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平成29年年末年始特大号①

query_builder 2017/12/01
サプライ通信

岡社長の今月のアドバイス
●『2017年を振り返って』
●『初・台南(台湾)訪問!』
●『意識は現象に優先する!?』
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コンサルタント小出の今月の気になるキーワード
『様々なアイデアの出し方(なぜなぜ分析)』
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関西事務所だより No.35
『シンプソンのパラドックス』
バンコク通信 No.4
『タイ国王/プミポン国王葬儀』
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今月のご縁むすび
『株式会社Warranty technology
今村 末男 様』
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ろーむホットライン
●『雇用に役立つ助成金』
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ブレイン・サプライスタッフより
●『年末年始のご挨拶』

2017年を振り返って

今年も例年以上に、あっという間のスピードで師走(しわす)を迎えました。皆様におかれましては、この一年はどのような一年でしたでしょうか。
2009年の5月26日が創立の当社も、8年と6か月を経過し、来年度は創立10周年目を迎える節目の1年となります。一説によりますと、設立後5年もつ会社は14.8%、10年もつ会社は 6.3%と言われます。あと一年と数か月で<100社中6社強>の存在になれるのかと考えますと、様々な記憶が蘇ってきて、感慨無量です。
この1年は福岡事務所の一時閉鎖に始まり、札幌事務所・鳥取事務所の開設、タイ現地法人の買収など、様々な出来事がてんこ盛りでした。また個人的には長女の結婚、妻と私の両親の引越し、宮古島(2回)・小笠原・タイ(5回)・台湾(台南)訪問、大型バイクの免許取得と購入等、僅かばかりの休日も殆ど休養が取れず、走り続けた1年でしたが、お陰様で社員の頑張りに支えられて、会社は順調に成長し、昨年設立した「社会保険労務士法人ブレイン・サプライ」は黒字決算を迎えることが出来ました。これもひとえに当社を信じてご契約をいただいたお客様あってのことであり、また当社を支えてくださる先輩諸氏をはじめ、遠くから見守っていただきました皆様のお陰です。心から感謝申し上げます。

本当に有難うございました。

お陰様で本号も90号を超え、来年度は記念すべき100号の節目を迎えます。メンバーも増え、様々なジャンルの情報をご提供させていただけるようになってまいりました。この情報発信を通じて、当社社員も多くの学びをいただいております。
今年も昨年同様変化の多い1年でした。北朝鮮のミサイル問題と金正男氏暗殺、日韓慰安婦協定の反故、トランプ大統領の就任と訪日、衆院解散と安倍政権の圧勝、小池都知事の躍進と衰退、東芝の粉飾決算問題、タカタの倒産、九州北部豪雨の発生、台風の本土直撃、座間9遺体事件など平穏な時は本当に少なくなってきました。そのような中で安倍政権による「働き方改革実現会議」による労働マーケットの締め付けと、人工知能(AI)の台頭による不透明な将来性によって、益々国民の労働に対する意識の変化が発生し、国内は混乱していく見通しとなってきました。
このような混沌とした世の中では、常に変化に対応し、準備万端整えている者が生き残っていくことは、歴史が証明しております。当社は“企業ドクター”として「お客様のお困りごとの解決業」を営んでおりますので、“備えあれば患いなし”の状態を実現すべく、今後も東奔西走していく所存です。そして昨年にも増して相談が増加している、<社内の掟づくり>のお手伝いに注力し、どのようなトラブルに見舞われようと、法廷で争っても負けない“ルールの確立”を目指し、就業規則をはじめとする各種規程類の作成・整備・メンテナンスに注力し、更に社風改善のためのオリジナルの評価制度の作成のお手伝いをさせていただき、情報セキュリティー9つの規程の充実を図っていきたいと思います。経営者、管理者の皆さんは、是非とも社内の改革に対して、早期に、勇気をもって臨んでいただきたいと思います。

初・台南(台湾)訪問!

