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平成28年4月号
岡社長の今月のアドバイス
『アメリカの没落と日本の独立』
『社風とは経営者の“想念のエネルギー”?!』
『他所と違うことをする』
診断士 松下が見た
『全国最大級の農産物直売所「さいさいきて屋」』
事業承継『大丈夫ですよね!オーナー経営者』
第2回 「何を」、「どこから」、「どのように」手を付けたら良いの?(1)
労務最新NEWS
『労働基準法等の一部を改正する法律案の概要』
労務の寺子屋
『平成28年4月 健康保険関係改正のお知らせ』
関西事務所だより No16
今月のご縁むすび
『株式会社 うるる 星 様』
― ブレイン・サプライからのご案内 -
*セミナー
『“多言語人材”安定的獲得セミナー(韓国編)』
『キャリア人材で課題解決!セミナー』
『1日で学ぶ“自社で作れる賃金制度”支援塾』その他
*ホームページがリニューアルいたしました!
≪アメリカの没落と日本の独立≫
現在米国ではトランプ旋風が巻き起こっています。私は30年近く前の、彼が40代のハンサムな中年男性の時代のことを思い出します。ラスベガスのホテル王として一世を風靡しており、話題性のある人物だが、敵を作るタイプであるとの認識が強く印象に残っています。その彼が今や共和党候補の筆頭に上り詰めてきました。
今の米国は民主党のオバマ大統領が2009年にノーベル平和賞を受賞したことに起因して、弱腰外交を演じており、世界の警察官の座を自ら降りることを宣言しました。
イラクのフセイン元大統領のいなくなった中東でISが台頭してきたように、従来から強硬外交を継続してきた米国の大統領が腰抜けの外交を行い始めたおかげで、ロシアや中国までが強盗まがいの外交を展開して他国を侵略し始め、北朝鮮が数度の約束を破って核武装を実行してしまいました。また、ヨーロッパのテロの多発等、多くの問題の顕在化を放置してきました。
米国の国内ではここ40年ほどで約6,000万人の人口増を迎え、その内5,000万人が新しい移民であり、その中には1,200万人の不法入国による移民が含まれています。その移民たちに対して民主党(オバマ)政権は、移民制度改革を行い、一定条件の不法移民を認めたことから、さらに不法移民が増加する状況になっています。それにオバマ大統領の公約である格差是正が加わり、結果的には我が国と同様に、働けるのに働かない者にまで生活保護を与えてしまい、その財政赤字の補填のため、さらに真面目に働く中間階層から税金を徴収する愚策に出ています。
この不満を解消してくれるのがトランプという構図が出来上がってきました。
私の私見ですが、次の政権は共和党が都合がいいというのが米国の意思だと思いますので、このままではトランプ或いは共和党代表が第45代アメリカ大統領になる公算が高いと思われます。流石にトランプが大統領になれば、優秀なスタッフのサポートによって、今までのような暴言は減少するでしょうが、余程のことが無い限り、日米関係は不安定な方向に向かうことが推測されます。 そんな状況をあの狡猾な中国共産党が放置することは考え難く、結果的には我が国固有の領土である尖閣諸島は中国軍に占領され、それを米国海軍は黙認する可能性があります。
実は米国の劣化は我が国にとってマイナスばかりではなく、本当の意味では米国の傘下からの完全独立のチャンスでもあるのです。もし中国共産党が上記の動きをしてきても、日米安保が発動できないような状況になった場合は、即時に日本は主権を守るための行動に出るべきです。
即ち、<日米安保の破棄>と<永世中立国の宣言>をするのです。これは米国からの完全独立を意味します。その代りに永世中立国を宣言するということは、全てのことを自己完結できる(する)の国を意味しますので、ただちに国防軍の創設を行い、我が国を侵略することは金輪際できないことを内外に宣言しなければなりません。場合によっては抑止力としての核は持たざるを得ないかもしれません。本当の独立とは、自国のことは自国で判断できることです。 世の中のパワーバランスの中で、様々なシミュレーションを行い、どちらに転んでも我が国の自尊自立を維持できる環境を確保することが重要です。現自民党政権は何処までこのようなことを真剣に考えているでしょうか。
民間レベルと皇室外交では、世界に冠たるジャパンブランドと世界最古の王室である皇室は我が国の誇りです。それと比較するまでもない劣化した政治家と省利省益に奔走する官僚ではどこまで国家100年の計を立てることが出来るのか不安です。
災い転じて福となす。我が日本国も、そろそろ真の独立国になってもいいのではないでしょうか
≪社風とは経営者の“想念のエネルギー”?!≫
コンサルティングの仕事をしておりますと、伸びている会社とそうでない会社の違いに気が付きます。前者は活気があり、会社の未来に希望があり、会社のビジョンが明確です。一方後者は、一見して雰囲気が悪く、将来が見えないとぼやく社員が多く、今やっている仕事の意味を理解していない、仕事の全体を見ずに目の前の作業に従事している社員が多いというのが実態です。
そのような状況の中で経営者の方にインタビューしますと、多くの経営者の方は、社員のやる気の無さを嘆かれます。更に問題が顕在化している会社においては、社員の不良化を挙げられるケースが多いようです。
会社の社風というものは一朝一夕には出来上がりません。長年の運営の中で徐々に構築されていくものです。多くの場合、経営者の方の潜在的な“想念のエネルギー”が顕在化したものが社風のように感じます。しかしながらこのことをお伝えすることが、現状では憚られるケースが多いのが実態です。人は目に見える物を通じて学ぶことを幼少の頃から繰り返してきたために、自分の発するエネルギーがどのような種類のものかを見ようとしません。
