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平成26年11月号

query_builder 2014/11/01
サプライ通信

岡社長の今月のアドバイス『九州聖地の旅(その1)』『脳波の研究と活用』『年功型賃金』ほか・・・
小耳に入れたいBS NEWS
・マイカー通勤者に対する通勤非課税枠が拡大
・『生産性向上設備投資促進税制』について
診断士 松下から見た『“カリスマ経営者がヒラメ社員”を生む?』
BS海外コラム『媽祖信仰−その3』
コンサルタント小出の今月の気になるキーワード『総合的品質管理「新QC7つ道具」マトリックス図法の効果』

関与先様からのご投稿株式会社ウェルス・マネジメント代表取締役 濵  昌志氏
セミナー開催報告 メンタル事例から学ぶ産業医の役割と会社の対応ポイント セミナー
労務の寺子屋【労務トラブル110番編】『病気を理由とする欠勤頻度が多い社員への対応は?』
『関西事務所便り・NO.1』
ブレイン・サプライよりセミナー開催のお知らせ『簡単にできる中小企業が続々と採用する賃金制度セミナー』

≪九州聖地の旅(その1)≫

今年の8月頃に、ご縁をいただいた方々に『幣立』神宮に行きませんか!」のお声掛けをさせていただきました。 その後、9月の下旬になってとんとん拍子に計画が進み、10月13、14に訪問することが決定しました。 ところがその期間は正に大型台風19号が日本列島を襲うことが確実になってきました。 本来は変更不可のチケットを手配しており、どう考えてもキャンセル間違いなし・・・・のはずが、なんと前日の10月12日(日)の福岡便に当日ギリギリでANAが乗せてくれました。 実は私は過去に1000回以上飛行機に乗っており、新幹線も数百回乗っていますが、未だに目的地に往けなかったことが無いというジンクスを持っておりました。この度の日本の原点となる神様へのお参りが叶わず、このジンクスも破れるのかと観念したその時に、お手配いただいたWさんからご連絡が入り、飛行機に搭乗できることになり、台風に向かう形で当初の目的地である宮崎ではなく福岡に入ることができました。

今回のお参りは、現地集合も含めてパワフルな方々9名が参加しました。 翌13日は朝から土砂降りの雨。 台風19号は宮崎に上陸しましたが、その台風に向かってAM7:00に福岡を発ち、一路霧島東神社へ(写真①②③)。 土砂降りの大雨の中を同神社に到着、合羽を着て神社に参拝しました。その途中で雨がやみ、急激に晴れてきました。 ツクツクボウシが鳴きだし、急に気温が上昇し、夏がやってきました。 参加者は皆パワーを持った方ばかりでしたので、そこで神々しさを十分に満喫しました。

その後神武天皇御降誕の聖地と伝えられている狭野神社(さのじんじゃ:社名は神武天皇の幼名「狭野尊」に因むもの:写真④)へ参拝、そこから熊本の阿蘇のホテルに向かいました。
翌日14日のAMに幣立神宮(写真⑤)へと向かいました。今年の6月の伊勢神宮正式参拝の折、日の丸のバッヂ(写真⑥)をいただけるとのお約束をいただいておりましたので、春木宮司様にご挨拶をし、日の丸バッヂをいただきました。 
ここで2時間ほど周辺のお社をお参りした後、高千穂の八大竜王神社(写真⑦)参拝、その後30分ほど車で走り、秋元神社(写真⑧)に向かいました。 更にその奥のけもの道を30分ほど登っていくと、ここが本当の天の岩戸といわれる場所(今回の旅の目的の一つ:写真⑨)に向かいました。 同行者は一人減って8名、皆でお米、お神酒、塩を用意して、足を踏み外すと崖に転落する危険な道を汗だくになりながら登り切り、この聖地で神様に祈りを捧げました。 3か月以上肩こり、腰痛、頭痛に悩まされており、9月のアメリカ・聖地の旅で、頭痛と腰痛から解放され、今回の九州聖地巡りで、何と最もひどかった右の肩こりから解放されました。有難いことです。 紙面の関係で詳細や不思議な出来事はお話しできませんが、これからの日本の未来が良い方向に代わっていくことを実感した旅でした。 ご一緒いただいた皆様に感謝です。 経営者の皆さんも、是非ニュートラルな気持ちで九州聖地の旅に行かれませんか。 神社とはお願いする場所ではなく、感謝の場であり、誓いの場のようです。 皆さんの強いお気持ちを是非解放してください。 心が洗われることを保証します(笑)。

≪脳波の研究と活用≫

弊社では社員研修を依頼されることが増えてきており、「働くときの心構えと態度が人生を変える!」というテーマでお話をさせていただくことが多くなってきています。
働く人にとって労働時間は通常長く感じるものです。 ところがこの時間の見方を変え、「人を喜ばせる時間」、「自分が楽しむ時間」と考えると、途端に短く感じるようです。 要は物事は捉え方でどのようにでも変えることが出来るのです。 
ある人の言葉で、「人生は何かを成し遂げる人には短すぎ、何もやらない人には長すぎる」というものがあります。 現役世代が日常の生活で最も長く費やす時間は労働時間です。 今後何年生きていくのかにもよりますが、その労働時間を無為に過ごすことが如何に愚かで、もったいないことかを働く現場の方に認識していただくこと、そしてそこから発生するエネルギーが、怒りや悲しみや恨みや憎しみではなく、感謝や喜びに変わることが私の実施する研修の目的です。
その際、脳波の状態を意識していただきます。α波はリラックスしているときの脳波で、集中力が増し、記憶力が高まり、ひらめきがあり、ストレスが溜まりにくくなります。β波は緊張状態にあるときの脳波で、不安感が強まり、イライラとして、集中できなくなります。