人口の増加しているアジア地域では、消費に貪欲な中間層が育ってきており、今や日本の物価や生活水準は、土地価格と社会保障制度、各方面の安全基準の充実等を除き、アジア各国と変わらない水準となってきました。
そのような中、将来のビジネスの多角化の為、10/16~19で台湾を訪問しました。メインは台南のマンゴー農園の視察です。台北には10回以上訪問していましたが、台南は初めてでした。
初日は早朝羽田空港から台北・松山空港へ。到着後台北駅から新幹線で一路台南へ向かいました。到着後はホテル周辺の露店のお店で腹ごしらえし、街を散策しました。(写真①~④)









街の雰囲気は極めて良好で、土地のエネルギーは日本と変わりなく、台湾で最も気に入ったエリアとなりました。タクシーに乗っても端数が出たら多めにお釣りを返そうとしてきます。例外なくです。この民度の高さは驚くほどのレベルです。タイではあらゆるものの値段を上げてきており、マッサージでも行こうものなら、当たり前のように「チップ、チップ」と求められ、タクシーのぼったくりも多く、不愉快な思いをすることが多くなってきていましたが、台湾、特に台南ではそのようなことは一切ありませんでした。また食事に行っても、道路周辺で生臭い変な匂いは無く、どの店で食事をしても美味しく、しかも10年前の台北の物価よりも低いのではないかと思えるような水準でした。

交通マナーもいたってよく、久しぶりに台湾にきて、ここ1年ほどの間、無法状態のタイ・バンコク訪問で麻痺をしていた交通マナーについて、改めて考えさせられました。流石に日本ほどではなく、3人乗り・4人乗りのバイクを見ると、台湾に来たな~ということを実感させられましたが、身の危険を感じることは皆無でした。

翌日17日は、いよいよ台南で最も有名なマンゴーの聖地<玉井地区>に向かいました。バスに乗って1時間ほどで到着です。(写真⑤~⑯)季節的にはマンゴーは終わっており、台南市ではマンゴージュースもマンゴーかき氷も食べることが出来ませんでしたが、ここ玉井地区では至る所にマンゴーかき氷の店が軒を連ねており、もっとも有名なお店で店主お勧めのマンゴーかき氷をいただきました。(写真⑨⑩) 因みに日本で食べると1500円以上、台北で食べても750円位しますが、玉井で食べると400円位です(それでも昨年より80円ほど値上がり)。

















久しぶりに食べましたが、激美味(げきうま)でした。日本からの観光客も多く、その多くがリピーターのようです。(写真⑪⑫)

















季節的にマンゴーは旬(6~8月)を外しており、日本人が嫁いだ現地で有名なマンゴー農園経営の「緑菓子カフェ」へ行きました。(写真⑬~⑯)生憎現地スタッフさんしかいませんでしたが、オーナー婦人とは電話で繋がり、気候、旬、栽培方法、その他の果物との関係等情報をゲット。

スタッフさんは親切で、食事の準備ができない中、何か食べ物はあるかと聞いてみたところ、台湾バナナ、ドラゴンフルーツ、マンゴーの半ドライフルーツ(写真⑮⑯:これは絶品でした!)を出してくれましたが、110元のお茶代しか請求してきません。ピザを用意できなかったことを申し訳なく思っていたようで、サービスしてくださいました。益々台湾人が好きになってしまいました。

「緑菓子カフェ」のスタッフさんにお願いして、「八田與一記念館」まで30kmほどの距離を、タクシーを呼んでもらい、時間短縮し、念願の烏山頭ダムへ行きました。(写真⑰~⑳)台湾統治時代の当時東洋一のダム建設を指揮した日本人技師八田與一の功績を偲び、当時の日本人スタッフの宿舎を復元し、夫人の八田外代樹(とよき)氏(終戦の年に夫を追って入水自殺)の銅像も建立され、いかに台湾人が八田與一技師を尊敬し、慕っているかをこの目で見てきました。

この度の視察では、日本人の足跡と、台湾の中に今も残る、日本人が忘れかけている日本的なものを再確認するとともに、今後の日本のアジアにおける展開は、台湾抜きには語れないことを実感してきました。

未来の中国の動向にもよりますが、本当は日本と台湾は一体となることが運命づけられているように感じます。一寸先は闇ですが、日本と台湾の将来を明るいものにしていきたいと感じた旅でした。

農業法人の立ち上げや支援には、まだまだハードルは高いですが、今後10年以内に、何らかの形で、ザ・メディアジョンの山近社長が提唱されていた、ニッチなマーケットは“かきくけこ”すなわち、<環境><教育> <食い物><健康><高齢者>であり、これに関わる新規事業の立ち上げに尽力していきたいと思います。

意識は現象に優先する!?