私は仕事柄お客様の話を集中して聴くよう心掛けていますが、実は会社に入った瞬間から、その場に漂う雰囲気を察します。その空気が私の存在を拒否するのか、受け入れてくれるのかを感じ取るのですが、最近のお客様は以前と比較して、柔らかい空気の中でお話しできることが多くなってきました。有難いことです。
“この方は理解できる方だ”と私が判断したごく一部の限られたお客様に対しては、ストレートに感じたままをお話しし、改善策を具体的に提示させていただいておりますが、それ以外の多くのお客様に対しては、目に見える形で当社の提供するサポートサービスを通じて、問題点の改善のお手伝いをさせていただいています。
最近ある会社の社員さんの面談を行いました。本音で語るその方は、「生きていても『虚しさ』が付きまとう・・・。何をしても『面白くない』・・・。将来に夢も希望も持てない・・・。」という趣旨のお話をされました。相当心が病んでいるなと感じました。このような社員さんが近年では増加してきています。この方はつまり自分は『幸福ではない』と感じているのです。 私の経験した様々な事例をお話しし、最後は元気になっていただいたのですが、この場合のアドバイスのポイントは自分の使い方でした。目の前のことに全力を尽くすことで、対象物(者)から感謝されることを分かり易く説明しました。何もアクションを起さずに相手の評価を求めることとの違いは明確となりました。
先進国の国民に多く見られる傾向ですが、自分はこんなに不幸なのに、周囲の人は幸せそうだとか、何かにつけ他人と比較をしてしまうようです。
このように思ってしまう人は、心の深層では他人と比較する基準で生きて来た方が多く、親によく思われたいとか、誰かに評価されたいとか、他人の視線の為に生きて来た傾向が強いようです。SNSの発達で情報過多に陥り、インプットばかりでアウトプットをしていない方の典型例です。
心理学の中でいま最も私の中で説得力があるのは<他者貢献=幸福感>の考え方です。他者貢献することや他者貢献していることを実際に自覚させることで、相談者が自分自身を納得させることが出来れば、どんな状態でも満足と幸福感が「来る」ことになります。
そのためには自分なりの歴史感や死生観、現代の日本で生まれてきたことの幸運、五体満足で生んでくれた親への感謝、障害を負って生まれた場合はそのことに真剣に向かい合ってきたことへの賞賛、人は出来ないことよりも出来ることの方が何百倍も多いことへの理解、人は生きているだけで丸儲けであることの意味・・・・。これでもかという位、相談者がもう結構と言うまで、生きている意味について発信しますと、ある分岐点を超えた段階で、顔つきが変わってきます。人は気づいて変わる生き物です。のどに引っ掛かっていた物がストンと胃に落ちるかのごとくに、本当の理解をすることによって、別の生き物に変わっていきます。
現代人は価値観が多様化し、100人100様の価値観を持っています。彼らの人格を尊重しつつ、会社で労働を通じて自己実現を果たしてもらうという、崇高な使命が会社には、そして経営者にはあるのです。その自覚と覚悟をもって経営に携わっていただければ、社風は改善していきます。
社風が乱れるのは、実は経営者の方々の想念が乱れている時です。問題を先送りしたり、問題の本質を外したり、楽をしたいと目の前の現実から逃げ始めたとき、もうこの辺でいいやと事業に対する情熱が失われたときに、潜在化していた問題が、社員やお客様を通じて顕在化していくのです。
厳しいことを申し上げましたが、経営者の皆様におかれましては、目の前に問題が生じましたら、是非逃げることなく、「そう来たか~!」位の大らかな気持ちで、その壁に向かい合っていただきたいと思います。
もしお一人で乗越えることが厳しいなと感じられたら、いつでもご相談ください。
ブレインをサプライします。
≪他所と違うことをする≫
3/11の早朝4:00頃、上記テーマが私の潜在意識から降りてまいりました。私は睡眠をとる前に、解決したい物事がある場合は、寝る間際にそのことの解決を強く念じてから睡眠に入ります。枕に頭を置くと瞬時に熟睡できるのは私の特技ですが、ちょうど前日に会社の今後の経営計画と人員計画とお客さまへの対応について考えており、来年度の取り組みテーマを考えていましたので、漠然とそのことを自問自答してから睡眠に入りました。ちょうど、朝の4:00頃に、恐らく脳波がα波(アルファー波)とΘ波(シータ波)の間にある覚醒した状態の中で明確に降りてきたのが下記の文章です。
①安売りしている会社はすぐに倒産する。大手には負けるからである。
②定価販売と独自の商売の実施
③USP(ユニーク・セールス・プロポジション:独自の売り)の実践
④余裕のあるお客様への商売を心掛けることによって商売は継続する。何故か。利益が残るからである
⑤他所と違うことをするから、お客様から支持される。他所と同じことをしていたら、お客様から見放される。
⑥だから知恵を出さなければならないし、脳に汗をかかなければならない。
⑦楽あれば苦あり、苦あれば楽あり
⑧お客様本位で考えて、CS(顧客満足)の向上を図らなければならない。そのためにはES(社員満足)の向上が不可欠である
⑨一人だけ楽して平気な人、利己的で他人に迷惑をかける人、自分が人の足を引っ張っていることに気づかない人、他人を傷つける人、お客様のことを考えない人は排斥しなければならない。
⑩出来ることならば改心してもらい、会社方針に従ってもらえればいいが、ダメなら辞めてもらうより方法はない。
⑪そのような人が長く止まってもらっただけ、会社は衰退する。