出典:www.fun.ac.jp

①γ(ガンマ)波:30Hz(ヘルツ)以上/強い不安を感じたり、興奮している時に現れる。
②β(ベータ)波:30~14Hz/意識が緊張した時や多少のストレスがあるときにみられる。
③α(アルファ)波:13~8Hz/心身ともに落ち着いた状態、目を閉じて安静にしている時にみられる。
④Θ(シータ)波:7~4Hz/深いリラックス状態、浅い睡眠状態の時に現れる。
⑤δ(デルタ)波:3.5Hz以下/熟睡している時、昏睡状態の時にみられる。
米国人で有名な発明家のエジソンは、脳をいつも受信状態にして発明に役立てていました。
エジソンが最も閃き(ひらめき)を受信していた状態とは、彼がゆり椅子に座り、左手に鉄球を持ち、眠る寸前の微睡(まどろみ)の中、恐らく脳波がΘ(シータ)波の状態で受信していたようです。
 その状態で完全に寝てしまう寸前、手の中の鉄球が床に落ち、大きな「コトン!」という音でハっと目を覚ますのですが、正にそのタイミングで受信したメッセージを書きとめて、実験に応用していたと聞いたことがあります。

同様に日本最大の発明家といわれる政木和三(まさきかずみ)氏は3000以上の発明(エレキギター、自動ドア、電気炊飯器、CTスキャン、嘘発見器、低周波治療器etc)をされましたが、その発明は脳波がΘ(シータ)波の時に脳裏に設計図が浮かぶとコメントしておられました。 多くの発明をして特許を申請しておきながら、政木先生は特許が認められると同時に、その特許を無効にされるということを続けてこられました。 政木先生が特許を無効にすることが通例になっていることから、戦後の日本の家電メーカーは、特許出願と同時に製品製造を始め、特許が無効になる日(認可日)を製品発売日としてきたといいます。 政木先生が大阪大学の研究員を退職される際に、当時の家電メーカーの社長さんたちが揃って挨拶に来られました。その際、「もし私が特許を無効にしなかったら、いくら位の特許料が私に入ってきたのでしょうか?」と質問され、返ってきた答えが2000億円以上・・・であったそうです。 政木氏は、「一瞬で設計図が浮かぶものにお金は取れないよ」と仰って笑われていたそうです。

エジソンは自己の発明と権利に極めてシビアであったため、GEグループの祖となり一族は大儲けをしていますが、彼の人類への貢献を考えたら、それも当然といえるでしょう。 一方、政木先生のような無欲で、誠実な方はエジソンのような莫大な財産を残されていません。極めて質素な方だったようです。 政木先生のように、欧米人には考えられないような無欲な方々、世界に多大な貢献をされた先人たちが我が国には沢山います。このような方々が多数活躍されたことが我が国の地位を高め、世界から尊敬される国となってきたことを考えると、この国に生まれてきたことを誇りに思います。

私は人知れずこの世を去られた、多くの偉人達の伝記や研究本を読み漁った時期がありますが、今思い返しますと、そのほとんどが、今、この瞬間、目の前のことに全力を尽くしてこられたように思います。 好きな仕事に没頭し、さらにその仕事を楽しみ、その楽しみを味わうことで、脳波のHz数を下げ、覚醒状態を導き、多くの情報を受信し、それを世のため人のために役立ててきたのです。 無欲であること、一生懸命に生きることは、巡り巡って、多くの人に与えることにつながるのではないでしょうか。

≪戦後体制や謝罪外交に終止符を打とう!≫

靖国神社に政治家、閣僚がお参りすると中国と韓国が文句を言ってきます。毎回この定番の2国です 安倍首相が両国に配慮して、玉串の奉納に留めても、やはり文句を言ってきます。 何をやっても文句を言ってきます。 
昔、お笑いの伸介・竜助(古っ!)の持ちネタで、ツッパリが電車に乗っていたところ、怖いお兄さんが乗ってきて、顔を合わせるとまずいと思って下を向いていると、下まで顔を持ってきて「お前何メンチきっとんねん!・・・・。(笑)」 というものがありましたが、問題を起したい人は、どのような理由ででも暴れます。 その時に「勘弁してください!」などと言おうものなら、そこから付け入ってきて、いつまでも強請(ゆす)られ続けるのです。 
もういい加減に我が国の政治家や官僚はこのことを理解してほしいと思います。 ビジネスの世界でも、労使間の問題でも同様のことが言えます。
労働組合対策は「格闘技」であるとよく言われます。 会社側に戦う意志がないと、トコトン付け込まれて、多額の金銭を奪われたうえ、憎しみと後悔が残り、結果的に残った社員や、これから入ってくる社員にその矛先が向いてしまうことがよくみられます。