私は小学生の頃からイ号潜水艦とゼロ戦に憧れ、将来は船乗りかパイロットになりたいと思っていました。本誌10月号でも申し上げましたが、船酔いがひどく、早々に船乗りは諦めましたが、船酔いすることをすっかり忘れることによって、船酔いを克服することが出来ました。次回船にチャレンジしてうまくいけば、2級船舶の資格に挑戦したいと思っています。ここで判明したことは、人間の体は実際の現象よりも意識が優先するということです。ある精神医学者が実験の際に、被験者に催眠術をかけ、焼けた火箸をその被験者の腕に押し付けるイメージを植え付け、実際には冷たい火箸を腕に押し付けたところ、催眠術にかかっている被験者は悲鳴を上げ、冷たい火箸を押し付けられた腕は、本人の意識が優先して、水膨れが出来たそうです。その後催眠術を解いたところ、水膨れは消滅したそうです。

9月の小笠原訪問時に、私が全く酔わなかったことは、このことを証明している一つの事例ではないでしょうか。本土に帰ってきてからのひと月間で、この実験の話を聞いた時の記憶が、鮮明によみがえってきました。

私は幼少期より、臭いに敏感で食べ物の好き嫌いが多く、特に魚は一切ダメ。痛みに弱く、痛い事や苦しいことを出来るだけ避けてきました。体は虚弱で、直ぐに風邪をひくわ、喘息にはなるわ、骨折(5回)はするわ、腕を引っ張ると脱臼はするわ、風邪を放っておいたら悪化して腎炎を罹患するわ・・・で、母は医者から、「この子は中学に上がるまでに死ぬ」といわれたそうです。今となっては笑われますが、私の幼少期は本当に大変でした。母はどうせ死ぬなら鍛えようと思ったらしく(今は感謝しています!)、大阪府池田市の「池田市少年柔道クラブ」に無理やり兄と共に行かされました。柔道なんて痛いし、臭いし、女の子にはもてないしで、嫌で嫌でたまりませんでした。週2回の稽古も行きたくなくて、何とか病気にならないか、お腹が痛くならないかと祈ったものでした。今でもそうですが気持ちだけは強く、喧嘩では負けたくなかったので、柔道も稽古だけは嫌々ながらも通い続けました。それでも腎炎の療養、骨折や怪我による中断で、小学校1~6年までの6年間で2年程はブランクを作りました。そして運よく4年生と6年生の時に大阪府で団体戦で優勝(ほぼ全勝:個人戦は当時ありませんでした)することが出来ました。道場では、同期の佐脇君(デブ:体重は私の倍くらい)の子には負けることは滅多にないものの、勝つことが出来ませんでした。因みに佐脇君はその後福井県に引っ越して、高校生の時に福井県でNO1、全国でベスト8くらいまではいっていました。私は幼少時より運動神経は抜群でしたが、食が細く、体もガリガリで、特に三半規管が弱く、直ぐに乗り物酔いしてしまう体質でした。じっと真っすぐに気を付けして立っていると吐き気を催すほど弱かったのです。

スポーツは何でもできたのですが、未だに継続したいと思うような好きなスポーツが無く、今でも3人の子供たちを見ていて、一生できる好きなスポーツ(長男はラグビー、長女と次女はテニス)をもっていることを羨ましく思っております。

このような中途半端な前半生を持っている私ですが、当時から記憶力は抜群でした。今から思えば右脳で捉えていたのでしょうか、全て映像で覚えているのです。その映像を記憶の中から引き上げることが出来ると、その時の言葉や雰囲気までが蘇ってきます。更にはその時に抱いた感情と共に、相手が自分にどのように感じていたかも同時に分かってしまうのです。この特殊な能力が、現在の仕事にぴったりハマっているようです。よく、「人生に無駄なことは一つもない」と言われますが、後半生での社会人生活の32年も含め、そのことを実感します。