上記①~⑪を寝ぼけ眼でipadのメモに入力しました。その後再度睡眠に入り、目を覚ましたのが5:30。犬の散歩の時間です。約1時間ほど2匹の犬を散歩させながら、日課の“有難う”と“在ること難し”を100回ずつ唱えてから自宅に戻り、メモを確認しました。自分ではあまり記憶がありませんでしたが、確かに今欲しい情報であり、自分の決断を後押ししてくれるものでした。
当社はお陰様で5月末をもちまして、創業7年を迎えます。今から思えばあっという間の7年でした。その間に多くのお客様と社員の皆さんに支えられ、ここまで成長することが出来ました。本当に感謝でいっぱいです。その間にご縁をいただいたお客様は700件近くになりました。
これから10周年、15周年に向かって、今までご縁をいただいたお客様への恩返しをしていくことが当社の使命であり、今後の発展に結び付いてきます。
昨年から今年にかけてお客様からの相談が増えている事案を踏まえ、従来の労務全般のよろず相談に加え、今年度は下記のテーマで様々な角度からご提案させていただきたいと思います。
①採用(新卒・中途・高齢者・外国人)
②労務監査(トラブルの未然防止と問題点のクローズアップ)
③最新型就業規則他各種規程の整備(ブラック社員と労働者側弁護士対策)
④評価制度導入システム
⑤社労士業務のアウトソーシング
⑥給与計算業務とマイナンバーをはじめとしたセキュリティーのアウトソーシング
⑦オリジナル評価制度の構築(カスタマイズ)
⑧マーケティングによる売り上げ増加策 etc
5月の中旬に東京の本社事務所が移転します。今後も様々なテーマでセミナーや研修を実施してまいります。新しい事務所に是非多くのお客様にお越しいただきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
診断士 松下が見た
“全国最大級の農産物直売所「さいさいきて屋」“
3月に愛媛県に出張の際、今治市にある農産物直売所「さいさいきて屋」に立ち寄りました。こちらの名称の由来は、地元の言葉で「何度もきてください」という意味で、訪れる数は年間120万人、売上は27億円を超えているといいます。ここには、地元の方はもとより、広島県などから瀬戸内海のしまなみ海道をわたってくる方、わざわざ泊りがけで来られる方々などにぎわっています。
425坪のお店の中は、JAおちいまばり管内の農産物(野菜・果物・花)はもちろん、牛肉・豚肉・鶏肉、魚介類も地元今治産にこだわった品ぞろえになっています。さらに、同じ“卵”でも他との違いをわかりやすく宣伝するなど、新鮮さとともにレベルの高い安心できる食材であることもわかるように示されています。さらに右の写真のようなインパクトあるポップはインパクトもあります。
以前、カンブリア宮殿でも取り上げられ、その際この企画をしたJAおちいまばりの西坂文秀さんは、「日本一売れ残りの少ない直売所を目指す」考えのもと、売れ残った野菜をパウダーにする工房を建設するなど、出来る限り売り切る方法を模索、さらに幼稚園や小学校などに料理や食材を提供し販路も拡大しているといいます。(カンブリア宮殿より)
この中で、私が一番気になったのが、併設するカフェ“サイサイカフェ”。こちらも地元今治産の果物などを使ったケーキを販売しています。そして、喫茶で扱っているケーキセットは850円とやや高めにも関わらず、多くの方が注文しています。月商1千万円を超えることもあるというこのカフェ。
実際に私が平日滞在した1時間弱の間にざっと40名はいました。客単価からしてもこれで3.5万円。カフェスペースはこれでも余裕があり、週末になると朝から一杯になるといいます。
なぜ、この今治で850円もの単価でケーキセットが売れるのか、さらに1個500円前後のケーキを買って帰る人が多いのでしょうか。
今治市の所得平均は、総務省発表の「2013年 住宅・土地統計調査」から算出されたデータによる約285万円、これは県内では松山市、新居浜市、東温市に続いて第4位。お世辞にも高いとはいえない水準です。ところがこのエリア、隠れた資産家が多いと言われています。理由は、「大島石」の存在。国会議事堂、大阪心斎橋等にも使用されており、墓石では 全国で絶大な人気・信頼を得ています。証券会社をはじめとする富裕層を狙った金融機関が営業に来ているといいます。さらに、タオルや造船で有名で、業績も堅調なこと、高齢者が多いため年金生活者が多く(半数以上が年収300万円未満)、ただし、他の市に比べると300万円以上の所得層も多いこと、さらに夫婦のみの高齢者世帯も多いことから、実際には1人あたりの所得には余裕があるのではないかと考えられます。
さらに、実際に来ている車のナンバーを見ると、広島県から来ているのが目に着きました。尾道と今治を結ぶ“しまなみ海道”の存在が大きいのではないかと考えます。
週末になると他県ナンバーで駐車場は朝から一杯になるといいます。事実平日の昼間にも関わらず多くの車で駐車場は8割以上埋まっていました。
このような立地をいかしつつ、買い物に不便な島などに暮らす高齢者を手助けしようと、ネット通販も行っています。高齢者の農家の収入をあげることも目指しつつ、小さな地域経済圏でお金が回る仕組みを考え、地元に根差した“さいさいきて屋”。全国から視察に訪れるこの取り組みは、地方経済の活性化に参考になるモデルではないかと考えます。
(ホームページはこちら)
http://www.ja-ochiima.or.jp/saisai/sub/shop.html
(松下 卓蔵)
第2回「何を」、「どこから」、「どのように」手を付けたら良いの?(1)
今回は事業承継のポイントとなるマイルストーンのうち、「全体を俯瞰する」ことと、「会社の人、モノ、金、情報や後継者候補の現状を確認する」ことについて、お伝えします。
