での講演後に行われた参加者との質疑応答で「日教組は本当に日本のがん」「南京大虐殺はなく、従軍慰安婦はうそ」などと発言した。
講演会は静岡青年会議所が主催した。百田氏は参加者から日本の教育に対する考えを問われ「日教組は何十年間も、純粋無垢(むく)な子どもたちに贖罪(しょくざい)意識を教え込んでいる。まず『日本は素晴らしい』ということを教えなければいけない」と持論を展開した。
百田尚樹が正しい。我々の世代は、日教組と朝日新聞によって自虐史を教えられ、従軍慰安婦、南京大虐殺等が捏造であることを知り得るまで無駄な時間を費やし、「日本が嫌い」という愛国心を持てない国民となってしまった。愛国心を持たない人間が日本ほど多い国を私は知らない。偏狭な愛国心ではあるが、自国を愛する韓国人はその点では幸せかもしれない。反日をマスコミが煽る風潮は直ちに正すべきではないのか。 (静岡新聞2014.6.19配信)
私は百田尚樹氏原作の「永遠の0(ゼロ)」を6回読み、映画化された作品を3回見ました。本を短期間に6回以上呼んだのは、学生時代に読んだ吉川栄治の「宮本武蔵」の10回、池波正太郎の「真田太平記」7回、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の6回、数年前に読んだ岩本徹三氏の「零戦撃墜王」の12回以来のことです。
百田尚樹氏の作品はこれだけしか読んでいませんが、当時の軍人の国を愛する心、家族を愛する心、当時の時代背景や世界情勢や日本人の国民感情等が明確に描写されていると感じました。500万部以上売れた理由がよく分かります。印象的であったのは伊丹空港から羽田に向かうJALの中で隣の白人(恐らくアメリカ人)が日本語の同書を熱心に読んでいて、600ページ近くある同書の後半のクライマックス部分を読んでいるところで、横から見つめる私と目と目が合い、私が「良い本でしょう?」と声をかけると、感慨深げに「YES!」と返してきたことです。
交戦国であった欧米人でも、この作品の良さが理解できるのです。 それほどの作品であるということです。
また私は過去の戦争映画はほぼ全作品観ておりますが、元軍人の影響が色濃く残る昭和20年代から30年代の作品、戦後の自虐史観の影響を受けつつあった昭和40年代後半から60年代、戦争が過去のこととなり、反戦映画主体の平成~現代にいたるまでの作品とは一線を画した素晴らしい映画でした。 3回目は長女と観に行ったのですが、周囲でこれほど涙を流す人を見たのはこの映画が初めてでした。 この時には日本人も捨てたものではないなと感じました。
しかし残念なことに日本のマスコミはこの百田氏の作品を批判的に報道し、90億円以上の興業収入があったにもかかわらず、控えめな報道しかしませんでした。「アナと雪の女王」の報道とは姿勢が全く違います。
日本のマスコミは、現代社会のネットによる影響力の大きさや、嘘の報道、偏向報道等を行うことがブーメランのように自らに返ってきて、自分の首を絞めつけていることに気づいていません。
今若者の間では密かに愛国心が芽生えつつあるように感じます。そして愛国心に無関心な大人たちを批判し始めています。 日本の経済力が落ち始めた途端に態度を豹変し始めた近隣諸国に対する不信感と共に、この若者たちに芽生えつつある愛国心を、是非政治家や財界の方々は真摯に受け止め、良い方向へと導いていっていただきたいと思います。 学校教育においては自虐史観などを教えるのではなく、まず科学的な歴史学に基づいた正しい歴史を学ばせていくべきです。そして、その歴史の真実(事実)から、いろいろな考え方(思想)があることを学び、それについて自ら考えていく力をつけることこそ教育でしょう。中国には中国側の立場に立った歴史、米英には米英の立場に立った歴史、韓国や北朝鮮には韓国・北朝鮮の立場に立った歴史があることを理解しつつ、我が国の国民に愛国心(ナショナリズムではなくパトリオティズム(祖国愛))を教えていくことが求められます。 将来を担う若い方々のためにも、イデオロギーに固まった偏った思想教育を行う輩は、早期に教育界から去っていただきたいと切に願います。
≪日韓マスコミの原罪≫
慰安婦問題、これだけある元軍人証言をなぜ軽視するのか