好奇心の強い性格から、自分が病気になったときは是非試そうと思っていた諺が<笑う門には福来る!>は事実かどうかでした。実際11年前に腎臓がんを患った際に、入院中本を読んでは笑い、面白ビデオを見ては笑いを繰り返し、免疫力は確かに上がり、結果的に早期退院、早期リハビリ期間返上となり、退院後1週間で現場復帰、即出張を経験し、その後も一切症状は出ず、再発もなく、お陰様で昨年で10年を経過しました。大企業を辞め、独立起業してからも、この諺は私を救ってくれました。創業してからの5年間は特に大変な思いをしましたが、最終的に笑い飛ばして何とか無難にクリアすることが出来ました。考えてみればリーマンショックの翌年の大不況の時期によく起業したなと、今から考えればその無謀さに体が震えます。
振り返ってみると、その時の意識が明確に蘇ってきますが、病気の克服、事業の不安定からの脱却、社内問題など困難な状況の克服等の、目の前に立ち塞がる障壁を乗り越えられないはずがないとの信念を、何の根拠もなく持ち合わせていたことも事実です。あの時何故あれほど情熱があったのか不思議です。ただ冒頭の<意識は現象に優先する>ことを無意識のうちに理解していたような気がします。
私の体は実験材料です。3年前より1日1食を実践しています。たまに社員と一緒の時には2食になりますが、“食べなくても生きられる”と自分自身の潜在意識にインプットすることに成功してから、食欲をコントロールすることが出来るようになりました。お陰様で、あれ程好き嫌いが激しかったのが嘘のように、何でも食べることが出来るようになりました。これも意識が現象に優先する事例の一つでしょう。

「生きているだけで丸儲け」・・・。私の後半生は、どうもこのことに気づく必要があったのでしょう。人事労務主体の経営コンサルティングをしていて実感することは、不満の多い人は上から目線、感謝の多い人は下から目線の人が多いということです。私は幼少期に病弱な上にけがの多い人生でした。その際に健康の有難味を知り、人の親切や親の愛を受け取り、弱者に対する慈悲の心を学びました。本を沢山読み、教科書で教えてくれない多くのことを学びました。

多くの国や地域を訪問し、日本という国が最高の国であり、この国に生を受けたことを心から感謝するに至りました。そして今後の人生をかけて、この国を我々に繋いでくださった先人たちに感謝すると共に、次の世代の人々に、この国の素晴らしさを引き継いでいかなければならないと考えています。

次世代にどのようにこの日本の素晴らしさを伝え、引き継いでいけるかを考えることは、日本人全ての共通の使命であると思います。私の役割は、現在の仕事を通して、まだ気づいていない人々に、その使命感を発動させることだと考えています。



■ 様々なアイデアの出し方(なぜなぜ分析)■

戦後、日本にはアメリカから品質管理の考え方や手法が導入され、日本の製造業復興に多大なる影響を与えました。特に、品質管理についてはQC手法(Quality Control)が確立され、製品の品質に影響を及ぼす様々な要因を抽出し対処していくものとして、「特性要因図」などの手法が開発され定着してきました。特性要因図は、過去のサプライ通信でもご紹介していますが、多くのメンバーと自由に意見を出し合いながら問題点の整理を行っていくものです。一方、今回ご紹介する「なぜなぜ分析」とは、それらの考え方を一歩進めて、問題を引き起こす複雑な要因を紐解いて、一定の方法に従って真因(本当の原因)をトコトン追及するための手法として考えられています。後者は、発生した事象に含まれている「事実」をもとに因果関係に着目しながら自問自答していく点で、前者と分析の深さが異なるということが言えます。ちなみに、「なぜなぜ分析」が有名になったのは、元トヨタ自動車副社長である大野耐一氏がその著書「トヨタ生産方式」で紹介したことに端を発していると言われています。「科学的接近の態度の累積と展開」における具体例として「なぜなぜ分析」手法が記載されており、それは同時にトヨタ生産方式を支える考え方として、広く海外にまで知れ渡ることになったのです。

<なぜなぜ分析 展開例>


ただし、「なぜなぜ」を繰り返し、「これが真因である」レベルまで達したら、その真偽を確認します。そうしないと、科学的にアプローチできない感情や風土が真因となり、結果として改善が進まないという事態が起こってしまいます。この例ではEが真因です。


アイデア発想法の中で最も着手しやすい手法ですので、製造業以外の業種の会社様でも業務改善を行うきっかけとしてメンバーを集めて実施されることをお勧めします。

最後になりますが、今年一年ありがとうございました。

毎年のことですが、目まぐるしく変わっていくさまざまな法律にいかに企業様が対応していくべきかを考えて、今年は病院で静かに来年を迎えたいと考えております。

また来年も何卒、宜しくお願い致します。

(小出 貴巳)



早いもので、今年も残りわずかとなりました。年を重ねると、月日の流れがどんどん早く感じるものです。
本年はどのような一年だったか、昨年一年と比べて成長する事ができたのか…と考えながら昨年のサプライ通信を読み返したところ、昨年の年末年始特大号にて、モンティーホールのジレンマというパラドックスについてお伝え致しました。
パラドックスとは、言うなれば「逆説」。
「正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から受け入れがたい結論が得られること」を指す言葉です。