四国地方の県庁所在地で不動産賃貸業を営む方の事例をご紹介します。
この企業は先々代が創業され、現在はビル、マンション、倉庫、駐車場を営む会社です。ご家族構成は、社長(75歳)、奥様(72歳、役員)、長女(45歳、国家公務員)、長男(42歳、教員)、次女(40歳、経理・総務担当)です。
社長と奥様は、3年ほど前に取引銀行の紹介で相続と事業承継のコンサルティングを受けていました。
その際にいろいろなアドバイスを受けたのですが、目を通すだけでもかなりの時間がかかる報告書であったため、結局、タイトルにもありますように、「何を」、「どこから」、「どのように」手を付けたら良いのか分からない?というお悩みを抱えていました。そのため、事業承継のマイルストーンの説明をして、まずは「全体を把握」するためのインタビューから始めました。
Ø 全体を俯瞰する
最初に経営計画の有無をお尋ねしましたところ「無」。
そこで、今後の事業の見通しについてお考えを伺いました。
社長のお話しでは、「平成の初めのころは満室状況が続き経営は順調に推移していたものの、10年程前から思うように入居者が見つからず空室が目立つ状況が続いている。賃貸物件の老朽化も進んでいて修繕費の負担は増えているため、立て直しの必要を感じているが、新規投資に踏み切るか否か、結論を出せない状態。」ということでした。奥様にも伺いましたところ、「億円単位の銀行からの借入金があり、毎月の資金繰りは大変。」というお話し。
不動産賃貸業に共通しますのは、物件建設後15年目くらいから収益(売上)が費用を大幅に上回る「ゴールデン期間」に入ります。
他方、入退去の都度の室内修繕の他、物件新築の約5年位で小規模修繕、10年程度で外壁の傷み、20年後には水回りの修繕、そして30年後にはエレベーターなどの大規模修繕が発生しますので、修繕費の積立は欠かせません。
また、入居率は建設当初から5年位まで比較的競争力はありますが、10年から15年後になりますと、他の新築物件との競争は激しくなり、賃料の引き下げをすることになります。将来の賃料ダウンを見越して設計段階から付加価値を持たせておく、例えば内廊下にする、出入り口のセキュリティをしっかりするなど、自分で住みたいと思えるような物件にすることがポイントです。
また、賃料収入の減少は、アパート・ローンの返済原資の減少に直結しますから、修繕費の確保は難しく、資金繰りも厳しくなってきます。
賃料収入が高止まりしている間に借入金の繰り上げ返済をして、財務状態を良好にしておくことも見逃せない点です。
釈迦に説法であるかもしれませんが、社長と奥様には不動産賃貸経営の先行きを読むポイントをお伝えしました。
Ø 現状確認
社長と奥様に全体を俯瞰してもらってから、現状確認のインタビューです。
<インタビュー>
①ヒ ト
事業承継で最も重要なこと、それは「事業をどのようにしていくのか」ということです。
未来の無い事業を継ごうとは誰も思いません。
社長に「後継者はどなたですか?」と問いかけましたところ、「未定」というお答え。
面談の後段でわかるのですが、未定なりの理由がありました。
現在のお考えを明瞭にすることが目的ですので、漠然としていることは、インタビュー後のフィード・バックの場面で追加確認にしました。
②モ ノ
新たな物件への投資や既存の物件の大規模修繕について「どうしたものか?」という思案に暮れていることは、先ほどの「全体を俯瞰する」ところでお聞かせいただいていますので、軽く確認する程度です。
③カ ネ
資金繰りが大変という奥様のお話しがありましたので、具体的に銀行からの借入金について伺いましたところ、借入期間20年、月返済額300万円というお答え。
「よろしければ直近の決算書類を拝見できますか?」とお伝えして、3期分をご用意いただき中身を拝見しました。
お話しとは違い、約定返済額を上回る繰り上げ返済。
「それはなぜですか?」とお尋ねしました。
「実は子供たちから、多額の借金を抱えているのであれば、跡を継ぎたくないと言われ、きついですが早めに借金を返そうと思って繰り上げ返済をしている」と社長。
「では、修繕費はどのように捻出しているのですか?」という問いに、奥様から「賃料収入だけでは賄いきれないので、所有不動産を切り売りして現金を確保しています。」とのお答え。
「それは大変ですね。」とお伝えしますと、「そうなのです、最近、何のために不動産賃貸業を営んでいるのか分からなくなる時があります」、加えて社長は深いため息交じりに「でも曾祖父のころからの大切な事業を私の代で終わらせたくなくて」、お悩みの後継者問題についても、カネをめぐる問題で子供たちは難色を示していることが判りました。
<ここまでのところで問題・課題を整理>
ü 後継者問題の最大のネックは「借入金対策」。
相続「税」対策に眼が行きがちになることは人情です。
相続税の課税対象額を減らすための工夫であるアパート・ローンの存在が、後継者候補である子供たちには受け入れられず、相続放棄すらほのめかされ、社長ご夫妻は困惑し、無理な繰り上げ返済を続けキャッシュ・フローのバランスも崩れる状況になっています。
ü 次に、一定の入居率を維持するための「修繕への備え」。
定期預金でコツコツ積立をしているものの、借入金返済を優先していることから、積立スピードは遅く、修繕が重なると蓄えは底をつくリスクが窺えます。
毎月の返済額を通常通りに戻して、余剰資金は修繕の蓄えに回すことも課題です。
定期預金の他に、借入金対策(企業防衛)・役員の病気やケガと介護への備え・退職金積立・相続税支払準備などにも役立つ生命保険を見直して活用する余地もあります。
ü 子供たちに「夢」を感じてもらう工夫も。
不動産賃貸業を営む面白さや楽しさが子供たちに伝わっていない事もリスクです。