外交ではしたたかな戦略が必要となります。と同時に相手に対する十分な理解と研究が不可欠です。要は次に相手国がこうでてくる云々・・・。 これを先読みできない政治家や官僚は早期に駆逐しなければ、いつまでたっても日本は貢君(みつぐくん:少し古すぎますね!) になったままです。 1990年代のように日本が豊かな時代であればまだいいのですが、今後人口が減少していく中で、間違いなく日本の経済は縮小していきます。 そのような中で、従来のような金銭解決は出来なくなります。そのことを想定して、今後の日本は、「強か(したたか)な外交」を目指し、人材の育成に努めなければいけません。 その前提として必要不可欠な要素は「愛国心(祖国愛)」を育てることです。
戦を放棄した民族はこの、相手国の研究を真剣にやりません。 だから相手国になめられるのです。 日本が目指すべきモデルは、私はスイスだと思います。 「永世中立国」を宣言することです。同時に殴られたら殴り返すだけの武装強化だけは不可欠です。 因みにスイスは国民皆兵です。 ところがこれをやりたくてもやれません。日本はアメリカの実質的な植民地だからです。 悲しい現実です。

私が希望する将来の日本のあるべき姿を下記に記します。
①米国からの実質的な独立
②日米安保条約の解消
③永世中立国の宣言
④独自の防衛軍(陸・海・空軍)の創設
⑤愛国心を育む学校教育体制の構築
⑥共存共栄のエコ社会の実現
⑦高齢者繁栄社会の実現
⑧海洋国家としての経済協力体制の構築(台湾・フィリピン・インドネシア・マレーシアetc)
⑨日本周辺、経済水域にある資源開発と活用(メタンハイドレート、石油、レアアース) etc

日本はアメリカによって兵器はおろか航空機開発も制限されてきました。漸く国産ジェット機MRJの開発は出来るようになりましたが。 またマスコミはアメリカ、中国、韓国には特に気を遣い、正確な情報を流してきませんでした。 
 しかし、最近ではネットの発達(ガセも多いので要注意)により、少しずつではありますが好転してきました。 現在の日本の技術で兵器を真剣に作ると、世界最高水準のものが出来てしまうでしょう。 そのような国を決して手放したくない米国は、日本が強かな外交を行わない限り、いつまでも骨をしゃぶり続けるでしょう。

今マスコミでは朝日新聞が叩かれまくっています。また産経新聞ソウル支局朝の在宅起訴問題で、パク・クネ大統領は民主主義の原点である言論の自由を弾圧する独裁者のイメージが世界に定着しつつあります。 円安・ウォン高による国内産業の低迷、セウォル号事件による官民癒着体制、安全管理体制の不備の問題も収まらず、正にレームダック状態です。一方中国は香港が民主化運動に転化しないよう強硬策に出ず、慎重な対応で火消しに躍起となっています。
このような状況下では、また歴史問題を言い立ててくるものと想像できます。
 ではどうすればいいのでしょうか。 対応策は簡単です。 無視すれば良いのです。 両国とも国民の不満が爆発寸前ですので、外部に敵を作る必要があります。
今までの日本はその役割を引き受けていました。何と心が広い隣人でしょうか。 でもその役割ももう終わりです。 かつては政治家が利権と結びついて広い心でその役割を国民が知らぬところで引き受けることが出来ましたが、今や日本国民は若者を中心にネットを通じて急激に知識をつけてきており、洗脳機関である朝日新聞などの意図的な情報操作にNOを突きつけ始めました。もう悪役を引き受けることは不可能なのです。 またいつまでも悪役を引き受けていると、本当は善人なのに、いつの間にか正味で極悪非道な隣人と決め付けられ、非難を浴びてしまうことに、国民の多くが気づき始めたのです。
 彼らがまた歴史だ謝罪だといってくれば、こう言い返してあげればいいのです。
①イギリスがアヘン戦争で香港を奪ったことを謝りますか?
②欧米がキリスト教の名の下に世界各地で戦争を仕掛けたことを謝りますか?
③イスラムの国々がアッラーの名の下に行った聖戦を謝りますか?
④過去に中国の属国であった時代に、苗字を奪われ中国系の姓に変えた朝鮮はそのことを取り立てて、中国に謝罪を要求しますか?
⑤中国はモンゴルやベトナムへの侵略を謝りますか?
⑥高麗は元寇の際に対馬と壱岐の島民の90%を虐殺しましたが、日本に謝りますか? etc

上記の実行を確認したうえで、これ以上の謝罪をするかどうかを検討すればよいのです。
彼らの目的は金と日本の地位の低下です。ライバルを蹴落とすために必死です。
本来なら日本のマスコミが、中韓の「激怒」などと報道せず、いわれのない言いがかりだときって捨てればいいのです。 そうすれば正しいメッセージとして伝わり、無駄なことをしなくなるのです。
韓国軍はすでに日本との戦争を視野に入れた行動を取り始めています。日米韓の条約があるにもかかわらず、対北朝鮮ではない、対日戦争を視野に入れた戦略を構築し始めています。
今後の日本の政治家には、危機管理のプロフェッショナルの方が多数必要になるでしょう。 
今の民主党のような揚げ足取りで閣僚の足を引っ張る輩では、この国の将来は託せません。
なお、今後国防を考えれば、未だに制御できない原発に依存するのではなく、少しづつ地熱、潮力、風力、太陽光、日本国周辺のメタンハイドレート、石油、などを活用した自力での発電(アメリカが許しませんが)に力入れるべきです。 “神の国日本”の復活を是非期待したいと思います。

