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平成28年3月号
岡社長の今月のアドバイス
『韓国釜山「合同就職説明会in釜山」参加』
『清き明けき心』
『メンタルの原因とは?!』
診断士 松下が見た
『“観光資源を守る”ことの大切さ』
労務最新NEWS
『出向の法的意義と出向者の社会保険・税務』
雇用関係助成金のご案内
コンサルタント小出の今週の気になるキーワード
『様々なアイディアの出し方』
関西事務所だより No15
『傷病手当金の変更点』
今月のご縁むすび
『プロ経営者 稲田 将人 様』
セミナーのご案内
『新入社員ビジネスマナー研修(東京開催)』
『新入社員ビジネスマナー研修(福岡開催)』
『知って得する、プロが教える 社会保険・給与計算実務のポイント』 他
≪韓国釜山「合同就職説明会in釜山」参加≫
1/28~31までの3泊4日で掲題説明会に参加してきました。
「新卒採用が上手くいっていない」、「国籍を問わず優秀な社員を採用したい」、「将来海外展開したい」など、採用でお悩みの経営者のために、現実の韓国の採用事情の視察に行ってまいりました。韓国では学生の65%が日本語を勉強しており、昨今の政治不安、経済情勢の落ち込みから、日本をはじめとした海外で就職したいとのニーズが高くなってきております。更に高校在学中に日本語検定1級(英検1級レベル)に合格される方が多数いるようです。
因みに反日感情など一切感じませんでした。ウォンを使い切った後の空港までのタクシーでドルを支払わざるを得ず、少しぼったくられたことだけが悔しい思い出です。
当社でも良い人材とのご縁があれば、積極的に採用したいと考えて、今回韓国人学生の人材紹介事業を手掛けている、株式会社ホスピタブル様のご紹介によって初釜山上陸を果たしてきました。
何分準備不足は否めず、1/13の打ち合わせ時にご提案を受け、急遽訪問を決定し、1/28の訪問でしたので、取り敢えずパンフレットのみで対応するつもりでした。
ところが実際に釜山の東亜大学を訪問したところ、合同説明会に参加するホテル業、造船業、製造業等の企業は、私のような物見遊山的な雰囲気ではなく、真剣に優秀人材の採用に来ていました。また学生さんの雰囲気も真剣そのものであり、これはしまった、準備不足で、不誠実であったと後悔し、会社説明会のプレゼンの1時間前に、即席で、パワーポイントで資料を作り、ギリギリで間に合わせ、40分間のプレゼンテーションを行いました。(苦手な私でも真剣になればできることが分かりました。火事場の馬鹿力です(笑)。)
5年前に新卒採用を行った際に3回の説明会で合計80名強の学生向けに説明会のプレゼンの経験がありました。その時は採用環境が厳しく、学生さんは真剣そのものでしたが、その時の雰囲気と同様の真剣さが伝わってきました。そうです、韓国は5年前当時の日本とは比較にならないほど就職が困難なのです。非正規社員を除くと18%もない就職率です。日本の高校生で80%を超え、大学生でも70%を超える学生が就職しているのが日本の実態ですが、現在の韓国には若者が将来の夢を託すことができる環境が整っていないのです。そこで多くの若者が語学を勉強し、少しでも環境の良い国や地域で働きたいとの意欲を持っているのです。 学生さんの反応が素晴らしく、思わず関西系のギャグを申し上げたところ、日本人と変わらぬリアクションに驚いてしまいました。結構関西に留学していた人が多かったようです。組織を変革していくのは若者のパワーです。若者の発想やエネルギーを組織の発展の糧にすることはいつの時代にも行われていたことです。
人に寿命があるのは年輪を重ねるごとに保守的になり守りに入るからであり、環境適応が原因とのこと。老人になって凝り固まった考えの人たちばかりになると環境の変化に対応できず、文化の発展を押しとどめてしまうことになり、それを防止するために80前後で死を迎えるのだと聞いたことがあります。だから人は新しい生命を育み、新陳代謝する必要があるのです。
今後会社を50年、100年継続していかれる企業経営者さんは、是非新卒採用、意欲のある外国人採用に力を入れていただきたいと思います。きっと成長の糧となるでしょう。
因みに当社では2名の方をSkype(テレビ電話)で2次面接させていただき、1名の方を3次面接にもっていくことになりました。その際は東京にお招きして実施する予定です。進展がありましたら本通信でご報告させていただきます。
飛行機の関係で1日終日釜山観光をしてきました。私の大好物のかき氷が、真冬にもかかわらず(外はマイナス2度で、夜の22:30)大盛況でした。韓国のかき氷は日本のように氷を刃物でスライスしたり、砕いたりするものではなく、機械によって天然水・ミルク水などを吸い上げ、上から雪を降らせる方法でかき氷を作ります。雪にマンゴーやイチゴなどのフルーツを乗せてシロップをかけるので、正にデザートを食べている感覚でした。これは日本で絶対に流行るはずです。
ご興味のある方、一緒に「かき氷ビジネス」の展開をはかりませんか!
≪清き明けき心≫
私は、私にしかできないことをやって欲しいとお声掛けいただければ、基本的にはお断りせずにお引き受けする覚悟をもって、全国を飛び回っています。
特に飛行機に乗っているときに脳がリラックスして受信状態になります。そのようなときにはできるだけ目的地と今の自分とをシンクロさせるように意識します。すると日本の国造りの思いがイメージできることが多くなってきました。日本国中が一つのエネルギーで繋がっているように感じます。
そもそも神話の中で登場される神武天皇の日本建国の理念は『八紘一宇(はっこういちう)の精神(日本書紀)』です。
その意味は、「天の神の御神徳にこたえ、子々孫々までに至るまで、正義を養う心を広めよう。そして、国中をひとつにして都を開き、天の下をおおってひとつの家となすことは、何とよいことではないか(八紘をおおいて宇(いえ)と為せむこと、また可(よ)からずや)」からきています。
注)八紘一宇=天地の八方の隅=地の果てまでの意=全世界、宇=家、つまり世界は一家(ひとつの家族)
英語ではUniversal Brotherhood (普遍的同胞主義)
八紘一宇は侵略のスローガンではなく、天下の諸族がみな家族のように暮らすことをいったものであり、共生を目指した理念でもあります。(GHQに騙されてはいけません!)