「産経新聞が頑張ってくれて、慰安婦問題の本質とか、(慰安婦募集の強制性を認めた)河野談話がどんなものだったのか、やっと国民にも伝わってきているんじゃないか」 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は13日、記者団にこう語った。弊紙のささやかな努力を評価してくれたことに、まずは深甚なる感謝を表したい。そして、橋下氏が続けて述べた次の言葉にも賛同する。 「歴史問題は外交戦争に使われることもある。日本として認めるところは認めるけれど、言うべきところは言っていかなきゃいけない。どの国だって、事実と違うことを言われた場合は異議を申し立て、抗議するのは当たり前の話だ」 常々、そう思っていたところ、埼玉県本庄市の産経読者、松井敬子さん(87)から「慰安婦問題に関する元軍人の証言」(平成9年刊)という小冊子をいただいた。7人の旧軍関係者が見聞きした慰安婦の実態がつづられており、例えば中国戦線にいた札幌市の伊庭野さんはこう記す。
◆冊子が示す真実 「駐屯して1カ月ほどたった頃、1人の朝鮮人がやってきて、私に『朝鮮の女性を7人連れてきました。兵隊さん方の慰安所を開きますのでよろしくお願いします』と語った。(中略)彼らは日本軍と関係なく、親方が女を募集して連れてきて自発的に営業した」 満州(現中国東北部)にいた静岡県裾野市の勝又さんは、上官に「この朝鮮女性たちは軍が集めたのか」と聞いた。上官は「金を目当てに朝鮮の親分が集めてくる」と答えたという。 勝又さんの手記によると軍曹の月給が25円だった当時、朝鮮半島出身の女性は土・日の2日間で25円から30円の収入を得ていた。
7年間にわたり中国北部を転々とした北海道旭川市の外川さんは次のように証言している。
「戦地では慰安婦を何人か(6~7人が多い)連れて、それを商売にしている朝鮮人や中国人が必ずいたのである。(彼女たちに)『なぜこの道に入ったのか』と聞くと、『家が貧しいのでよい金になるからといわれ、働いて親元にお金を送るため』と答えた」 小冊子にはこのほかさまざまなエピソードが掲載されているが、共通するのは実体験に基づく「日本軍による強制連行などない」という確信だ。元慰安婦の証言なら無条件に信用する一方で、軍関係者のそれは無視・軽視するというこの問題への向き合い方には、合理性も誠実さも感じられない。(2014.5.15 14:01 産経新聞)
元社民党の代表である村山富一氏が中国に招かれて、持論を展開して、日本人からヒンシュクを買っていますが、ある席で同氏に対して、「日本の慰安婦に対する謝罪はどうするのか?」との質問があり、絶句して無回答であったと聞きました。 全く答えを用意していなかったというか、問題視もしていなかったのでしょう。 もし日本がかつて、韓国や中国の主張の通りに慰安婦を強制的に連行していたのであれば、同様に日本国民の婦女子に対する連行もあったと推定されるはずですし、そのような方の証言を一人でも聞いてみたいものですが、未だかつて一人も発見できていません。 先々月号で慰安婦の推計データを掲載させていただきましたが、日本人慰安婦が全体の6割以上いたようです。 中国・朝鮮エリアにおける出兵が一番多く、全体の7割となります。その関係で同エリアからの慰安婦募集が多くなったのでしょうが、実態は朝鮮人の女衒(ぜげん)がお金儲けをしたくて慰安婦募集に際し、嘘をついて募集をかけたというのが実態のようです。 上記記事のように、兵士からの声は全く考慮されない実態こそ疑ってかかるべきです。
(角田和男中尉)
私が読んだ数多くの戦記物の書物の中では、「修羅の翼」 角田和男氏(つのだ かずお、1918年(大正7年)10月11日 - 2013年(平成25年)2月14日:大日本帝国海軍の軍人、戦闘機操縦士。最終階級は海軍中尉。)の著書の中に書かれていた朝鮮人慰安婦だけは、挺身隊で外地で働けば稼げるとの言葉に騙されて戦地にやってきたと記されていました。 ただしこのケースも誰が彼女を騙して無理やり慰安婦にしたのかは記載されていませんでした。 今まで曖昧な検証しかされていないにも関わらず、慰安婦問題は隣国に利用され、国際問題と化してきました。 戦時中は各国で運営されていたにもかかわらず、日本だけが非難されることはおかしいことです。 戦争に一回負けただけでここまで腑抜け、腰抜けになっていて、今後の激動の時代に生き残っていけるのでしょうか。