安定した定期収入の得られる不動産賃貸業は、「夢」のある事業であることを伝えること、この点にも工夫と改善の余地があります。
次回は、今回の事例を基に、「承継方法」と「関係者の理解、後継者教育、株式と財産の分配」についてお伝えします。
(岩井 良輔)
2016年5月に下記に移転する運びとなりました。
今後とも社員一同さらに業務に精進致しますので、変わらぬお引き立てを賜りますよう
お願い申し上げます。
【新住所】〒101-0065
東京都千代田区西神田1丁目4番5号 東光電気工事ビル5階
(現本社ビルのすぐ裏手です。)
「労働基準法等の一部を改正する法律案の概要」
現在、国会(通常国会:会期平成28年1月4日~6月1日)で「労働基準法等の一部を改正する法律案」が審議されています。これは、長時間労働を抑制するとともに、労働者が、その健康を確保しつつ、創造的な能力を発揮しながら効率的に働くことができる環境を整備するために、労働時間制度の見直しを行うこと等を目的として労働基準法等の一部を改正しようとするものです。改正法は、平成28年4月及び平成31年4月の施行を予定しています。
その内容は、大きく①長時間労働抑制策・年次有給休暇取得促進策等と②多様で柔軟な働き方の実現の二つに分けることができます。具体的には次の通りです。
1. 長時間労働抑制策・年次有給休暇取得促進策等
(1)中小企業における月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率の適用猶予の廃止~長時間労働を抑制し、健康確保等を図る観点から、中小企業にも月60時間を超える時間外労働に対する割増賃金率を50%以上とする(平成31年4月1日施行)。ちなみに大企業には平成22年4月から適用されています。
(2)健康確保のために時間外労働に対する指導の強化ための規定の新設~時間外労働に関する行政官庁の助言指導に当たり、「労働者の健康が確保されるよう特に配慮しなければならない」旨を明確する。
(3)一定日数の年次有給休暇の確実な取得~年次有給休暇の付与日数が10日以上の労働者を対象に、5日について、毎年、時季を指定して与えなければならない。
ただし、労働者が時季を指定した場合や労使協定に基づく計画的付与が行われた場合は、これらの日数の合計を5日から差し引いた日数を与えればよい。
2.多様で柔軟な働き方の実現
(1)フレックスタイム制の見直し~フレックスタイム制の「清算期間」の上限を1か月から3か月に延長する。併せて、1か月当たりの労働時間が過重にならないよう、1週平均50時間を超える労働時間については、当該月における割増賃金を支払う。
(2)企画業務型裁量労働制の見直し~企画業務型裁量労働制の対象業務に「事業運営に関する事項について企画、立案調査及び分析を行い、その成果を活用して裁量的にPDCAを回す業務」と「課題解決型提案営業」を追加する。同時に対象者の健康確保措置の充実や手続きの簡素化等の見直しを行う。
(3)特定高度専門業務・成果型労働制(高度プロフェッショナル制度)の創設~職務の範囲が明確で一定の年収要件(少なくとも1,000万円以上)を満たす労働者が、高度な専門的知識を必要とする等の業務に従事する場合に、健康確保措置等を講じること、本人の同意や委員会の決議等を要件として、労働時間、休日、深夜の割増賃金等の規定を適用除外となる(いわゆるホワイトカラーエグゼンプション)。
制度の対象者について、在社時間等が一定時間を超える場合には、事業主は、その者に必ず医師による面接指導を受けさせなければならないとする(労働安全衛生法の改正)。
以上が、現在審議中の「労働基準法等の一部を改正する法律案」の概要です(出典厚生労働省HP)。しかしながら、今通常国会で同法案の審議は進んでおらず、法案が成立する見込みは立っていません。法案が成立すれば、1の(1)(中小企業にも月60時間を超える時間外労働に対する割増賃金率を50%以上とする)法律以外は平成28年4月1日からの施行となりますが、その可能性は、目下のところ無い、と考えてよいと思います。
平成28年4月5日に、弊社福岡事務所にて『3時間でわかる“業績向上型 経営計画書”の作り方セミナー』を開催いたしました。たくさんのお客様にご参加いただきました。ありがとうございました。参加された皆様の感想をご紹介いたします。
・事業承継を実行中なので、会社として経営計画書を作成し、移行していきたい。
・会社の方向性の見直しに役立つと思う。
・SWOT分析から発展してのクロス部分に関する点に関心を持った。
・利益を出す体制の道標になった。
・経営計画書を作り、それに基づき経営改善を進めたい。
・社員の意識アップに役立つと思う。
・計画を立てることにより、あいまいだった目標が明確になり、スピードが増すと思う。
・数字的分析に役立てたい。
・現状の把握、今後の予測や社員への会社方針の説明に役立たせたい。
・新規事業に取組むにあたっての目標の立て方と、その達成についての把握がしやすくなる。
・業績向上に役立つ具体的な手法がわからなかったので、年計での分析を試してみるつもりだ。
◎ 今後も皆様のお役に立てるセミナーを企画してまいります。
ご期待ください。
~平成28年4月 健康保険関係改正のお知らせ~
Ⅰ.傷病手当金および出産手当金の計算方法の変更
4月1日より傷病手当金および出産手当金の計算方法が変更になりました。
■ 具体的には~旧算出方法との比較~
Aさんは、平成27年4月に標準報酬月額26万円で被保険者資格を取得し、平成27年9月から標準報酬月額が30万円に変更になりました。
傷病により平成28年6月より傷病手当金の支給対象となったのですが、1日あたりの給付額はいくらになるのでしょうか?