「この国に生まれてきてよかった」との思いが、飛行機に搭乗して、脳がリラックスしているときに特にエネルギーとして降りてきます。このことから、私は新幹線よりも飛行機を好んで使います。
日本は世界の歴史から見ても、平和を愛する、余り差別のない、純粋な国家であったと思います。(これは世界と比較してということであり、全く無かったわけではありません。)
日露戦争以前、明治天皇からの親書では、戦争を回避すべく必死で努力した姿勢が見られます。明治天皇がその時期に歌われた歌に
『四方(よも)の海 みな同胞(はらから)と思ふ世に など波風の 立ち騒ぐらむ』
=世界すべてを同胞と思う世に、何故このような波風が巻き起こるのか。 (日露戦争時)
という言葉があります。戦いを避けられなかったことに対するお嘆きの気持ちが伝わってきます。アジア侵略と不凍港の確保が国是であったロシア帝国は、弱小国の当時の日本の天皇陛下のお言葉を黙殺し、音信不通になったのです。そして戦争へと向かっていってしまいました。
我が国の成り立ちとは違い、お隣の国中国では、いつまでたっても悪人は悪人のままであり、憎むべき対象として、死後も蔑まれます。代表的な事例が、「死体に鞭打つ中国人」です。
中国の杭州に岳飛(国を愛して死んだ有名な軍人)の墓があり、その墓の手前に彼を陥し入れた総理大臣の秦檜夫妻の後ろ手に縛られ跪いた像があります。なぜそのような像が作られているのかというと、その地を訪れた参拝者が秦檜夫妻の像につばを吐きかけるためだそうです。
何百年何千年経過しても、中国では悪人は未来永劫死んでも悪人のままなのです。
我が国は、そのような文化を持った国がお隣の国中国であり、その影響を強く受けたのがその隣国の韓国・北朝鮮であるということを十分認識して、外交をしていかなければならないのです。
我が国の事例を挙げると、日本では日露戦後の明治40年に、戦死したロシア兵のためにまず慰霊碑を建立し(最大の激戦地であった203高地東側の山の麓)、その2年後に戦死した日本兵のための忠魂碑を建てました。除幕式にはロシア側も参加し、第3軍として203高地を攻略した乃木大将も参列しました。 ロシア側は非常に感激し、『今までの世界の歴史において、敵の忠魂碑を建てた国は日本が初めてである』と感涙にむせび、『ウラー(ロシア語でバンザイの意)』と叫んだ。(日本とユダヤ 運命の遺伝子:久保有政著)と言われています。
以前に本通信でも述べましたが、第一次世界大戦翌年の1919年、パリ講和会議で、日本の牧野全権大使は、『人種差別撤廃法案』を提出しました。イタリア、フランスは賛成、植民地を多数持っていたイギリスは大反対、白豪主義のオーストラリアなど(大英帝国の一員)も反対、採決の結果は賛成11、反対5。
ところがあろうことか、議長国アメリカのトーマス・ウィルソンが、『全会一致を見なかったので、法案は不採用とします。』 と宣言しました。それまでの法案は全て多数決で決まっていたにもかかわらずです。アメリカをはじめとするイギリス系の国家の詭弁により、日本が提案した人種平等案は葬り去られたのです。
このことを日本はもっと世に問わなければなりません。少なくとも民族の誇りを意識させるために教科書には載せるべきです。国連の事務総長が韓国人であったり、国連職員の多くがアフリカ出身であることが今や常識と捉えられていますが、そもそも100年前までは、アジア・アフリカ人は差別の対象であり、奴隷や植民地支配をされていたのです。
このことを感謝しろとは言いませんが、もっとPRしていくべきと考えます。外交では日本のスタンダードである謙虚な姿勢は通用しずらいのが現状です。
パリ講和条約における『人種差別撤廃法案』の提出、これも日本の建国時から連綿と続く、≪清き明けき心≫からくるものです。
この精神を日々の生活において実践し、世界中に広めていくことが、世界平和につながるものと心から思う今日この頃です。
≪メンタルの原因とは⁈≫
元自衛隊のメンタル教官が唱える「折れてしまう」原因はストレスではなく疲労だった。『自衛隊メンタル教官が教えてきた 自信がある人に変わるたった1つの方法』(朝日新聞出版)の著者である下園壮太さんがおっしゃる言葉には実践に裏打ちされた説得力があります。「折れる」ことを、結果的にある仕事や職をやり遂げられない状態に陥ることと定義すると2つのパターンがあるそうです。
1つ目の、中レベルのストレス(注1)で折れる人には、挫折したつらさを理解すると同時に、厳しい社会で生き抜いていけるような、社会人として必要な考え方や仕事の仕方を教えることが重要とされます。
(注1) 中レベルとはみんな苦しいが、それを我慢してなんとかやっている、やれている状態。現代社会で働く人々のほとんどが、この中レベルのストレス状態の中で仕事をしていると考えていい。この状況で「折れる」人は、一般的には、責任感がない、意欲がない、能力がない、小さなことで悩み傷つく、人に援助を求められないなどの特徴がみられる。
ところが、2つ目の、高レベルのストレスで「折れる」場合とは、能力があり、責任感と意欲があり、少々の挫折にはへこたれず、困ってもすぐに他者の援助を受けられる、そんな「折れそうもない人」が折れているそうです。
高レベルで折れる人とは、中レベルのストレスでは「優秀」とされていた人材が、突然折れてしまうことのようです。中レベルのストレスでは高いパフォーマンスを上げ、涼しい顔をしていた人が、ある時突然不調に陥るのが高レベルストレスでの折れ方の特徴の一つです。心身の不調のこともあれば、行動面でおかしくなることもあるようです。
大企業でエリート社員が陥るパターンの多くがこの高レベルストレスによる「折れた」状態のような気がします。