インターネットの時代になって判明してきたことは、マスコミの偏向報道の余りの酷さです。我々国民は、嘘の報道、偏った報道、誤った報道に対して断固NOといわなければなりません。マスコミの役目は、国民を洗脳し、扇動することではありません。多少の意見は入れても良いと思いますが、本来のマスコミの役割は真実の報道を行うことであり、その真実の報道に対して判断するのは国民の側であるべきです。 今後の政治家、教育関係者、財界人、官吏官僚には国民を正しく導いていってほしいものです。そして彼らに真実の情報をもたらす役割を、マスコミには期待したいと思います。
≪脳は主語を理解できない!≫
「吐いた言葉が言霊となって自らに返ってくる・・・・。」
私たちが日頃何気なく使っている言葉が、脳と体に大きく影響しているようです。例えば、脳は主語を理解できないという性質を持っている等という情報は驚きとともに、普段申し上げている上記の言葉の裏付けの一つとなるような気がします。 人間の脳は主語が理解できないので、自分が発した言葉全てを自分のこととしてとらえてしまいます。
出典www.honkakushochu-awamori.jp
※ここで言う「脳」は、「古い脳」を指しています。
上記の図にあります大脳新皮質(理性・知性の脳)を「新しい脳」、それ以外を「古い脳」と呼びます。
人間特有の高度な精神活動を担当する「新しい脳」のほうは主語を認識できているのですが、感情を司る「古い脳」のほうは認識できず、新しい脳から送られてくる情報を全て鵜呑みにしてしまう性質があります。だから、人の悪口を言うと、脳の中では自分が悪口を言われた時と同じ状態になるようです。つまり、相手の悪口を言うと、自分自身に悪口を言っていると判断し、自分も傷つき気分が悪くなってきます。恐らく古い脳は人間の持つ60兆の細胞と密接につながっており、ご主人である自分の肉体を極限まで本人の望み通りに働いてくれているのでしょう。 いつも人を貶(おとし)めている人は、何故か自己嫌悪に陥っていくのはそのためのようです。そしてそのような人は、より人に対して攻撃的になってきます。
一方これは私の経験でもありますが、若い時、攻撃的な性格であった私が、この3年間くらい毎日朝起きてから40分~1時間の間、犬の散歩の時間の中で、「有難う」を数百回唱えております。
この経験で分かったことは、まず性格が穏やかになったこと、攻撃的な部分が無くなったこと、その日1日、先に「有難う」を唱えることで、その日の朝から晩まで脳が「有難う」を探し始めること、その結果毎日が「有難うや感謝」の連続でることを実感します。正に良いこと尽くめです。
このことを知るようになってからは、「目の前の人に全力投球」することが自分の日課となりました。マイナスの言葉を吐くことは、上記の「脳は主語を理解できない」ことを理解することで回避することが出来ます。 マイナスの言葉は知らないまま自分で自分に呪いをかけていることにつながるのです。 この「脳は主語を理解できない」ことを職場や家庭でもっと普及させることが出来れば、どれだけ良い集団が出来るでしょうか。
目の前の相手を大切にして、言葉で褒めたり、感謝したりすることで、自分が褒められたり感謝されたのと同じ状態になるのです。そして気分が更に良くなり自尊心が高まってくるのです。
いつも心配している人は毎日が心配な状態に、いつも感謝している人は毎日が感謝の日々に、いつもワクワクしている人は毎日がワクワクの連続になってくるようです。我々は、この脳の特性を理解し、良い言葉を日常的に使うようにしていきたいですね。
“人は幸せだから感謝するのではありません。感謝しているから幸せなのです”
株式会社ブレイン・サプライ 岡 弘己
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【パート社員の健康保険・厚生年金保険の被保険者資格適用について】
パート社員等の短時間就労者が健康保険・厚生年金保険の被保険者となるか否かは、実態的・常用目安としては労働日数と労働時間が下記の例に該当する場合は常用的使用関係にあるとされ被保険者として取り扱われます。
①労働時間が一般社員の4分の3以上の人