①旧算出方法
30万円÷30=1万円(標準報酬日額)
1万円×2/3=6,667円(1円未満四捨五入)
②新算出方法
(30万円×10ヵ月(H27年9月~H28年6月までの月数)+26万円×2ヵ月)÷12ヵ月÷30日=9,780円(1の位を四捨五入。これが標準報酬日額となります。)
9,780円×2/3=6,520円
※改正された背景
これらの給付金は、休業前の標準報酬日額を基礎として支給額が決定される仕組みとなっていましたが、給付額を増やすために、休業直前に標準報酬を相当高額に改定し、過剰な傷病手当金等を受給するケースが増えてしまったため不正受給の防止を目的として改正されました。
Ⅱ.標準報酬月額および累計標準賞与額の上限の改定
4月1日より健康保険の標準報酬月額および累計標準賞与額の上限が変更になりました。
◆標準報酬月額◆
標準報酬月額は従来の最高等級47等級・121万円の上に48~50等級が新設され
平成28年3月分は47等級までとなり、48~50等級の方は47等級の保険料となります。
標準報酬月額の上限改定にともない、改定後の新しい等級に該当する被保険者がいる事業主に対して、管轄の年金事務所から「標準報酬改定通知書」が送付される予定です。(4月中旬)尚、本改定に際しては事業主からの届出は不要とされています。
「標準報酬改定通知書」の到着後は、該当する被保険者に改定後の等級・標準報酬月額についてお知らせください。
ただし、28年4月以降に標準報酬月額が改定されるべき被保険者については、その月額変更が優先されます。この場合は事業主による届出が必要となります。
◆累計標準賞与額◆
累計標準賞与額の上限は
540万円 から 573万円 に引き上げられました。
◇標準賞与額の決め方
被保険者期間中において、実際に支給された賞与額から千円未満を切り捨てた額が標準賞与額となり、賞与が支給される月毎に決定されます。
標準賞与額の上限は、健康保険は年間累計額573万円(毎年4月1日から翌年3月31日までの累計額)となり、厚生年金保険については1ヶ月あたり150万円が上限となります。
※改正された背景
近年の医療費の高騰に伴い、その医療費をどのように抑え、どのように公平化していくか?ということが厚労省や協会けんぽ等にて議論され「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」が平成27年5月29日に公布されたことにより、標準報酬月額の等級と標準賞与額上限の引き上げに至りました。
(木村 佐和子)
平成28年4月4日~6日に東京、4月4日に福岡にて「中小企業のための新入社員ビジネスマナー研修」を開催いたしました。多くのフレッシュマンがご参加いただき、基本的なビジネスマナーとコミュニケーションスキルの研修を受講してくださいました。ご参加の皆様からの感想をいくつかご紹介いたします。
・敬語、言葉づかい、コミュニケーション、電話対応など、すぐに実践できることはたくさんあります。大人としてきちんとした仕事が一日でも早くできるよう努力します。
・「傾聴」について、新しく学べたことがあるので再確認するとともに、実践していこうと思います。
・報告・連絡・相談をしっかり取組んでいきたいです。
・お客様に満足してもらえるような対応や話し方など貴重なことを学ぶことができました。
・ポジティブな考えを持っていると結果もついてくると思うので頑張ります。
◎今回の研修を生かし、輝かしい社会人として活躍していただけることを願っています!
すっかり春日和になりました。
暖かいかと思うと、寒い日が戻ってきたりしながら春到来です。
私(田宮)は、2月にインフルエンザにかかり、そして花粉症で偏頭痛と喉の違和感に振り回されながらこの日を迎えております。
花粉症っていったいなんなんでしょうね?アレルギーっていいますが、突然症状がでてきますよね。去年は大丈夫だったのに今年初めて症状が出てきて、最初は風邪かな?と思って風邪薬に頼り、それでも治らない・・・そしたら花粉症って!!
花粉症って、○○症っていう症状の病名だから、これで体調悪くしても傷病手当金って申請できるのかなぁ~なんて思ったりして。(傷病手当金って、療養のため不就労に対して給付されるので医師の証明がいりますが、医師は証明するのかな?)
さて、4月になれば新入社員の方々を迎え入れる事業所様は多いのではないでしょうか?