下園さんの説によると、ストレスにやられるのではなく「疲労」にやられるのだそうです。
人は緊張すると疲労を感じないで仕事をすることができます。特に中レベルまで「よくできる人」の中には、疲労を感じない技術を高めてきている人が多いのが特徴です。中レベルまでのストレスは、問題解決力で何とかうまくこなせるのですが、その際にエネルギーも使うが、それを「感じない」ように対処してしまうのです。ところが確実に疲労は溜まってきます。優秀な人は幼少期から自分を律することが多く、適度なストレスの対処法を修得しています。
その人が、高レベルのストレス状態に置かれた場合、2~3カ月までの間なら、本来の問題解決能力で、表面的な業務はうまくこなすことが可能です。
ところが、その間にも「疲労」は蓄積していきます。そして疲労がある段階までくると、体から脳に「これ以上動くな。弱っているからこれ以上の作業を命ずる人を警戒せよ」という指令が出るようになります。意思とは関係なく、気力と集中力が低下する。すると本来の問題解決力が発揮できなくなり、トラブルが増え、さらに疲労がたまるという悪循環に陥るようになるようです。
そして優秀だったその人が、突然業務を投げ出すなどの「折れる」という状態になってしまうのです。
対処法は、人を使う側が、「人は疲れる」という当たり前のことを意識することです。
自衛隊では、「人は疲れる」ということを常に意識するように訓練するそうです。ちょうど長距離ランナーが、まだのどが渇いていなくても、定期的に水分を補給することを訓練するのと同じです。
自衛隊では、「睡眠」と「水分」をとることを強調し、ついつい緊張して忘れがちな行為を早めに取らせることで、緊張と疲労を緩和しているそうです。
興味深い実験として、強制的に8時間睡眠と6時間睡眠をさせるグループを作り2週間後に比較したところ、6時間睡眠グループでは、酩酊と同じぐらいの能力の低下が観測されたそうです。米軍などでは、任務中でも少しでも余裕があるときは、交代で積極的に昼寝をすることを推奨しています。
ストレス解消を目的に、ゲームや酒、スポーツなどを趣味や楽しみとして実施する人が多い昨今ですが、結果的にそれが睡眠不足につながっているとしたら、本末転倒ですし、中レベルのストレスには効果があっても、高レベルのストレスには逆効果の可能性もあります。
「睡眠を意識した生活様式」 が重要なのです。
若い方に面談すると、夜寝る寸前までスマホやタブレットを片手にすると回答する方が驚くほど多くなってきています。24時間365日の中で、睡眠時間を十分確保し、疲労回復を行う術を修得した社員を確保している会社が、これからのストレス社会を生き抜く強い会社となっていくことでしょう。
当社の服務規律の中に
第3条(心身の健康管理の心得)
(1) 社員は心身の健康の維持に真摯に取組み、私生活を充実させ、仕事にはベストの状態で臨むこと。
(2) 安定した家庭を保持し、常に心身共に最良の状態に保つこと。
(3) 常に充分な睡眠をとるように心掛け、翌日に疲れを残さないよう努めること。
(4) 万一、病気その他により欠勤する場合は、事前に定められた届けにより本人が直接手続きを行い、自宅で静かに療養するとともに、極力業務に支障をきたさないよう努めること。
(5) 社員は心身の疾患の予防と疾病の早期発見に努めなければならない。
(6) 法律で定められた健康診断の受診を、正当な理由がなく拒否してはならない。
(7) 定められた健康診断の受診期日までに受診できない場合は、遅滞なく上長に報告するとともに、1カ月以内に受診しなければならない。
と記載しておりますが、更にこの睡眠に関して、詳細に説明するとともに、理解を深め、健康で折れないメンタルヘルスを目指したいと思います。
当社でも法定外の規模ですが、近日中にストレスチェックを実施します。詳細のご報告は今後の本通信で実施してまいりますので、ご期待ください。
2016年5月に下記に移転する運びとなりました。
今後とも社員一同さらに業務に精進致しますので、変わらぬお引き立てを賜りますよう
お願い申し上げます。
【新住所】〒101-0065
東京都千代田区西神田1丁目4番5号 東光電気工事ビル5階
(現本社ビルのすぐ裏手です。)
診断士 松下が見た
「“観光資源を守る”ことの大切さ」
今年の2月24日のことです。北海道の美瑛(びえい)町にある「哲学の木」が倒されました。
北海道の美瑛町は景色の素晴らしい場所であり、その中でも“哲学の木”は観光スポットしても有名なところでした。
「哲学の木」の由来は、やや斜めに立っている姿が、物事を考えにふけっているように見えるということから名付けられた“ポプラの木”とのことです。
(哲学の木:HPより)
美瑛には、他にも「ケンとメリーの木」
⇒ 昭和47年に日産自動車のテレビコマーシャルに使われ、CMキャラクターとして命名。
「セブンスターの木」「マイルドセブンの丘」
⇒ 同名のタバコブランドのパッケージやポスター等に使われたことから命名。
「親子の木」
⇒ 3本並んでいる姿が、仲の良い親子のようだということから命名。
(セブンスターの木:筆者撮影)
と、由来のある木があります。ところで、今回伐採に至った経緯についてマスコミおよびネット上、様々な意見がでております。
1964年頃に植えられたポプラの木である「哲学の木」は、観光客やカメラマンから人気のあるスポットでした。ところが、近年、畑の中に入るなどのマナーの悪い行為が増えていたといいます。元々、農地の中にある木で道路から100mほど離れたところに生えていました。ところがそこに観光客が近づこうと足を踏み入れた結果、畑があらされるだけでなく、有害な菌や虫がついてきて農作物に影響を与える可能性もあったそうです。