具体例を見ていきましょう。

(例)ある会社で、α製品・β製品を製造しており、評価期間においての不良品率を調査しました。その際、XさんYさんのα製品・β製品に関する不良品率が下図の通りとします。


α製品についての不良品率は、Xさん2.5%に対し、Yさん2.1%。
β製品についての不良品率は、Xさん1.3%に対し、Yさん0.8%。
α製品についてもβ製品についても不良品率は、Xさん>Yさんとなりました。
上記結果を見ると、XさんよりYさんの不良品率の割合が低いため、Yさんの評価が高くなるのではないかと感じます。

一方、先ほどのデータに数量を併せて見てみましょう。


数量を併せて見ることにより、全体の不良品率の割合がXさん1.41%、Yさん1.67%と、Xさん<Yさんとなりました。加重平均を取るときの重みが違うので全体平均では逆転したのです。
上記結果を見ると、全体ではYさんよりXさんの不良品率の割合が低いため、Xさんの評価が高くなるのではないかと感じます。

こちらは、全体で見た時の相関と分割してみた時の相関が逆になってしまうという≪シンプソンのパラドックス≫です。

ではこのような状況になった場合、どちらを高く評価すべきでしょうか。全体で不良品の割合を抑えているXさんか、個々の製品で不良品の割合を抑えているYさんか。
主として製造している製品が異なるため、一概には言えません。
Yさんは不良品が出やすい製品(α製品)を中心に扱っているのかもしれませんし、α製品をメインで扱っているYさんの品質管理が不十分なためにα製品全体の不良品率が高いのかもしれません。

切り取るデータでどちらを評価すべきか異なってしまうため、統計を扱う際には、このようにその問題の性質や品質管理への取り組みなどさまざまな要件を考慮して考える必要があります。
統計は定量的で、一目で分かりやすく説得力があるツールですが、定量だけで判断してしまうと、上手く切り取られたデータに操られ誤った評価や判断に結びつくことも有り得ます。
「定量」×「定性」を上手く組み合わせ使い分けることで、より良い判断を行う事が可能になります。

その判断のサポートが的確に出来るよう、来年も今まで以上に皆様のお役に立てるよう成長して参ります。
本年も大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

(関西事務所 阪倉 陽子)



株式会社Warranty technology

今村 末男 様

◆かなり恐縮しながらHPに掲載頂いています

ここ最近、フィンテック、金融機関の大リストラ、保険事業のコンプライアンス強化等々の文字が新聞紙上に並びます。そんな中、市場性があり大きな動きになろうとしているのが【保証事業】。この業界の中で新しいチャレンジを繰り広げようとしているWarranty technology社について、その代表の今村さんについてお伝えしたいと思います。

まず、こちらの会社HPに私の名前も掲載頂いております。しかし、いつも恐縮しますと今村さんに申し上げているのは、あまりに格の差を感じる方と上下で掲載頂いていることなんです。

その方とは、千本 倖生さんその人です(まだお会いしたことはございません)。DDI創業〜専務、その後イーモバイル創業、イー・アクセス会長とそのご実績のある方の下に私の名前を記載頂ける幸せ。強力な布陣の経営陣に顧問団の皆さん、そこに名前を連ねさせて頂けるのも、ある意味、今村さんの優しさの一端だと感謝しています。その恐縮ついでに、同社の社内に掲げていらっしゃる言葉、実はこの言葉も千本さんが考え日々実践実行されています。あまりにも素敵な10の言葉を纒めたものですので、私自身、いろんな場面で披露している次第です。この機会に皆さんにもお伝えしたいと思います。