1日または1週間の労働時間がその事業所で同種の業務に従事する一般社員の所定労働時間のおおむね4分の3以上であれば、被保険者として取り扱われます。
※弊社管轄年金事務所の一例として、一般社員の方が一日8時間・週5日勤務の場合、パート社員の方⇒一日6時間または週4日勤務以上で被保険者として取り扱われています。
②労働日数が一般社員の4分の3以上の人
1か月の労働日数がその事業所で同種の業務に従事する一般社員の所定労働日数のおおむね4分の3以上あれば、被保険者として取り扱われます。
※上記①・②はあくまでも目安であり、該当しない人でも就労形態や職務内容など個々の具体的事例に則して総合的に判断され、常用的使用関係にあると認められれば被保険者として取り扱われますので注意が必要です。
ご相談、お問合せは社労士事務所ブレイン・サプライまでお気軽にお問合せください。
診断士 松下から見た
「“隠れ倒産”を考える」
アベノミクス効果で景気は比較的堅調といわれています。2013年の倒産件数は10,855件と5年連続で減少をしています。一方、“隠れ倒産”といわれているのが、“休廃業・解散”。東京商工リサーチの調査によると、2013年の休廃業・解散の件数は28,943件と過去10年間で最高を記録、倒産件数の実に2.6倍を占めています。
(資料:東京商工リサーチ)
業種別にみると、建設業が8,535件と最も多く、続いてサービス業6,497件、小売業3,991件、製造業2,857件となっています。
建設業の場合、公共投資の拡大や消費税引き上げ前の住宅着工件数の需要の増加があったものの、現場作業員を中心とした従業員の高齢化、後継者不足がまともに影響していると考えられます。
サービス業の場合、飲食店をはじめとする閉鎖、小売業も大手スーパーの郊外進出などにより地元の商店街を中心に来店客数の減少も大きく影響していると思われます。
また、地域別でみると企業数の多い関東の割合が多いのですが、昨年比の割合でみると、北陸29.4%増、四国17.6%増、中部13.3%増となっている一方、震災復興の影響で東北地方は前年比19.6%減となっています。
(資料:東京商工リサーチ)
その中で、共通するのははやり“人手不足”の問題です。平成26年5月の有効求人倍率は1.09倍と前月比0.01ポイント上昇しております。特に都市部での人手不足は深刻化しており、ハローワーク別の求人倍率では弊社所管の飯田橋の場合4.34倍、特にパートタイムは6.35倍と求人をしても実質集まりにくい状況になってきております。
(資料:厚生労働省)
また、昨年度多かった飲食業を中心に新4年生の内定辞退者が大手企業の中でも広がりはじめているといいます。背景には、若者の安定志向、大手企業の場合は全国を含めた転勤への抵抗などが考えられます。
中小企業にとって、採用は企業存続の命綱になります。一方、隠れ倒産である“廃業”企業が増えているのも事実です。こうした対策に取り組むことも大切になってきます。従来下請や協力会社に任せていた内容を自社で行う選択も徐々にではありますが増えてきております。また、採用面では、6月の弊社セミナーでもお話ししましたが、“自社が選ばれている理由”について、“お客様”とともに“社員”の視点から見ていくことに思わぬヒントが隠れていることが多いです。
(松下 卓蔵)
《コンビニ珈琲事情》
皆さんはセブンイレブンのコーヒーを飲んだ事がありますか。あれ、なかなか美味しくて、わたしの周りにも昼食後の一杯はあれで十分という人がたくさんいます。雑誌「日経トレンディ」が2013年12月号で発表した2013年「年間ヒット商品ベスト30」で「コンビニコーヒー」が第1位に選ばれたのも頷けます。
でも、コンビニコーヒーに関しては実は台湾が大先輩なのはあまり知られていません。
台湾セブンイレブン(統一便利商店)が、独自ブランド「CITY CAFÉ」としてコーヒーの販売を開始したのは、なんと今から10年前の2004年です。
その後他社も追随し、現在はほとんどのコンビニでコーヒーが提供されるようになっています。
台湾では日本と異なりセルフではないので、店員さんが忙しそうにコーヒーメーカーを操作します。数多くの注文をこなすためにコーヒーメーカーも複数台置かれているのが普通です。