≪年功型賃金≫

最近年功型賃金が物議を醸しております。 
「H26年9月29日に再開した政労使会議の冒頭で、安倍晋三首相が経済界の不意をついて口にした「年功賃金の見直し」が大きな波紋を広げている。子育て世代に手厚く賃金を分配すべきという考え方で、女性の活躍を後押しする安倍政権が、若年世代までも味方につける巧みな戦略が透けてみえる。しかし、これから年功賃金制度の恩恵を受ける40代以上の会社員にとっては、はしごを外される形で、住宅ローン返済など人生設計の練り直しを迫られる恐れもある。」 (産経新聞 10月17日(金)11時2分配信)
日本は従来から年功給が主流でした。この制度を根っこから覆すには相当な準備期間が必要です。 何故なら中高年の方々は、安い給料で働いてきて、漸く給料が上がってきたのです。 多少余裕のある生活になってきて住宅ローン、教育ローンを組んだと思ったら、成果主義だ何んだといわれて、自分達の給料をやり玉に上げられたらたらどう思うでしょうか。 そもそも政治家は世襲が多く、親から基盤をそのまま引き継ぐ方が多いのが実情です。安倍総理もその一人であると認識しておりましたが、その方から何の根回しもなくそのような発言が出ることは如何なものかと思います。 
女性や若者の支持を増やそうとのお考えもあるのでしょうが。 ご自身の内閣では小渕経済産業大臣が金銭トラブルでわずか1カ月で辞任となり、松島法務大臣も同時辞任(ナイスタイミング!)となりました。 女性の登用も結構ですが、海外からの指摘に対応して、有能な人材の中から適材適所で選択したらそれがたまたま女性大臣であったなら何も問題はありません。 ところが今の内閣には、能力は別として、女性議員の中から選別したらこうなった・・・的な大臣・閣僚の登用になっているようです。
この問題は大企業にも最近顕著に見られる傾向です。 外資系企業などで従来から能力主義でやってきた会社なら問題はありませんが、海外からの指摘で、女性の役員の数値目標を掲げている企業も増えてきました。 私はこのような不自然な抜擢は企業の寿命を短くするものと考えます。
話は戻りますが、年功給は間違いではありません。運用の問題です。経営者は、社員の人生に責任を持ちます。 独身の社員はやがて結婚する人も出てくるでしょう。 子供が多数生まれなければ日本の将来は暗くなります。 そのような現状では35歳くらいまでは緩やかな昇給は不可欠です。 一定の年齢になった時に、将来幹部を目指すのか、スペシャリストになりたいのか、チャレンジもせず、大過なく過ごしたいのかで、当然条件は変わってきます。
その時に一定の給料を保障しながら、能力給のウェイトを引き上げていけばよいのです。   また一定年齢で役職定年を設けて負荷を解き、給料もそれに合わせて多少減額できる仕組みを作っていくべきでしょう。
殺伐とした雰囲気の会社は人がよく辞めます。 離職率の高い会社は間違いなく儲からない会社になります。 目先の浮利(ふり)を負わず、教育を含め、人に投資している会社は、やがて儲かる会社になってきます。 100年継続する会社、このような会社になっていただくようブレインをサプライしていきたいと思います。

“人は幸せだから感謝するのではありません。感謝しているから幸せなのです”

株式会社ブレイン・サプライ  岡  弘己

★マイカー通勤者に対する通勤非課税枠が拡大されました。

所得税法施行令の一部を改正する政令(平成26年政令第338号)が公布され、通勤のため自動車などの交通用具を使用している給与所得者に支給する通勤手当の非課税限度額が引き上げられました。この改正は、平成26年10月20日に施行され、平成26年4月1日以後に支払われるべき通勤手当(同日前に支払われるべき通勤手当の差額として追加支給するものを除きます。)について適用されます。
詳しくは国税庁HPをご参照ください↓↓
http://www.nta.go.jp/gensen/tsukin/index.htm

給与計算時や賃金規程、マイカー通勤規程に非課税額を記載している場合は、規程の改訂を検討される必要があります。お問合せはブレイン・サプライまで!

★『生産性向上設備投資促進税制』をご存じですか???

設備投資として対象となる資産に該当したものを28年3月末までに購入すれば、即時償却としてその購入価額の全額がその年の経費として認められます。
もしくは税額控除としてその購入価額の5%(建物などは3%)を法人税額の20%を上限に法人税を引いてくれるという制度になっています。
詳しくは経済産業省のHPをご覧ください。↓↓
http://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/seisanseikojo.html

診断士 松下から見た
「“カリスマ経営者がヒラメ社員”を生む?」

産経新聞をはじめ、ネット上でもでている「シャープに改革疲れ、先祖返りか ヒラメ社員増殖、カリスマの亡霊・・・」の記事が気になりました。実は、これはまさに今の日本企業の弱体化の根底にあるのではないか、そう思わずにはいられませんでした。

 ここででてくる“ヒラメ社員”とは「指示待ちの社員」のことを指しています。また、シャープの記事の中には、「『片山氏(シャープ5代目社長 現日本電産副社長)の社長時代は明確なビジョンと会社の将来像を示してくれた』と懐かしがる社員が少なくない」というコメントがでていました。片山氏は、液晶事業への巨額投資として第二亀山工場、堺工場などの巨額投資を行った結果、薄型テレビの需要減の変化に対応できずシャープ転落につながったといわれます。その中で印象的だったのは、「アイディアマンで明確なビジョンを示す片山氏の指示を待つ傾向が強まった」という言葉でした。これはまさに「ヒラメ社員」を生んだ元凶ではないでしょうか。

 ところで中小企業の場合はどうでしょうか。

 オーナー企業の中には事業承継がうまくいかなくて2代目で会社が倒産という話をよく耳にします。多くの場合、創業時は創業経営者のカリスマ性により成長したものの、2代目経営者にはカリスマ性がないからうまくいかなくない、だから2代目が悪いということを言われることがよくあります。