でも一番の理由は、“老木化”。所有者の農家の方も“切りたくて切ったわけでない”といいます。観光客などが入り込む中でもし“木”が倒れたりしたら・・。これは持ち主である農家の方の責任になりかねなかったのです。“多くの観光客が美瑛に来てくれるなら”という農家の方の思いとは裏腹に、このようなリスクがあり昨年は“撮影禁止”の札を立てたり、木に“×印”をつけるなどしていたそうです。が、それを逆に面白がって入り込むマナーの悪い観光客なども後を絶たなかったといいます。その結果、「哲学の木」は伐採にいたることになりました。伐採された「哲学の木」には殆ど根が残っていなかったそうです。
こうした一部のマナーの悪さが観光資源の寿命を短くする可能性があるのではと思います。最近、日本国内では「世界遺産」の認定を増やすことで「観光立国」を目指そうとしています。しかし、ここで考えなければならないのは、「観光資源を守り続ける」には、地元の方の協力があることを忘れてはいけないと考えます。
一方、“観光資源”がテーマパーク化されていくのも気になります。地元にとっては“観光資源”を生かすべく、土産屋や複合施設などをつくるところも出てきています。日本での世界遺産登録数は19か所(文化遺産15、自然遺産4)とのことですが、観光客の増加により悪質ないたずらなども増えているといいます。総務省が国内の文化遺産15のうち昨年登録した「明治日本の産業革命遺産」を除く14遺産について実態調査をしたところ、
「法隆寺地域の仏教建造物」では、国宝指定の寺社の門などに文字が彫られていた、
「厳島神社」では重要文化財の寺社建造物の柱にペンによる落書きがあった、
他に、訪問者が自らの名前や訪問した日付を勝手に書き残していた(多数)、
さらに、景観維持のため物の設置には許可が必要だが、許可なく自販機などが設置されていた、
「古都京都の文化財」として登録されている寺社の境内に自販機が設置されていた、
「富士山」には無許可の赤色の看板があった、
「史跡の敷地内に建築物を設置する」など許可なく現状を変更した、
「姫路城」では遺産を構成する建物の一つで許可申請せず外壁を塗り替えていた、
など多くの違反があったといいます。これには自然遺産は対象外ですので、より自然と住民の協力が必要なことを考えると、我々もマナーを考えていかなければならないと思います。
(美瑛の丘:筆者撮影)
(松下 卓蔵)
「出向の法的意義と出向者の社会保険・税務」
企業の命令により異なる企業に使用されることになる出向には、在籍出向と転籍(移籍)出向があります。そこで、今回はこの取り扱いについて解説いたします。
1.出向・転籍の意義
在籍出向とは、元の企業との間で従業員としての地位を維持しながら、他の企業においてその指揮命令に従って就労することを指します。転籍出向とは、元の企業との労働契約関係を終了させ、新たに他の企業との労働関係に入ることをいいます。
2.出向・転籍の要件
出向は配置転換とは異なり、労働者が労務を提供する相手方の企業が変更されることを意味します。このことは出向元企業が労働者に対する労務提供請求権を出向先企業に譲渡することを意味し、法的に労働者の承諾が必要となります(民法625条1項)。この承諾は、最高裁の判決によれば、労働協約と就業規則に出向命令権を根拠づける規定があり、出向期間、出向中の地位、出向先での労働条件など出向者の利益に考慮した出向規定が設けられている事案においては、使用者は労働者の個別同意なしに出向を命じることができるとしています(ただし、出向は、本人の同意を取ってから発令することが一般的です)。
これに対して、転籍は、旧労働契約を解約し新たな労働契約を成立させるものである以上、労働者本人の個別の同意が(絶対に)必要であり、使用者が一方的に転籍を命じることはできないとされています。
3.出向期間中・転籍後の雇用関係
(1)出向期間中は、基本的な労働契約関係(従業員としての地位)は出向元企業との間で維持されますが、労働契約上の権利義務関係の一部は出向先企業に譲渡されます。例えば、労務提供請求権、指揮命令権、出勤停止処分など就労にかかわる権利義務関係は出向先企業に移り、解雇権、復帰命令権など労働契約の根幹に関わる権利義務関係は出向元に残ると理解されています。
出向期間中の労働関係法令の適用については、実態に即して、例えば、労働基準法の各規定は当該規制事項の決定権限を持っている者に適用されます。すなわち、賃金支払に関する24条以下は賃金支払義務を負っている使用者、労働時間に関する32条以下は就労を命じる権限を持つ出向先企業に適用されるといった具合です。労働安全衛生法は、現実に就労を命じる出向先企業が遵守する義務を負います。
(2)転籍の場合、出向元と出向先との合意内容に従って転籍先企業との新たな労働契約関係に入ります。例えば、退職金の支払いについて、転籍元における在籍期間を通算して転籍先を退職するときに転籍先からまとめて支給する旨の合意が転籍時になされていた場合には、転籍元には退職金を支払う義務は生じません。
4.労働保険(労災・雇用)と社会保険(健保・厚生)関係
(1)労災保険料:出向労働者は在籍出向・転籍出向に関わらず、出向先の事業主の指揮命令下で勤務しているため、労災保険料については出向先で申告・納付します。出向元で出向者の賃金を支払っている場合には、その支払額(A)を出向先に連絡し、出向先は保険料算定のための期間中の給与総額にAを加算して申告・納付します(この場合、出向元は逆に期間中の給与総額からAを差し引いて保険料を申告・納付できます)。