値段はラージサイズでNT$50/cup(約150円)と日本並み。因みに台湾の喫茶店のコーヒーのお値段は日本並みかそれ以上とかなり高いので、この価格設定はかなり強力です。
また、台湾セブンイレブンを経営する統一企業は「スターバックス」も経営しているため「CITY CAFÉ」も同じコーヒー豆を使用しているといわれ、台湾のコーヒー愛好者を引きつけています。
台湾でも20年ほど前まではコーヒーを提供する喫茶店は非常に少なく(香港も同様)、日本人駐在員はUCCの直営店か日系のファミレスを探してコーヒーを飲むのが一般的でした。
それがここ10年で、おしゃれな喫茶店や割安な珈琲店チェーン(「丹堤」、「怡客」、「85度c」等)がどんどん出てきて、台湾の人もごく普通にコーヒーを飲むようになりました。因みに「スターバックス」は1998年に台湾に進出、今では台湾全土に282店舗(2012年末)とすっかり定着しています。
台湾セブンイレブンは台湾全域に約4800店舗。そのうち7割の3300店舗が「CITY CAFÉ」を取り扱っており、台湾最大の「喫茶店チェーン」といえるでしょう。
このように日本で大ヒットしているもののなかには、実はアジアが先駆けだったというものも少なくありません。カラオケボックスなども実は台湾が発祥です。
欧米だけでなく「ビジネスのヒント、アジアにあり」と、アジアに目を向けてみるのも面白いのではないでしょうか。
(坂井 優)
《第22回:総合的品質管理「QC7つ道具」特性要因図》
今回は、総合的品質管理の視点「QC7つ道具」の特性要因図についてご紹介致します。前回同様、製造現場のみならず、事務所内間接業務の業務品質の改善にもご活用ください。
⑤特性要因図
私たちが仕事を遂行する場合、様々な問題が発生するのが常です。問題を発生させている原因がつかめればよいですが、その原因は容易には見つけられないのが現実です。ある業務プロセスの結果が、期待した結果とは異なるものになることは問題です。したがって、このように問題となる場合は、それを生み出すプロセスに何か原因があることになります。この結果とプロセスの関係を解きほぐす手段に用いるのが「特性要因図」です。特性と要因の関係、言い換えると結果と原因との関係を手順を追って整理することがきます。
特性要因図は、「風が吹けば桶屋がもうかる」という諺の意味を紐解くことが可能です。
つまり、一見関係無いよう見える2つの事象が実は因果があったということを知るための道具になるのです。この道具を駆使することにより、会社で起こった一つの問題への対処方法が「モレなく・ダブりなく」抽出されるということが可能です。この「モレなく・ダブリなく」が重要なポイントです。例えば、仕事が出来ない新人に対し、手を変え品を変え仕事のやり方を教えるが、一向に業務遂行能力が上がらない。でも実は仕事のやり方を身体で覚える前に、その仕事をする上の前提である「専門知識」が足りないから出来ていないとなると、新人を成長させるという方法に「モレ」があったということになります。人時(にんじ)生産性を高める上でもこの特性要因図は活用できます。特に、若手社員に「徹底的に考える」思考の習慣をさせていきます。
(小出 貴巳)
特別投稿【諸事百景】その5
株式会社ウェルス・マネジメント
代表取締役 濵 昌志氏
「死んだ奴は放っておけ 俺はこれから朝飯だ」
皆様、お元気でしょうか? 二ヶ月お休みを頂戴して今月再び執筆の機会を頂戴し喜んでおります。さて皆様、冒頭の言葉にどんなイメージを抱かれましたでしょうか? 人それぞれのイメージがお有りとは思いますが最も多いかもしれないですがこの言葉は鬼畜にも劣る残虐非道の罪を犯した人間の言葉ではありません。この言葉は先般私に深い感動を与えてくれた或る本の著者が人生の逆境、艱難辛苦の坩堝の中で生き抜こうと、生きるとはどういうことか ということ教えられた或る小説家の言葉です。その小説家は吉行淳之介氏です。そして先ず先程のこの本の著者ですがご存知の方も多いかも知れませんが春山 満さんといいます。今年60歳で亡くなられましたが二十歳半ばで筋ジストロフィーを患い、手を杖に包帯で括り付けて歩き、転倒すれば受身取れずに顔から落ち鼻骨を折り、寝返りすらも打てない状況にありながら、まさに筆舌に尽くし難い境遇にめげず、首から下の身は動かずとも首から上の機能があることに感謝し祈り、自らのその逆境を福祉・介護の世界のビジネスに活かす糧に転換し、パナソニックの介護エレベーターやトヨタの介護自動車の開発に拘り日本のこの業界の前進に大貢献された素晴らしい方です。