私は、「2代目経営者の資質に問題があるのではなく、創業者が2代目に引き継ぐにあたっての“会社の社風”をどのように持って行くか」が重要な気がします。

 基本的には今回のシャープのケースでは、「社長が指示を出すのを待とう」「社長のいわれたとおりにやればよい」という「考えない社員」が増えてきます。さらに、「社長へのイエスマン」がでてくることで、「判断のできない社員」も増えてきます。その結果、「全て経営者にお任せ」という無責任な社員が増えると思います。

このような社風の企業の場合、後継する経営者はどうすればよいのでしょうか。
もし後継者が創業者と同様にカリスマ性をもって実質創業者のようにふるまえる場合はリーダーシップに負うことができます。問題は、全体の意見を尊重していく後継者になった場合です。この場合のポイントは、「番頭格、NO2の存在」がカギになります。もし番頭格がいれば、社内統制は番頭格に任せるのも一つの方法と考えます。私も1700社を超える企業を見てきたが、言い方は悪いかもしれませんが、2代目が普通の人でも支える番頭格がいることで成長している企業も多くあります。その場合は、後継者に近い年齢の「NO2の存在」がポイントになります。理由は、経営者も相談しやすいこと、そして年齢が近いことから言いたいこともはっきりといえる関係を作ることが可能で、その後、全体の意見を尊重していく3代目以降が登場しても問題がなくなってくると言えます。

 ところで、もう1つ、私は永続企業の究極のポイントとして「カリスマ経営者でない」ことと考えます。これはかなり極端な言い方かもしれません。しかし、“カリスマ経営者でない”ことで、“社員が主役になる社風”になるような気がします。

日本で創業100年を超える企業は全国に2万6千社を超えています。その中の1つ、室町時代の後期に創業し、480年を超える羊羹の「とらや」の17代目当主の黒川光博氏は、ホームページの挨拶で次のように述べています。

<以下HPの原文>

大切なのは「今」

 お客様に和菓子を「おいしい」と喜んで召し上がって頂きたい。さらには、「こういう菓子をつくるのはどのような菓子屋なのだろう」、 「この会社は一体どのような人で構成されているのだろう」というところにまで思いを馳せて頂けるような会社を目指したい。 そのために私たちは、原材料から菓子づくり、店舗でのおもてなしまで、常に質の向上に努め、決して歩みを止めることはありません。

虎屋には長い歴史がありますが、古くからある菓子や技法、心意気に加え、私たちが今の時代に合った感性で絶えず新しさを生み出してこそ、現代に生きる虎屋になると考えています。 大切なのは、過去でも未来でもない、「今」という時です。すべては今この時代のお客様においしいと思って頂ける菓子をつくり、お喜び頂けるサービスをするために、お客様や社会、虎屋を取り巻くあらゆるものを見据え、今なすべきことを実践し続けてまいります。

会社とは、確立した個人の集合体であると私は考えます。とすれば虎屋は、力のある個、強い個、個性的な個の集合体でありたい。そうした個人が生き生きと存在することで今の虎屋は表現され、お客様に喜びを感じて頂ける大きな原動力になると信じています。

これからも私たちは、今を感じながら、和菓子づくりの道を歩んでまいります。

このあいさつ文で、“とらや”の原点である「お客様に和菓子を「おいしい」と喜んで召し上がって頂きたい。」理念を「今」実現することを重視しています。さらに、「個人が生き生きと存在すること」から今の社員の「個」を活かすことを大切にしています。ここには、「カリスマ経営者」ではなく、「個を活かす社風」が表れています。

「カリスマ経営者は永続企業には不要」

極端かもしれませんが、このような会社では指示待ちの「ヒラメ社員」は少なくなるような気がします。上司から「『自分の考えで作って』といわれて、逆に上司に指示を仰がないとできない」こんな社員が増える会社はおそらく永続企業にはならないと考えます。
「企業存続を第一」に考え、もう一度会社の原点と現状を振り返られてはいかがでしょうか。きっと別の何かがみえてくると思います。
(追伸)
世代交代に向けてのセミナー第一弾「相続、事業承継のポイント」を11/12に開催します。
第2弾として「永続企業」を目指す2代目、後継者の方向けに年明け新春セミナーを企画します。今までにない内容を予定しておりますので、お楽しみにしてください。

(松下 卓蔵)

《媽祖信仰−その3》

さて、前回までに媽祖信仰がどのようにして起こったのかお話ししましたが、今回はそれがどのような広がりを見せたのかをお話して、この項を終わりたいと思います。

主な媽祖廟を建立された年にそって列記すると、次のようになります。
●は中国本土、○は台湾、◎はそれ以外の地点を示します。(『1995年澳門媽祖信仰歴史文化検討会論文集』)