「上手く行く10ヶ条」

1.大きな時代の流れをよく見ること。

2.用意周到に準備をすること。

3.大胆にリスクをとること。

4.良きパートナーを得ること。

5.高い目標を掲げて、明るく、ポジティブに。

6.一旦始めたら、一歩先だけを見つめること。

7. 諦めない、成功するまで続けること。

8.大胆さと慎重さの両方が大事。

9.上手くいったら、より大きな次のことを考えること。

10.そして、常に感謝すること

仕事をすすめる上で、あらゆる場面でこの言葉を大事にさせていただいています。自分の大事な手帳の見開きにも書き込んでおり、事あるごとに見返すようにしています。

◆保険代理店にとって【保証事業】が大きな収益の柱に

私自身、長らく損害保険会社にお世話になったわけですが、ずっと疑問だったのが、保険会社社員の皆さんの近視眼的、短絡的な保険事業以外にあまりにも興味が至らないところでした。私が他の業界から転職で入ったからかもしれませんが。これだけの顧客基盤を有しておきながら、他の事業モデルを流入できれば収益構造ももっと変わると、入社当初から思い描き、頭の固い社員の皆さんには当初から見切りを付け、保険販売のプロである、代理店の社長さんたちと保険以外についてのお話を散々してきました。気がつけば、私が、保険業界とは遠く、関わることはありませんが、このところの、保険代理店手数料の改定、保険販売の複雑化、代理店事業のコスト負荷等々の現況から、今後新しい事業モデルが必要になってきたと感じています。

そこに、今回の【保証】を切り口にすることで、保険とは違うマーケットが顕在化する良い時期になってきたと思っています。今回のご縁結びについては、特に保険代理店の皆さんにお伝えできればと。なぜなら当分の間、保険会社の皆さんは、ほんの一部の方々以外【保証】については遠い存在と思っているに違いないから。

◆アメリカの大手との連携

Warranty technology社について、ご説明致します。保証事業を通して、販売フォローからアフターサービスまで一貫して受託しています。保証リスクについては当初から国内大手損保会社と連携し、信用補完を充実させながら消費者(個人・法人問わず)が購入した製品の修理保証を受ける制度を確立している会社です。保証の対象としては、創業以来同業他社が引受をしないような部分までチャレンジをしています。


家電は勿論、通信機器、太陽光、設備、不動産関連、業務用、会員マーケット、先般はメガネの保証までに広がっています。保証の流れ(フロー)に関しては左図をご参考に。


また今年になって、米国で125年の歴史があり、300億ドル以上の資産、60億ドルの売上、そして安心の格付を有している、アシュラント社とパートナー契約を締結しました。これにより莫大な保証マーケットデーターベースを手に入れることになり、日本国内おいても一層透明性高く、柔軟な保証商品開発へと繋がることになりました。

この動きに加えて、国内最大手のインフラ企業が同社との連携を模索中と聞きます。この連携が結実し、リリースの暁には、大きな流れとなり、修理、交換の窓口も圧倒的となり、家電や通信機器に対するサービス提供の利便性向上と繋がります。

この2つの連携結果、Warranty technology社は大きく飛躍するものと感じており、保険代理店経営者との連携も来年に向けて加速できると考えている次第です。

↓↓↓

株式会社Warranty technology 事業紹介動画

ワランティテクノロジー 新時代の「保証」を創造する。

https://youtu.be/1QtmHhKBHjw

◆今村さんの強烈な経験値


ここで、今村さんの保証事業に関する経験値について、お伝えしたいと思います。若くして起業の経験値もあり、ある時経営コンサルティング会社から事業の立て直しに入ったのが、NTTの工事事業者(一次店)だったそうで、そこの経営再建に携わっているうちに何時しか同社の専務となっていたそうです。その大きなキッカケは、当時(平成12年頃)売上2500億円規模だった大手家電量販店のリペアセンターの提携話だったそうで、そこからコールセンターの立ち上げをしていくうちに、外部の傭兵から、専務の立場にそして、この大手量販店からも業務提携、資本提携に至るようになっていきました。その工事会社も、気付けば売上規模が6倍以上の270億円となり、元々、過去から興味があった、【保証】について新規事業を提案。その事をすぐに家電量販店オーナーも快諾し、家電量販店では初めて保証事業がスタート、このことにより、本体の売上も5000億そして1兆円と伸びていったそうです。

まさに保証に関してのプロフェッショナルです。同業他社が、保険会社に丸投げをしている中(大赤字)で、今村さんは、自社での引受、自社修理サービスに拘り、この保証事業でも黒字事業として確立していたそうです。この経験値を、広く一般に拡販する思いで、この家電量販店グループでの大きなポストに見切りを付け、自分で起業の道を選んだ今村さん。

そこから、2年間の大病を患い、自身が創業した会社を解任される浮身に。完全復調した先に再度起業したのが現在のWarranty technology(再起業当時はマーテックス社)となり、昨年にはその解任された会社が破綻することを聞きつけ、自分が起業して作った会社、お客様に迷惑を掛けられないと火中の栗を拾う状況ながら、引取を決断したそうです。