(2)雇用保険料:在籍出向の労働者は、出向前及び出向先の双方との雇用関係のある被保険者といえます。この場合は、原則として生計を維持する主たる賃金を受ける企業との雇用関係がある被保険者とみなし、その事業所で支払われた賃金をもとに雇用保険料を納付します。転籍出向の場合には出向先の事業所で申告・納付します。
(3)社会保険料:社会保険である健康保険や厚生年金に関しては、給与を支払う方での保険適用になりますので、給与を出向元が直接本人に支払っているのであれば出向元で納付します。出向元、出向先の両方から支給されている場合は、保険の二重加入を避けるため出向元か出向先のどちらかを本人が「選択」して、双方からの給与を合算して選択した事業所の管轄年金事務所に保険料を申告・納付します。
●給与の支払元と社会保険の関係
給与の支払元 適用関係
出向元で全額を支給 → 出向元で適用
出向先で全額を支給 → 出向先で適用
出向元・出向先から双方で支給 → 従業員が選択していずれかで適用
5.出向と税金
出向者の給与と税金についてですが、場合によっては「寄付金」となることがあるので注意が必要です。
税務上は「応益負担」の考え方をしますので、出向者本人へ支払われる給与(B)はどこに労務提供したものの対価なのか、例えば、出向先で100%の労務提供をしているときには、出向先法人はその分の給与負担をすべきである、という考え方をします。しかし、その給与(B)は、出向元が負担している、ということになると、出向元から出向先への利益の供与、すなわち「寄付金」と扱われるのです。「寄付金」とされた場合には、当該出向者の給与(B)は税務会計上出向元の経費(損金)に算入されません。
この場合は、出向元が出向者に支払った給与(B)相当の額を経営指導料・出向料の名目で出向先から回収する必要があります。それにより、出向者に支払った給与(B)は出向元の経費(損金)として計上できます。
なお、出向先が支払った経営指導料・出向料は、名目がいかようでも出向先における出向者の給与として税務上扱って差支えありません。このことについて、詳しくお知りになりたい方は、国税局のタックスアンサーをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/09/09_02_09.htm
なお、経営指導料・出向料に関して、通常の労務費・人件費と同様に消費税はかかりません。 https://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6475.htm
(田畑 壽邦)
◇◆◇◆◇◆◇◆雇用関係助成金のご案内◆◇◆◇◇◆◆◇
お問い合わせをいただくことが多い助成金。企業の取組に対してどのような助成金があるのか、お問い合わせの多いものを下記にまとめました。
1.従業員を新たに雇い入れる場合の助成金(就職困難者を雇い入れる)
特定就職困難者雇用開発助成金
★高年齢雇用開発特別奨励金
被災者雇用開発助成金
障害者トライアル雇用奨励金
障害者初回雇用奨励金(ファースト・ステップ奨励金)
中小企業障害者多数雇用施設設置等助成金
精神障害者等雇用安定奨励金(平成27年4月廃止)
障害者雇用安定奨励金(障害者職場定着支援奨励金)
発達障害者・難治性疾患患者雇用開発助成金
トライアル雇用奨励金
2.従業員の処遇や職場環境の改善を図る場合の助成金
★キャリアアップ助成金(正規雇用等転換コース)
高年齢者雇用安定助成金
3.障害者が働き続けられるように支援する場合の助成金
障害者雇用安定奨励金(訪問型職場適応援助促進助成金)
障害者雇用安定奨励金(企業在職型職場適応援助促進助成金)
障害者職場復帰支援助成金
4.仕事と家庭の両立支援やワーク・ライフバランスに取り組む場合の助成金
両立支援等助成金
5.従業員等の職業能力の向上を図る場合の助成金
キャリア形成促進助成金
障害者職業能力開発助成金
●「雇用関係助成金」検索表
貴社で行おうとしていることに適合する給付金(助成金)を簡単に検索することができます。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/kensaku_hyou/
=雇用関係助成金全体のパンフレットはこちらから↓=
雇用関係助成金全体のパンフレット(簡易版)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/dl/minaosi_rifu.pdf
雇用関係助成金全体のパンフレット(詳細版)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/koyouantei.html
◎助成金に関する申請等、お気軽にご相談ください。
『様々なアイディアの出し方』
企業経営とは、日々、外部の環境変化に適応していくことが求められます。たとえば、事務所の業務改善ひとつとっても、闇雲に「以前うまくいったから」とか「先輩がやっていたやり方を真似すれば」などと手当たり次第に施策を実行しても、必ずしもうまくいくとは限りません。なぜなら過去の施策とは「その時に環境下ではうまくいったもの」だからです。これらの施策の成功可能性を高めるためには、その時その時の状況をじっと観察し、事実を捉えて、様々なアイディアを創出していくアプローチを採用することが求められます。
<アイディア創出の切り口のほんの一例>
ECRS E…Eliminate やめることはできないか?
C…Combine 統合してはどうか?
R…Rearrange 交換や置き換えはできないか?
S…Simplify もっと単純化や簡素化できないか?