●湄洲島・天妃廟=宋天聖年間(1022年から31年) ●山東省登州・天后聖母廟=宋崇寧年間(1102年から06年) ●山東省長島県廟島・顕応宮=宋宣和四(1122)年 ●浙江省寧波・天后宮=宋紹煕二(1191)年 ●福建省泉州・聖妃宮=宋慶元二年(1196)年 ●浙江省杭州・聖妃廟=宋開禧年間(1205年から07年) ●江蘇省鎮江・恵妃廟=宋嘉煕二(1238)年 ●広東省広州・聖妃廟=宋嘉煕四(1240)年 ●江蘇省上海・聖妃廟=宋咸淳七(1271)年 ◎香港/南宋咸淳十(1274)年。林氏夫人廟(宋代)/天妃廟(元代)/聖妃廟(明代)/天后廟(清代)○元至元十八(1281)年:澎湖島に娘媽宮を建設 ●江蘇省太倉劉家港・天妃宮=元至元二十三(1286)年 ●天津・天后宮=元泰定三(1326)年◎沖縄/下天下妃宮=明永楽二十二(1424)年◎マカオ/媽祖閣=明弘治元(1488)年○明嘉靖四十二(1563)年:娘媽宮を拡充 ◎マレーシアのマラッカ/青雲亭=明隆慶元(1567)年◎フィリピンのルソン島南部 Taal Batangas/天上聖母廟 ◎長崎/興福寺(通称「南京寺」=1623 年、泉州寺(別名「漳州寺」)=1628 年、崇福寺(一名「福州寺」)=1628 年◎インドネシアのジャカルタ/金徳院=1650 年前後 ◎ベトナムの会安(ホイアン)・天后廟=清乾隆六(1741)年○清順治十八(1661)年:台湾での最初の天后宮を彰化鹿港に建立○清康煕元(1662)年:鹿耳門(現在の台南安南区)に媽祖廟を建設 ●遼寧省錦州=清雍正三(1725)年 ◎シンガポール・恒山亭=清道光八(1828)年 ●山東蓬莱県蓬莱斯閣・天后宮=清道光十七(1837)年 ◎ミャンマーのヤンゴン/慶福宮=清咸豊十一(1861)年 ●山東省烟台・天后宮=清光緒十(1884)年 ◎タイのバンコク/順興宮=清同治十(1871)年

以上から媽祖を祀る廟の建立は湄洲島で始まり、海岸線を北上して山東省に。 浙江、福建、江蘇、広東と続き、13世紀後半に前後して香港と台湾の澎湖島に。再び天津に北上した後に南下。沖縄、マカオ、マレー半島、フィリピンのルソン島、長崎、ジャカルタ、ホイアン、台湾本島へ。次に北上して中国本土から遼寧の錦州へ。渤海を南に渡って山東を経てヤンゴン、さらにバンコクへと続きます。つまり、湄洲島に天妃廟が建立された宋の天聖年間からバンコクの順興宮建立の清同治十年までの 850年ほどの間に、媽祖信仰は遼寧省錦州を北、ミャンマーのヤンゴンを西、インドネシアのジャカルタを南、 長崎を東の端とする広い範囲に拡大していったことになります。

では、どうしてこのように媽祖信仰が世界に広まっていったのか。それは中華民族の特性にあるといえそうです。

長い中国の歴史のなかで、王朝の交代とそれに伴う戦乱が繰り返され、地政学的要因による自然災害も勃発します。新王朝に倒された前王朝の王族や遺臣は都を追われ、自然災害によって土地を失った農民は新しい土地を求めて、大移動を繰り返します。人口増加もその大移動を促します。
宋代以降は大型外洋船の建造が可能となり羅針盤も発明されたことで、その大移動が中国大陸のみならず海外にまで広がります。折しも宋代以降は、媽祖信仰が朝廷にも認められるようになり、地域的にも大きな広がりを見せ始めたときでした。

こうして、異境に新しい住処(すみか)を見つけた華僑は、異文化のなかで生きそれぞれの生命や財産を守るために、血縁、地縁、学縁等の縁を大事にし、これを中心に新しい社会を形成していきます。特に、血縁、地縁、業縁、神縁、物縁の「五縁」は、異境において生き抜くよすがとして大変重要視されました。神縁の象徴として各地に多くの媽祖廟が建設されます。

このような媽祖信仰の拡大は、1949年の中華人民共和国の成立に伴う所謂「竹のカーテン」によって中国人の国内外の移動と海外華僑の国内への移動が禁止された結果、一旦停止となります。
しかし、1978年12月の対外開放政策の開始により再び大きな広がりを見せ、現在は、カンボジア、ラオス、さらに朝鮮半島、インド、フランス、デンマーク、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンにも媽祖廟が建立されています。

全世界に広がる媽祖信徒は2億人を越え、台湾では人口の75%以上が信徒であり、湄洲島の天妃廟から枝分かれした媽祖廟は世界で4,000社を越えているそうです。(この項終わり)
※参考文献
拡大する《中国世界》−媽祖信仰というカギで解いてみると− 樋泉克夫

(坂井 優)

《第24回:総合的品質管理「新QC7つ道具」マトリックス図法の効果》

前回まで「QC7つ道具」の内容をお伝えしてきましたが、続いて「新QC7つ道具」の一部をご紹介したいと思います。

<マトリックス図法>

マトリックス図法とは、多くの目的や現象と多くの手段や要因のそれぞれの対応関係を多元的な見方をすることにより、問題点を整理して行列形式で並べて、相互の関連の程度を整理する手法です。

例えば、縦の項目を外部環境、横の項目を内部環境と捉えると経営環境を分析する「SWOT分析」と言われる統合的環境分析が可能です。また、縦の項目に新規取り組み施策項目、横の項目に実行優先順位の切り口(実行可能性・収益性・設備投資の必要性などで○・△・☓を付ける)を設定すれば、これから着手する新たな施策をどのような優先順位で進めていくかという点で意思決定をする際の有益な判断材料になります。
間接業務の視点で考えてみます。縦の項目に、現在導入を検討している複合機のメーカー名を列挙します。横の項目には、当社の業務の特徴(使用頻度が1日○○○回、FAX送信の番号登録が100件以上必要など)を入れて、各メーカーの複合機がこれらの当社の特徴に対応できる・できない・オプションで対応できるなどの前提条件を記号(○・△・☓) 
で記載したマトリックス図を作成すれば、導入メーカー選定会議の意思決定に掛ける時間の節約が可能です。一方で、この場合、メーカーのカタログだけをたくさん会議室に持ってきても、情報量が膨大なことと分散していることにより、誰も読まない、読めない、読みたくないが発生してしまう傾向があります。