さてこの春山氏がまさに苦難の真只中、自殺したくても筋力がないので自殺すらできない生き地獄の中で生き抜こうと思わせた言葉が冒頭の言葉です。背景は太平洋戦争終戦時の話で南方のジャングルで奮戦しながら日一日追い込まれ壊滅寸前のある部隊の隊長が部隊の解散と共に敵の追い手を避け海岸までたどり着き最後の命令を下します。「待っている筈の日本の引き上げ船に乗り日本に帰れ」と。兵士は唖然としながらも気を取り直し「絶対に日本に帰ろう」と戦友と誓い合う。逃亡を重ねる中10人が5人に、5人が3人に、やがて2人になる。それでも2人は「絶対に日本に帰る」と恐怖の中、更に逃げ回る。しかしこの戦友が終に敵の銃弾に倒れた。軍歌戦友の歌詞のとおり「しっかりせよ」と抱き起こし友を抱えて密林を彷徨する。「俺はもう駄目だ、俺をここに置き、お前だけは何としても日本に帰れ」と繰り返す友に「何を言うか 一諸に帰ると決めたじゃないか、「大丈夫だ」と支え励まし、雨に打たれ、飢えと寒さに震えながら、獣に恐怖し野山を彷徨いながらそれでも励ましあって「絶対に日本に帰ろう、こんなところでくたばるな 二人して必ず日本に帰ろう」と誓い合う。やがて友の息も絶え絶えとなり始め、支える方の体力も気力も限界を越え、既に担ぐ気力も消えている。「俺を捨てて お前だけ逃げろ」。その言葉にただ座り込むしかない、しだいに弱っていく友、命尽きなんとする友、もうかける言葉もない、やがて友は静かに落命する。込み上げてくる涙、悔しさ、それでも生き残りたいという執念と。ふとリュックの中を見ると食いさしの握り飯が半分だけ残っていた。それを見つけて涙をポロポロ流しながら貪る様に口に頬張る。息絶えた友に向い最後の別れを告げる。それが冒頭の「死んだ奴は放っておけ 俺はこれから朝飯だ」、気持ちを切り替え友のためにも絶対に日本に帰ると気を高ぶらせて。生きるということはこういうことなのだ、「生きたい」という執念はこういうことなのだ。
「なんで僕が・・・・」と難病を恨んだこともあった。でも自分を被害者にして泣いて恨んで評論しても何も生まれない。そんな人生は送りたくない。「これが生きるということだ」と。
皆様如何でしょうか。宜しければお読み下さい。
※実業之日本社 「僕はそれでも生き抜いた」 春山 満 952円+税
『過払い賃金は精算できるか?』
Ⅰ.今月の課題
サービス業のG社は、毎月賃金規程に記載されている上限額の範囲内で、通勤手当を支給しています。今回、社員Fが6カ月ほど前に引っ越しをして住所地の変更届を出していたにもかかわらず、以前の通勤手当を支給しており、過払いであることが判明しました。会社としては翌月の給与で精算しようと考え、F氏その旨を話したところ『会社のミスで振り込まれたにもかかわらず、翌月に全額返済となると生活に影響が出てしまって困る』と苦情が出てしまいました。G社は、どのように過払い賃金の精算をすればよいでしょうか。
Ⅱ.対応方法
まず、労働基準法第24条に賃金支払の5原則(①通貨払い ②直接払い ③全額払い ④毎月1回以上払い ⑤一定期日払い)が定められています。今回の場合、③全額払いに違反するかどうかが論点になると思いますが、全額払いの原則の例外として、法令に別段の定めがある場合(所得税や社会保険料の控除等)や労使協定がある場合(社宅費、旅行積立金等)にその分を控除して支払うことを認めています。また、『前月分の過払賃金を翌月分で精算する程度は賃金それ自体の計算に関するものであるから、法第24条違反とは認められない』として、行政が認めている例もあります。ただし、精算・調整をするに際し、『その行使の時期、方法、金額等から見て労働者の経済生活との関係上不当と認められないものであれば、労働基準法24条1項の禁止するところではないと解する。』