通勤電車ではフレッシュ感満載の、新品スーツの若者を見かけるようになります。
毎年、この若者達はどんな思いで社会人になっているのだろうか?ワクワク?不安?だるいなぁ~・・・とか、皆それぞれだとは思いますが、受け入れ側も大変ですよね。
OJTとOFF-JTの準備を行い、教育係を決めてしっかりマンツーマン研修をされる事業所もあります。また、反対に研修センターにて集合研修の実施で同期の結束が強くなることもあります。
事業所側としては、とにかく辞めずにしっかり働いてほしいという目的は同じです。
働く意味、モチベーション維持とアップなどキャリアについて学生時代からたくさん話を聞いてきている若者に対してアプローチの仕方とタイミングは複雑なものです。
ネット社会になり情報量が多すぎることや、学生の間に労働基準法の授業が一般的になりつつある現代ですので、それを踏まえて若者対策が必要になります。
最近、本屋さんのマネージメントのコーナーでは心理学的要素を全面的に出した書籍が多く平積みされております。なかなか興味深い傾向だなぁと思っておりますが、要するに心の時代だということです。
コミュニケーションをとるためには何が必要なのか?どんな技法があるのか?そんなこと考えたことがない方もいらっしゃると思いますが是非この時代の流れについていくために、是非当社の研修を受講してみてください。何か気づきがあると思いますよ。
(田宮チヱミ)
(関西事務所:阪上文子・田宮チヱミ・佐藤多栄・小山菜穂子・中村千紗・永井真琴)
~株式会社 うるる 星 様~
今の時代の大きなキーワード【働き方の多様性】を真正面から経営者として取り組まれ、また実際に実現・具現化されている株式会社、うるるの星さんを今月はご紹介したいと思います。 会社HPはこちらです。 http://www.njss.info/
☆星さんとの出会い
ご紹介者は、K&Pパートナーズ社代表の松村さん。おおよそ2年前からのお付き合い。ご本業は ベンチャーキャピタルを若くして経営されています。サラリーマン気質とは程遠いメンバーの皆さんと頑張っておられます。同社さんには特色があり、投資対象が、他のベンチャーキャピタルとは違い、まだ同業他社の誰も気付いていないような先や、東京以外の地方企業への出資も多数されています。人数は少ない中でも【独立行政法人中小企業基盤整備機構】からの出資も受けるというキチンと公的期間からも認められたキャピタルであります。ある意味、キャピタルさんからのご紹介、これはキャピタルさんにとってもリスクのあるご紹介と思いつつも、是非!うるるの星さんに!と同席いただきご紹介をいただきましたのが、キッカケです。
当初は、うるるさんから星さん以下4名の方々が物々しくご出席していただき、若干 堅苦しい中でも何かご一緒できると思い、感じました。それも星さんの人柄からなんだと思った次第です。
☆事業の概要をお聞きして
星さんから実際に事業の概要をお聞きして、感じ入った言葉、【人力】☓【IT】。そしてリスクを自身で取り【事業】を作り上げるということ。ここが大きなポイントと思いました。星さんの会社の事業について下記にまとめてご紹介いたします。
◆クラウドソーシング【シュフティ】
在宅ワークという働き方をスタンダードにするというミッションで、2007年にスタート。全国で現在28万7千人(2016/03/13現在)を超える方々が登録されており、仕事を発注するクライアントは9,000社を超え、累計のお仕事は8万件を超えています。事業というより大きな産業化になりつつありますね。登録されている方々のスキルも多岐に亘り、web系その中でもシステム系~デザイン系、コピーライティング系、データ入力、マーケティング。営業系も個人営業~法人営業、翻訳、組織戦略、経営戦略、調査・統計まで、ただ、ハイレベルのお仕事だけでなく、所謂スキル・経験不問の誰でも出来る簡単なお仕事も多数あり、ITを活用することで、エリア・時間に捕らわれない多様性を確立されています。
◆入札情報速報サービス(NJSS)
http://www.njss.info/
「NJSS」は、うるる社が運営する前述のクラウドソーシングビジネス「シュフティ」(http://www.shufti.jp/)の豊富な人的リソースを活用して2008年11月にはじめた入札情報速報サービスです。
「シュフティ」内の専任スタッフが中央省庁や外郭団体、都道府県庁や市区町村役所など、全国 6,045機関が発信する情報を目視・手作業で情報収集することで、他社の入札情報速報サービスがインターネット上の情報からプログラムで集めることができない範囲と精度で、入札情報の提供を実現されています。これまで累計750万件を超える入札案件情報の提供や落札結果情報の提供のほか、入札市場の現状や、効率的な情報収集方法、落札するためのポイントなどを説明する「入札セミナー」を毎月開催し、入札経験が無い中小企業への入札市場への参入チャンスを説明されています。
*「NJSS」の入札市場健全化に向けての取組み 16年2月には自治体(47都道府県庁・市区町村)やオンブズマン向けの無料プラン「みんなの入札」(http://www.njss.info/minna/)をリリースされました。「みんなの入札」では、他自治体の類似案件の落札金額や仕様書内容などを検索できるほか、応札企業の他自治体や他案件における入札実績を公開情報に基づき効率的に入手することが可能となっています。
この【NJSS】の内容をお聞きして、リスクを自分で取り、事業を創りだされている、しかもスキルフルでない普通の主婦の方でも気軽にやりたい時に在宅で出来る、仕事が出来ることを実現されているのが、素晴らしいと思いました。単にお仕事のマッチング、仲介だけでなく、事業創造の素晴らしさを感じました。
また今後のトレンドとしても入札市場は、一般的に、入札=建設系といったイメージを持たれがちですが、実際には案件数の60%近くがIT系や機器・機械系・派遣系など、建設系以外で占められています(NJSS調べ)。そのため、多くの企業にとって有益なビジネス市場となっています。2015年は、話題となったオリンピックやマイナンバー関連に加えて、先端科学技術や選挙関連の案件など、時代をうつす入札情報も数多く掲載されました。益々発展されることを感じますね。