MECE Mutually( 相互に)
Exclusive(重複せず)
Collectively(全体として)
Exhaustive(漏れがない)
SCAMPER S(代用)、C(結合)、A(応用)、M(変更)、P(他用途)、
E(削減)、R(再編成)
アイディア創出の際に押さえておかないといけない上記の切り口を多用し、様々なアイディアを社員全員で考えていくことは、コミュニケーションの活発化や思考することの習慣化など組織活性化につながっていきます。しかし、「よし!みんなでこれを活用していこう!」と言っても、これまでやったことが無い場合はなかなかうまくいきません。
ここで大事なポイントは2つあり、①業務以外の事がらで思考の訓練をする、②アイディア創出につながる知識をしっかり兼ね備えることです。特に②が不足していると、アイディアではなく、成功可能性が限りなく低い「ひらめき」がたくさん出てきてしまいます。
次回より、使えるアイディア創出法をご紹介していきます。自社内での業務改善活動に是非ご活用ください。
(小出貴巳)
今年は暖冬だと言われながらも、巷ではインフルエンザが猛威を振るっておりますが、事業主の皆さま、ご担当者の皆さま、従業員の皆さま、お身体の調子はいかがでしょうか?
インフルエンザにかかった時、感染拡大予防のために4、5日間出勤停止になってしまう場合があります。そんな場合には、連続して3日以上休業し(公休日含む)、休業4日目より無給であって、健康保険に加入していれば、請求により4日目より給与日額の約3分の2程度の休業補償が給付される『傷病手当金』があります。
また、産前産後休業中に無給であれば支給される、『出産手当金』という同じような休業補償の給付もありますが、この2つの給付について、実は今年、大きな大きな法改正が行われます。
変更点は、なんと給付額の計算方法についてです!
これまでは請求時の給与額(標準報酬月額)に基づいて給付額を決定していたのですが、4月からは、過去1年間の給与額(標準報酬月額)の平均を計算し、支給額を決定することになりました。
なお、支給開始日以前に過去12か月被保険者期間がない場合の手当額は、
①その期間の平均の標準報酬月額
②28万円
のどちらか低い方を適用して計算することになります。
また、現在受給している場合、28年4月からは計算方法が変更になるため、新たに添付書類はありませんが、給付額が変更になる場合があります。 28年2月からは決定通知書の裏に、新しい計算方法の通知がありますのでご確認下さい。
現在受給中の従業員の方がおられる事業所では、従業員の方からのお問い合わせがあるかもしれませんので、実際に給付が変更される4月以降は特にお気を付けくださいませ。
●関西事務所では今後、人事総務担当者向けの実務者セミナーや、モチベーションアップのセミナー、管理者向けセミナーなど、皆さまのお役に立てて頂けるような企画をたくさん立てていきますのでお楽しみに!!
(関西事務所:阪上文子・田宮チヱミ・佐藤多栄・小山菜穂子・中村千紗・永井真琴)
※4月26日に実務者研修を開催予定しております。巻末のセミナー案内をご覧ください。
~プロ経営者 稲田 将人 様~
今年の新年早々に、著書【PDCAプロフェッショナル】を上梓された、プロ、日本には稀有な存在である、プロフェッショナル経営者の稲田さんについて今月はお伝えしたいと思います。 同書はこちらです。 https://store.toyokeizai.net/books/9784492533758/
☆最初に稲田さんのご経歴から(稲田さんのHPより)
・プロフィール
早稲田大学大学院理工学研究科、及び米国コロンビア大学大学院コンピューターサイエンス科修了。
㈱豊田自動織機自動車事業部勤務の後、マッキンゼーアンドカンパニーを経て、その後は、㈱卑弥呼、㈱アオキインターナショナル(現Aoki HD)、㈱ロック・フィールド、日本コカ・コーラ株式会社など、大手企業の代表取締役、役員、事業/営業責任者として売上V字回復、収益性強化などの企業改革を行う。
父親、弟を早く亡くした原体験から「全ての人はその短い一生を有効に使うべき」との人生観を持ち「自身の生涯にいくつの優良企業を作れるか」への挑戦を人生のテーマとする。 戦略構築のみならず、企業が永続的に発展するためのしくみつくり、社内の習慣付け、文化作りを行い、事業の着実な成長軌道入れを行う。手掛けた事例は、㈱ワールドにおける低迷していた大型ブランドの再活性化による再成長軌道入れなど多数。
現在は、㈱RE-Engineering Partnersを設立し、成長軌道入れのためのリアルチェンジを外部スタッフ、取締役などの立場で請け負う。
【職歴】
◆ 株式会社豊田自動織機製作所 自動車事業部 生産管理部
トヨタグループ初の自動車組立て工場のコンピュータによる生産指示、生産管理システム、 ALC(Assembly Line Control)システムの開発、導入プロジェクトに従事。
◆マッキンゼーアンドカンパニー (McKinsey & Company) 大手建築設計事務所、流通企業、大手総合電器業、韓国企業、S/C建設業の経営改革に携わる。
◆株式会社アオキインターナショナル(現AOKI HD)専務取締役 部長として入社し、次世代の成長に向けて経営システムつくり、新規ブランドの立上げを行う。 そして赤字垂れ流し状態であった新規事業の立て直しと黒字化、成長軌道入れを事業責任者として行う。 この事例は週刊ダイヤモンド平成11年8月22日号に記事として掲載される。 その後に、本体事業(「メンズプラザアオキ」)の立て直し(安定化+再成長軌道入れ)を行う。
◆株式会社ロック・フィールド 取締役 デパ地下の中食業態(「RF1」「融合」「神戸コロッケ」「三日坊主」など)の戦略分析と今後の方向性出し、経営企画機能の立上げ