保証事業の根幹を立ち上げた人であるからこそ出来る気合と実行力を感じた次第です。

◆保証と保険は違う

保険会社は、あくまで金融業であること。お金で解決するものであることに対し、保証会社は役務提供、サービスを提供するところが大きな違い。修理出来るものは修理をする。そこで修理データが一番の肝となるわけで、膨大な修理データを手に入れることで、修理代金の適正化をウォッチしやすい立場となります。ここが保険とのおおきな違い。保証のほうがデータ管理をすれば適正化しやすく、修理業者や顧客に対してもロス・コントロールがし易い立場となります。

結果、修理会社ネットワークも構築しやすく、顧客との利便性は保険会社以上になっていこうとしています。その意味でも、今回大きな事業の提携は如何に大きなことかと思う次第です。

◆今後の展開について


米国のアシュラント社との提携、日本郵政との提携により、大きなバックボーン、ビッグデータの取得、大きな利便性を手中にした今村さん、今後は大きな販売チャンネルを手に入れたいと考えています。それは、保証事業を新たな事業として、販売してもらえる、販売チャンネル。2年ほど前に、私の懇意な地銀さんが、販売パートナーの構築をお手伝いいただき、多数の戸建て会社さんが同社と販売提携に結びついた経緯があります。同様に、全国の地銀ネットワークにおいて同社の販売先の紹介活動を増やしたいと思っています。

加えて冒頭申し上げました、損害保険代理店の新規事業の大きな柱として、保証事業の販売パートナー制を来年に向けて構築したいと思っています。

この記事をご覧になった保険代理店の皆様、ご興味が湧きましたら是非同社へコンタクトしていただければと思っています。

代表世話人株式会社 杉浦 佳浩 ( http://100-dream.jp/ )


杉浦様、本年も大変お世話になりました。
来年も引き続きご紹介頂けますよう、お願い致します。


最近、労務管理や給与の計算について、改善を取り組まれる企業が増えてきました。また、改善の成果として「未払い賃金」がなくなり、時間外労働時間が減少してきたケースがかなりあります。これは、担当のコンサルタントとしてはとても嬉しく感じるものです。

また、労務管理と並んでご相談が多いのは、人材育成と人材の確保・採用です。そこで、今回は有益な助成金をまとめてみました。継続して使える助成金ですので、一度受給された企業さんでも、再度ご検討になってみてはいかがでしょうか。

★特定求職者雇用開発助成金

高年齢者(60歳以上65歳未満)や障害者などの就職困難者をハローワークの紹介で雇用する事業主へ受給します。申請限度はありません。ハローワークからの紹介者が限定になりますので、ご注意ください!! また、長期間存続している助成金で、ご存知の方も多いと思います。管轄の労働局から自動的に申請書類が届きますので、申請は比較的容易です。


↓↓↓
(出典:厚生労働省ホームページ)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_konnan.html

★トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)

長期間存続している助成金で、認知度の高いものです。次のいずれかに該当する方を、ハローワークを通じて雇用する場合に受給できます。(有期社員として雇用します)

イ 紹介日において就労の経験のない職業に就くことを希望する者

ロ 紹介日において学校を卒業した日の翌日から当該卒業した日の属する年度の翌年度以降3年以内である者であって、卒業後安定した職業に就いていないもの

ハ 紹介日前2年以内に、2回以上離職又は転職を繰り返している者

ニ 紹介日前において離職している期間が1年を超えている者

ホ 妊娠、出産又は育児を理由として離職した者であって、紹介日前において安定した職業に就いていない期間(離職前の期間は含めない。)が1年を超えているもの

ヘ 紹介日において就職支援に当たって特別の配慮を有する次のa~hまでのいずれかに該当する者

a 生活保護受給者           e 季節労働者
b 母子家庭の母等           f 中国残留邦人等永住帰国者
c 父子家庭の父            g ホームレス
d 日雇労働者             h 住居喪失不安定就労者

助成金額は1人当たり月4万円×3カ月(母子家庭の母は月5万円)

★65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)

50歳以上かつ定年年齢未満(65歳限度)の有期雇用社員を無期雇用労働者に転換した場合に申請できます。1年度あたり1事業所10人まで。計画期間の5年を申請できます。1人当たり48万円(生産性要件を満たす場合60万円)