(小出 貴巳)

特別投稿【諸事百景】その8

株式会社ウェルス・マネジメント
代表取締役 濵  昌志氏

「昭和天皇実録に因んで」

皆様、10月号は小生、お休みにさせて頂きましたので一ケ月振りですがお変わりございませんか?休みの間は大きなニュースが幾つかありました。
一つはあの御岳山噴火です。多数の死者を出し胸痛むその中で捜索活動も打ち切られ言葉ないですね。
そしてもう一つは喜ばしいノーベル賞、何と日本人3人が受賞するというニュース。
そして更にもう一つは9月9日に発表された昭和天皇実録が個人的な三大ニュースです。
今回はこの三つ目のニュースについて記してみたいと思います。
私は昭和29年の生まれですが個人的には天皇陛下の私見・私録的なもの、特に太平洋戦争に関する事は大変興味を感じておりました。天皇が戦犯としての処刑を免れた理由として、挿話としては戦後GHQの本部でマッカーサー元帥が会見された折、天皇が「自分は死刑に処されても構わないが国民の救済を切に願われた」のでその高貴な精神性に感動された故であるとか、もっとドライな見方としては天皇を処刑すれば日本に内乱が起こり、米軍は10年間は十万の軍隊を日本に常駐させないといけない、そうなるとコストが持たないという費用上の問題からであるとか、色々なことが言われておりました。そんなことから本当はどうだったの?という観点から陛下ご自身のご意見・ご感慨に興味を抱いたわけです。
ところで皆様の中でご存知の方も居られるかもしれませんが、今回の実録に先んじて実は「昭和天皇独白録」というものがございました。それは1990年12月号の「文芸春秋」に全文発表され当時大きな話題を呼びました。ここに発表時の「文芸春秋」編集部の「掲載にあたって」にその成立内容が記されていますのでご紹介致します。
<「独白録は昭和21年3月から4月にかけて松平慶民宮内大臣、松平康昌宗秩寮総裁、木下道雄侍従次長、稲田周一内記部長、寺崎英成御用係の五人の側近が、張作霖爆死事件から終戦に至るまでの経緯を四日間計五回に亘って昭和天皇から直々に聞き、纏めたものである」と。この聞き書きした物の存在については当事者に一人である木下道雄氏の貴重な記録「側近日誌」に依って予想はされておりました、しかしながら「側近日誌」はその内容に付き極めて断片的にしか記しておりませんでした。ところが今回発掘された「昭和天皇独白録」はその内容を天皇の語りのまま「私は・・・・」という一人称で記録しており、勿論その要旨は「側近日誌」のものと完全に一致していると。これが世に出るまで側近達の残した日記などで推測するしかなかった戦前・戦中・戦後の昭和天皇の姿が初めて明らかになった。>とされる、素晴らしい史料的価値を有する書であります。
例えば「大東亜戦争の遠因について」、満州事変の発端となった「張作霖爆死事件」、「天皇機関説と天皇現人神説」、「支那事変と三国同盟」、「ノモンハン事件」「日米交渉」についてなどがあります。この書と今回の「昭和天皇実録」との関係が私はまだ把握出来ていませんが編者も同一人が居られますので組み込まれている史料の一つと推測しています。今回より数回この文中から抜粋して昭和天皇の独白をお伝えしたいと思います。
今回は「大東亜戦争の遠因について」

以下独白文より
<この原因を尋ねれば遠く第一次大戦後の✱平和条約の内容に伏在している。日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とならず黄白の差別感は依然残存し✱加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである。また青島還付を強いられたこと亦然りである。かかる国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上がった時に之を抑えることは容易な業ではない>

✱平和条約  1919年パリで開催された平和会議(パリ講和会議ベルサイユ条約)をさす この時人種差別的な移民政策に苦しんできた日本は人種差別撤廃案を提出するが否決された
✱加州移民拒否 1924年、米国は排日移民法を決定した深い永続的怨恨を日本人の間に残したとされる

<濵 昌志氏 略歴・ご趣味>

1954年大阪生まれ、同志社大学経済学部卒業
大手アパレルメーカーに勤務後、ソニー生命保険に入社、保険会社数社を経て、知己の税理士の協力を得て2010年の秋に会社を設立。趣味は野球(大阪で夏の甲子園出場を果たした公立高校の野球部出身です)、ジョギング。

去る10/30、弊社セミナールームにて、眼科を専門とされる認定産業医の三宅 琢先生を講師にお招きし、メンタルヘルス対策についてのセミナーが開催されました。
ほとんどの参加者様より「先生のご説明は大変わかりやすく、会社に戻ったらすぐに実践出来る とても為になる内容であった」とのご感想を頂戴し、おかげ様で大好評でございました。

<セミナー参加者の声をご紹介させていただきます。>
・日々、社員をよく観察し何か変化がないかどうか気づくことが大切であるとわかった。
・社員に対して行った事について記録として残すことが必要であると学びました。
・義務化が予定されているストレスチェックの位置づけが良く理解できた。
・いざというときに就業規則がきちんと整備されていることがいかに大切か実感しました。
・50人未満の会社のため産業医は不在であったが、今回、先生のお話を伺うことが出来てとても有意義でした。
・認定事実によって裁かれるということに関心をもった。
・うつ病や適応障害についての理解がなかったことがわかり、今まで適切な対応ができていなかったことが判明しました。
・適応障害者を抱える企業として、今日のセミナーは大変勉強になり、復職に向けての指導などについて大変参考になりました。