◆日本コカ・コーラ株式会社 ヴァイスプレジデント 営業企画・戦略本部機能を新規に立上げ。 その間、米国のアトランタ(本社)、ベントンビル(WalMart本社)にも。
◆株式会社三城 経営企画機能担当 定量面、定性面での眼鏡市場、事業の調査、把握を行い、今後の事業戦略を立案。
◆株式会社ワールド コモディティ事業部副事業部長 不振状態ブランドの立て直しに順次着手。 代表的ブランド、HusHusH:当時ワールドにおける売上規模三位のブランドであったが、既存店前年割れが続き、存続も問われていた。 建て直しが功を奏し、数カ月で成長軌道に入り、以降順調に売上を伸ばす。
◆株式会社卑弥呼 代表取締役社長 女性靴ブランドの卑弥呼中心に改革。LT8カ月という古い体質の業界にて、MD、営業の改革、日々のPDCAの精度向上により建て直し。
◆株式会社RE-Engineering Partners 設立 大手百貨店チェーン、大手硝子製造会社、大手アパレルチェーン、基礎化粧品会社、その他の企業のV字回復に向けた、再成長軌道入れのための既存事業の活性化、新規事業の企画と立上げ、中長期計画作成、企業文化の変革など、企業の実体変革の推進を、役員、あるいは外部スタッフとして請け負う。
上記のようなプロフィール、職歴と華々しいご経歴。そして以下の様な事業内容。
「我々は経営コンサルティングではなく、企業のV字回復、成長軌道入れのために必要な大工仕事を請け負います。プロジェクト完了後は、社内で全て推進でき、成長を維持できる習慣が定着した状態を作ります。」
・事業の健全な成長に向けた軌道乗せのための業務改革。 「前向き」に機能する企業文化作り。 主に、会議体を含めた意志決定プロセス整備、事業体のPDCA力向上による業績の改善基調入れ
・本質的なマーケティング実践の指導、習慣化
・業績安定化+成長のための戦略策定(新規事業開発を含む)と立上げ、そして的確なPDCAの習慣化による施策の修正、組織能力の向上をしながらの成長軌道入れ
・R&D機能の強化。BPR推進とその社内推進能力の強化
・経営トップの意志決定精度、及び執行精度向上のためのスタッフ機能、執行体制の整備、システム構築
・新規、既存市場の定性、定量調査と、市場戦略の立案
・中国、アジアへの事業進出のための戦略立案と展開支援
というような本当にプロフェッショナルの稲田さん、その上で私が一番感じるポイントは【大工仕事】→現場で汗をかくこと、自力自走できる体制化ができること。他人事で終わる経営コンサルタントではありません。
☆稲田さんとの出会いについて
今から2年半ほど前、ある経営者の集う交流会にて、そこでは、参加者が自由に自社の宣伝、自己紹介、最近のトピックス等々なんでも良いので発言する場が参加者全員に課されるという趣向の場面でした。ランダムに決められた発言順番でしたが、たまたま今回の稲田さんの次の発表が私でした。登壇者のプロフィールが先に開示されている中、稲田さんのご経歴を拝見し、自分がドンドン小さくなっていく、萎縮していく感じでした。『あの経営参謀の著者である、稲田さん!の次が私!』とかなりやりにくく。。。。
登壇時の稲田さん、当日もPDCAサイクルについてのお話を事例を交えて、しかも相当の売上規模の会社を実名でお話されていました。その次に私、『稲田さんの様なスペシャルな経歴実績も何もない杉浦です!』と切り出させていただいたと思います。そこから自分なりに、接している企業についてお話させていただいた際、(当時はまだサラリーマンであり、肩書も課長でありながらでしたが)、一番前の席で、私の拙い話を真剣にしかもかなりのスピードでメモを取っていただいたのが、稲田さんでした。その姿に感動し、交流の場面では此方からご挨拶に上がり、一度別の場面でお会いさせて頂きたいとお願いのところ快諾頂いたことに小躍りしたことを思い出します。その後に再会させて頂いた際は、写真のとおりの懇親会で楽しい時間でした。
☆稲田さんとの再会、奇跡的なお話〜新谷さんの存在
名だたる企業の経営改善〜出版とかなりご多忙な稲田さんですので、なにか特別な用事でも無い限りこちらから面談のお願いをすることはありませんでしたので、少し時間が空いたのですが、お会いするに価値ある出会いが別の方と。それが新谷さんでした。昨年2015年の秋に独立を決意し、起業することに。その会社名が【株式会社経営参謀】http://ksanbou.co.jp/でした。ある経営者さんから、新谷さんをご紹介頂いた先この名前をお聞きして、すぐに稲田さんを思い浮かべました。
と思いつつ、実際に新谷さんに『この会社の名前の由来は?』とお聞きしたところ、『経営参謀という本が好きで、こうありたい、こうなりたいという想いで社名を決めました!』と新谷さんからお話があり、『そうなんですか!私、この著者の稲田さんとは面識があるんですよ!』と申し上げましたら、『え!!!!是非お会いさせて下さい!』となり、こんなことはあまりないな、この想いを稲田さんにお伝えしたい!と思った次第です。
実は、さらに驚くことがもう一点、新谷さんから頂いた名刺を拝見していた際、見覚えのある住所だな?と思い、その場で検索したところ私が『えっ!!!!!?』と声を突然上げたので、新谷さんが心配顔で『どうしました!???』の反応。なんと、稲田さんと新谷さんの会社住所が全く同じだったんです(階がちがいますが)。これこそ奇跡のご縁であり、私の使命、役割を全うすべきと思い感じ、すぐにこのお話を稲田さんにお伝えしましたら、すぐにご快諾を頂いたのでした。それが新谷さんとの笑顔のスリーショットでありました。新谷さんとの面談時にお話を諸々伺いました、その際に心に刻んだメッセージも少し以下に。
【課題を定義できない経営者があまりにも多い】