正社員にしなくても無期雇用転換すると対象となりますが、無期雇用について定年を決めるなど、ルールを定めておくことが重要です。


★キャリアアップ助成金(正社員化コース)

今後、無期転換ルールとあわせて検討いただき、積極的に活用をお勧めする助成金です。

6カ月以上雇用した有期雇用社員を無期雇用または正社員に転換すると受給できます。1年度あたり15人まで、計画期間の5年間は申請できます。

*(   )内は中小企業以外の金額   *<   >内は生産性の向上が見られる場合の受給額

有期⇒正規・・・1人あたり57万円<72万円>    (42万7500円  <54万円>)

有期⇒無期・・・1人あたり28万5千円<36万円>  (21万3750円  <27万円>)

無期⇒正規・・・1人あたり28万5千円<36万円>  (21万3750円  <27万円>)

生産性要件は生産性要件算定シートを用いて計算された生産性伸び率が「生産性要件」を満たしている場合(直近の決算書と3年前の決算書の「生産性」を比較して6%以上伸びていることなど)のことです。

その他

★キャリアアップ助成金(人材育成コース)有期実習型訓練

★人材開発支援助成金(特定訓練コース)若年人材育成訓練  旧:キャリア形成促進助成金

★建設労働者確保育成助成金(技能実習コース)

★労働移動支援助成金(人材育成支援コース)

★特定求職者雇用開発助成金(生活保護受給者等雇用開発コース)

★障害者雇用安定助成金(障害者職場適応援助コース)

助成金を獲得するために人材採用を行うことはないと思います。しかし、申請できる助成金があれば、せっかくの機会ですので、積極的にご活用いただければと思います。また、「助成金は書類の準備が大変で。。。。💦」と敬遠されている企業様もありますが、準備書類が少なく、自社だけで申請できる助成金もあります。

ご相談やご質問はお気軽にブレイン・サプライまでご連絡ください。


(山岸 芽里)

  • ブレイン・サプライ通信 10月号(10/10配信)

    2024/10/10
    20024年の10月17日(木)は最も月が地球に近づく満月で、今年最大の大きさで見ることができるスーパー ムーンです。なんと、最も月が遠ざかる2月の満月と比べると約14%も大きく見えるそうです。 どんな...
  • ブレイン・サプライ通信 9月号(9/10配信)

    2024/09/10
    手書きのお手紙を書いていらっしゃいますか? 最近では、メールやLINEなどのデジタルツールが主流となり、手紙や葉書を書く機会が昔に比べて めっきり減ってしまいました。さらに来月から郵便料金も値...
  • ~心の保健室だより~

    2024/09/10
    みなさまは、近年、メディア等にて目にされる機会も増えてきました「心理的安全性」という言葉をご存じでしょうか? 心理的安全性とは、専門家の間では、1960年代から議論をされてきた用語と...
  • ブレイン・サプライ通信 8月号(8/9配信)

    2024/08/09
    今月も暑くて寝苦しい夜が続いておりますが、何か就寝時に気をつけていることはありますか? 私は8月からの電気代補助金に期待して、エアコンを使って快眠を心掛けています!今月のラインナップはこち...
  • ブレイン・サプライ通信 7月号(7/10配信)

    2024/07/10
    暑さが続くと食欲が減退する方も多いと思います。酸味のあるさっぱりしたものやスパイスの効いた食べ物には食欲促進効果があるそうです。 先ずは胃腸を整えて、冷やし中華やかき氷、スイカなど夏のお...
  • ブレイン・サプライ通信 6月号(6/10配信)

    2024/06/10
    今月のサプライ通信も盛りだくさんです!
  • ~心の保健室だより~

    2024/06/10
    気象庁から2024年5月21日に沖縄・奄美が梅雨入りしたとみられると発表がありました。6月6日の日本気象協会からの予想では、全国的に平年より遅く、九州~関東甲信は6月中旬頃に続々と梅雨入りにな...
  • ブレイン・サプライ通信 5月号(5/10配信)

    2024/05/10
    今月のサプライ通信も盛りだくさんです!
  • ブレイン・サプライ通信 4月号(4/10配信)

    2024/04/10
  • ~ホップ・ステップ・キャリアアップの道しるべ~

    2024/04/10
    キャリアの考え方には、①山登り型 ②川下り型という二つがあるのをご存じでしょうか? ●「山登り型」と「川下り型」 ①山登り型 ②川下り型 自分が登りたい山とその頂上、つまり明確な...
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