(S44.12.18福島県教祖事件)、『労基法24条1項所定の「賃金全額払の原則」の趣旨とするところは、使用者が一方的に賃金を控除することを禁止し、もって労働者に賃金の全額を確実に受領させ、労働者の経済生活を脅かすことのないようにしてその保護を図ろうとするものというべきであるから・・・・以下省略』(H2.11.26日新製鋼事件)といった判例もあり、精算をすることで社員の日常生活に影響が出るのであれば、精算自体が認められなくなる可能性もありますので、お互いの齟齬ができるだけ出ないようにするために、まず事務手続きのミスを謝罪のうえ事前に本人に通知することが必要かと思います。また、先に記載したように控除する額が高額であるほど1度で精算できなくなる可能性が高くなりますので、分割にするのか賞与で精算するのかなど、本人の意向を踏まえた精算方法を相談するとトラブルになる可能性が低くなるのではないかと思慮します。その際には口頭で済ませず、必ず書面を取り交わすようにし、労使双方で内容の確認をして頂くとよりトラブル防止に繋がるのではないかと思います。
(五十嵐 敏之)
はじめまして!関西事務所の田宮チヱミです。
兵庫県の有名な市で生まれ育ちました。
生粋の関西人です。
昨年秋頃、当社代表岡と出会い、セミナーを聴講した際、岡の「社長の夢実現のために社員がいるのです!」という言葉が心にドカーンと突き刺さりました。
社長の夢を実現させるための近道は、いかに社員のやる気を引き出し、最大限の力を発揮させる職場環境を作ることができるかだ!!!という思いで、株式会社ブレイン・サプライ 関西事務所で事業主様のお役に立てるコンサルタントになるため、日々フル回転です。
私の経歴を話せば長くなってしまいますが、転職回数は数知れず、常に複業状態でした。
その一部として、リハビリ助手、営業事務、POP広告クリエーター(ド○キ関西進出第1期採用)、新聞配達、医療事務、DTP(大手求人媒体在宅ワーク)、小売業(全国40店舗程)展開のホームセンター人事総務、FP事務所勤務 etc・・・。
この多くの転職を繰り返してきたからこそお伝えできる、採用する側とされる側の思い。
また、パート・派遣労働者・正社員・在宅ワークと各就業形態によるメリット・デメリットも経験してまいりました。
社会保険労務士となり、自分が経験してきたからこそお伝えできることを事業主の皆さまのお役に立てればと思っております。
関西事務所を盛り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
★関西事務所連絡先★
田宮チヱミ (社会保険労務士・AFP・年金アドバイザー・第一種衛生管理者)
☎:070-5089-3317 mail:tamiya@brain-supply.co.jp
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2024/09/10みなさまは、近年、メディア等にて目にされる機会も増えてきました「心理的安全性」という言葉をご存じでしょうか? 心理的安全性とは、専門家の間では、1960年代から議論をされてきた用語と... -
ブレイン・サプライ通信 8月号(8/9配信)
2024/08/09今月も暑くて寝苦しい夜が続いておりますが、何か就寝時に気をつけていることはありますか? 私は8月からの電気代補助金に期待して、エアコンを使って快眠を心掛けています!今月のラインナップはこち... -
ブレイン・サプライ通信 7月号(7/10配信)
2024/07/10暑さが続くと食欲が減退する方も多いと思います。酸味のあるさっぱりしたものやスパイスの効いた食べ物には食欲促進効果があるそうです。 先ずは胃腸を整えて、冷やし中華やかき氷、スイカなど夏のお... -
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~心の保健室だより~
2024/06/10気象庁から2024年5月21日に沖縄・奄美が梅雨入りしたとみられると発表がありました。6月6日の日本気象協会からの予想では、全国的に平年より遅く、九州~関東甲信は6月中旬頃に続々と梅雨入りにな... -
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~ホップ・ステップ・キャリアアップの道しるべ~
2024/04/10キャリアの考え方には、①山登り型 ②川下り型という二つがあるのをご存じでしょうか? ●「山登り型」と「川下り型」 ①山登り型 ②川下り型 自分が登りたい山とその頂上、つまり明確な...