今年の3月10日には対象機関数が6000件突破も、これからです。来年には7000件を目指されています。
◆【KAMIMAGE】アンケートや会員情報などの膨大なマーケティング情報を短時間でデータ化するタブレットフォームシステム
私もサラリーマン時代に大変苦労したのが、アンケートのまとめ。結構主観が入り、まとめる人の感性で、客観性が担保できなかったり。そこを、シュフティの人力をフル活用、タブレット×IT×人力シュフティ、タブレットにアンケート、お客様情報を手書きで書いてもらった内容を、シュフティの皆さんが2名以上でデータ化。すごく単純なことのように思いますが、かなり意味あるお仕事。フォームもカスタム化出来る優れもの。マーケティングへの活用も容易ですね。 https://www.kamimage.com/
◆園ナビフォト 写真販売の手間を80%以上削減!幼稚園・保育園向け写真販売システム
園ナビフォトは、幼稚園、保育園の先生の大変な重労働であった、施設の行事の写真の仕分け・振り分け、園児の写真のタグ付けという業務を開放するに至った事業です。「園の先生、保育士の皆さんのお仕事をカンタン便利に!」というコンセプトのもとに作られた保育園・幼稚園のための写真展示・販売システムです。2014年10月のサービス開始以降、全国の保育園、幼稚園で利用されています。これもシュフティの登録された方々へお仕事を創った成果です。まだまだ機械化、自動化出来ない部分を事業にする。単純なようですが、如何に仕事を創るかの観点を持っているからこそサービス提供に至ったと想う次第です。
上記以外にも、満足できる園探し、安心できる園生活をサポートする、日本最大級の園情報&口コミサイト→園ナビ、ビジネスプロセスアウトソーシングを通じて、お客様のビジネスの効率化・合理化を支援→BPOサービス他を行っていらっしゃいます。
☆事業概要から事業の相談をしてみて
上記の様に、リスクを取って、事業を創出しようとされている星さんの考え方に共感・感動し、何かご一緒できる事業は無いか?と思っておりましたら、星さんとの出会いからすぐに、以前から大阪で課題について相談をされていることを思い出しました。それは、【日本国中で空き家の情報を集積したサイトが存在しない】ということでした。これは、2016年を翌年に控えた、昨年、不動産業界では法律改定で空き家が活性化する!と言うことが話題となっていました。所謂、固定資産税の一部改定(値上)のお話し。このお話しを、株式会社オールピース。社の和田さんと話し合っていても、結局は誰が空き家を見つけるか?そこに行き着きました。
そこで、仮説として【日本中の主婦が、スーパーの行き帰り等々で空き家を見つけられるのでは?】と思い、星さんに相談しましたら、『出来るんじゃないですか!』と快諾。そこから数ヶ月でこの仮説を事業化、リリースに至りました。このスピード感たまりませんね。まさに 【空き家】×【主婦】×【IT】がマッチしたお話しに。
http://www.uluru.biz/archives/4599
こちらがリリースされた内容です。たった1ヶ月で、数百社から申込があったことからも如何にこのビジネススキームにインパクトがあり、働き方の多様性を生み出したか。
この実現力も星さんだからこそと思います。
☆【在宅ワーク】から【外出ワーク】へ
この空き家ポータルサイトでもお判りのとおり、在宅ワークの枠を超えて、外出ワークに乗り出した、うるる社。「シュフティ外出」と命名され、在宅ワークにとらわれない「空き家情報収集」や「覆面調査」、「座談会・インタビュー」、「配送業務」などのお仕事を依頼できるようになっています。ますます、多様性ある働き方の提案と実績を創りだされていきながら、お仕事による、社会的意義、社会貢献を意味あるものに。
星さんの想いが、理念、ビジョンそして社名に現れているように思います。(下記サイトから抜粋)
<理念>『世界に期待され応援される企業であれ』
<ビジョン>『在宅ワークのスタンダード化』
<社名の由来>
うるるとは、オーストラリアの中心にあるエアーズロックという世界最大級の一枚岩。エアーズロックはオーストラリアの原住民であるアボリジニたちの聖なる地とされ、原住民語で『うるる』と呼ばれています。
オーストラリアを旅したときに、「この世にこんなにも壮大で神秘的な景色があるのか」と、強く感銘を受けたのがうるるです。
赤茶けた大地と深い青空にポツンと浮かび、瞬きが聞こえそうなくらいの静寂の中の、うるるのとてつもない大きな存在感に地球の偉容さを感じた。世界にはまだまだ壮大で神秘的な場所が沢山あるが、あのとき味わった感動をこれからも味わっていきたい。そして、味わっていただきたい。「地球のヘソ」と呼ばれる世界の中心であるこの場所のような存在になりたい。
それが起業の理由でもあり、その感動をうるるに関わる沢山の人と共有したいという想いを込めて「うるる」を社名にしております。
と素晴らしい、うるるさん。中小企業、士業の皆様にもお役に立つと思います。お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
最後に 星さんの ReLifeインタビュー記事
http://www.bb-relife.jp/interview/vol0475.html
滅多にインタビューを受けない、あまり表立った活動をされない部分もありながらも上記の記事は素晴らしいと思いました。
また、私の無茶なお願い事を厭わず対応いただきいつも感謝しております。ありがとうございます。
(代表世話人株式会社 杉浦 佳浩)
*ホームページがリニューアルいたしました! https://www.brain-supply.co.jp/
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