【気付きを与えられる親が少ない、そこから乗り越える・踏み越える勇気を持てない若者が如何に多いか】
【経営者、大手企業サラリーマン(ビジネスマンではない)に『謙虚』を知らない人が如何に多いか?】
【米国カブレ、大手コンサル会社の功罪について、日本の超一流企業は、日本では彼らの流儀を国内で活用はしていない、活用しているのは進出している海外のみ】
【閑話休題8にある『運を良くする方法』を実際にある経営者さんから教わった際のリアルなお話、『笑顔・若狭・謙虚さ』について』
と1時間と少々お時間を頂戴しましたが、5分ほどに感じる至福の時間でした。行動・実践を自ら体現し、私たちに判りやすく教えていただいたと感じます。感謝あるのみです。
同席された、新谷さんのご感想も下記に。
社名にさせていただいた稲田さんの著書である「経営参謀」には、戦略を実践する際に起こる人間ドラマが「経験した人にしか書けないだろう」と思うほどリアルに書かれています。経営の現場で切った張ったをやり続けてきた迫力のある方だろうな、と予想していたらその通りの方でした。 お会いして5分。 「理論ばかりを振りかざすコンサルタントが日本をダメにした」 と(実際は個人名付きで・・・)猛烈に語る稲田さんに、圧倒されました。 そして話は、「べき論」に向かって挑戦し続けている方や、安全の範囲から出ようとしない若者に。 勝手に、叱咤激励をいただきたと思い込んでいます。 一番心に残っている言葉は「結局、会社が変わって良くなれば良い」という一言です。 思考の中心が、「会社を良くする」にあるということに感銘を受けました。 当社とお付き合いいただいた会社が変わり、良くなる。そんな会社を作るべく猛進しようとあらためて決意しました。 お忙しいところ、すばらしいお時間をいただきありがとうございました。
☆著書【PDCAプロフェッショナル】の感想について
上記3名でお会いしたい際に、稲田さんに、『稲田さん、アマゾンに書評を書いても良いですか?』とお聞きしましたらご快諾、その際に投稿しました内容を以下に。
【PDCAプロフェッショナルを拝読して 3点ほど】
投稿者 杉浦 佳浩 投稿日 2016/2/14
形式: 単行本
◆この本を読みながら、だんだんPDCAサイクルがマシンツールに見えてきました。
それは、【根拠のない自信】をこのマシンに投入すると、加工されマシンから出てきた際に、
【根拠ある自信】に製品として出来上がるそんな気がしました。このマシンへの投入回数が増えれば増えるほど企業での、ビジネスシーンでの活躍の場面がどれほど増えることか。そんな気持ちになりました。
◆著者である、稲田さんですが
【お天道様が見ている】
【若いうちに失敗しておくべき】
【挑戦と失敗からの学習】
【パッションと自信】
なにかアツいもの、日本人として大事にすべきことを心根にお持ちであり、外資系でのお仕事も経験豊富ながら、米国流というようなドライさではないある種泥臭さまでも感じました。
そこに現場感覚の大事さ、尊さまでも。上っ面だけ、提案だけの有り体のコンサルタントと はワケが違う真のプロフェショナルであると確信しました。
◆自分自身の人生と照らして、大手企業に長年在籍させていただきながらも超目先の利益に走り、人財育成の不在等々不信を懐きPDCAサイクルのあまりにも遠い世界を感じたことから一昨年少し早めに退職、フリーランスに。この著書を拝読し、この自分の行動に自信と確信を与えていただき、これからの人生の道を開く携行書となりましたこと、感謝あるのみです。
【人 性善なれど、性怠惰】まさに自戒としながら、
これからの活動
前向き
上向き
外向き
自然体
に大きな推進力となりました!
誠にありがとうございました。
さらに上記の書評以外にも感じたこと、大事にしたいと思ったことを以下に。
・ビジネスとは、【変化への対応業である】
・仕事が出来るとは→適切な(素早く)仮設立案+着実な調整能力→これが出来ると→結果に導くことができる人に その回数が如何に多いかが勝負どころ
・『自信の無さ』が保身文化を生む
・現在の日本企業に【グローバル市場を起点としたPDCAサイクルが不在である】ことがほとんど
・企業における利益の現場での源泉は、【お客様の笑顔】
・稲田さんがコカコーラ時代のウォルマート社社員の取った行動。無料のコーラに1ドル紙幣を。
・実行力と実践力との違い。上司の指示そのままに行う→実行力。状況に応じて自律的に舵取りを行える→実践力。大きな隔たり。
・【人のせいに出来るものは人のせいにする】→行動放置→挑戦しなくなる文化
・PDACAの精度を高く保つ秘訣→PDCAを廻す当事者が大人としての素直さ、謙虚さを持ち合わせている。
と、まだまだ書き足りませんが。。。若さ(心の)を保ち、笑顔で謙虚で、しかもパッションを持ち合わせる。よそ者、若者、馬鹿者の感性を大事にして行けば世の中何とかなりそうに思いました。挑戦と失敗の連続が人生を豊かに。
私が普段想い感じていることを文字化していただいたと感謝しつつ、上記感想をお伝えしたいと思います。
☆最後に 今後の稲田さんとお付き合いを思い描きたい
私の勝手な思いでありますが、今後も稲田さんとお付き合いをさせていただきと思っています。
・若手の経営者、思い・パッションのあるビジネスパーソンに発信して頂く場面を
・中高年の活性化、大企業病の病魔にある我々同年代へ気付きを、プロ人財の要請・発掘
とまだまだボンヤリとしておりますが、この御縁を大切に、世のために価値あるものにご一緒できればと思っております。
是非、まだご覧になっていただいていない方々には、まずは稲田さんの書を手にとって頂きたいと思います。
代表世話人株式会社 杉浦 佳浩
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