『病気を理由とする欠勤頻度が多い社員への対応は?』

Ⅰ.今回の課題

IT企業のT社は、社員数100名程度の中小企業です。業種の傾向として20代~30代の若手社員の割合が全体の6割を占めていますが、そのうちの特定の数名がこの数カ月間で風邪や体調不良を理由に欠勤をすることが多くなりました。会社としては、年次有給休暇で処理をしているものの欠勤の頻度が多いため、病院へ行き医師の診断書を提出するように命じていますがなかなか提出されません。会社としては、安全配慮義務もあるため対応に苦慮していますが、このような場合どのように対応すればよいのでしょうか。

Ⅱ.対応方法

会社としては、命令に従わず診断書の提出をしない状況ですので欠勤扱いとしたいところではあるかと思いますが、まず会社として欠勤、遅刻、早退等をする場合のルールが就業規則で定められているかどうかがポイントになるかと思います。病気で欠勤をする場合は、1日目から診断書の提出をさせるのか欠勤3日目から提出をさせるのかは会社の任意で決められますので、その定められた日数を超えて欠勤をする場合で、単に提出が面倒等で正当な理由なく会社の定めるルールを守らない場合は、就業規則順守の義務違反として始末書の取り付け等の懲戒処分とすることは可能かと考えます(別途懲戒処分としての就業規則への明記は必要です)。ただし、就業規則順守の義務違反とする前に本人に提出できない理由や事情の有無を事前に確認されておいた方が後々のトラブルの回避に繋がるのではないかと考えます。また、特定の社員だけ診断書の提出を求めその他の社員には提出を求めないといった差別的な扱いをすることも後々のトラブルの原因になることが想定されますし、そもそも診断書提出のルールそのものが認められなくなる可能性がありますので注意が必要です。
更に有給休暇との関係ですが、基本的には本人が取得を希望すれば有給を与える必要がありますが、就業規則順守の義務違反は免れませんので、上記で記載した通り場合によっては、始末書の取り付け等の処分は可能ですし、ルールに違反したことに対する評価の対象になり得ると考えます。
いずれにしてもT社のような場合は、まずは就業規則に会社のルールが明確になっているのかを確認したうえで本人に対して会社のルールをよく説明し、診断書の提出を求める必要があります。その際に会社として今後の勤務体系の検討の必要があるため等の診断書の提出を求める理由を明確にして頂き、個人情報の扱いについての説明をしていただいたうえで対応をご検討頂くとトラブルのリスクは少なくなるのではないかと考えます。

(五十嵐 敏之)

すっかり秋晴れの中
関西事務所移転のお知らせです。
今までご訪問させていただいてばかりおりましたが、関西事務所としてお客様をお迎えできる場所ができたのです。

関西事務所開設から数か月。
私、田宮とお会いいただいている 事業主様、関係者様この度、私と一緒に関西事務所を盛り立てていこうと意気込み抜群のスタッフを紹介します。

<新スタッフより一言!>

はじめまして!関西事務所に10月1日付で入社しました、佐藤 多栄です。
社会保険労務士試験の勉強時より長~い付き合いのある田宮の紹介によりブレイン・サプライ社と出会いました。 セミナーでは岡の「企業ドクター」という言葉に深く共感し、私の仕事の原点である「経営者の皆様のお役に立ちたい」という思いを新たに強くし、このたび関西事務所に入社することになりました。
田宮と共に関西事務所を盛り立てて参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

〈略歴〉 兵庫県生まれ  関西学院大学 社会学部卒業
 大学在学中は心理カウンセラーを目指していたが、就職活動中に抱いた「会社」「人材」への興味、それに加え自動車修理工場を経営していた父の姿を見て「人を雇う事の大事さ・大切さ」を知り、「中小零細企業の役に立てるような仕事に就きたい!」と考えるようなり、社会保険労務士を目指して勉強を始める。
大学卒業後、神戸の社会保険労務士事務所に就職。 13年半にわたって社会保険事務手続や給与計算、就業規則策定や労務相談等々に従事。 
資格取得後、顧客企業にもっと寄り添い深く関わったコンサルティングがしたいと次第に考えるようになったが事務所の方針で叶わず、更に仕事と家庭との両立も大切にしたかった為に退職。 自宅にて開業していたところ、田宮を通じて岡に出会い、その経営理念に深く共感したため入社。 現在パートタイム勤務。

関西事務所では、今後このようなお声にお応えします!!

※ブレイン・サプライの開催セミナーはいつも東京ばかりなの?
→ 今後は関西事務所でもセミナーをどんどん開催します。
  もちろん、当社代表の生の声を関西の事業主様にお伝えできる機会を増やします。

※ブレイン・サプライに就業規則以外の社会保険の手続きや給与計算業務も依頼したいけど、遠距離になるのは・・・
→ 今回事務所移転に伴い、社会保険労務士業務及び給与計算業務に対応できる体制を整えました。

実務経験豊富なスタッフが女性ならではの目線で、御社の人事総務のお助けをさせていただきます。
これって合っているのかなぁ?ちょっと相談したいんだけど!という声にお応えします。
どしどしお問い合わせくださいね。

【新住所】
〒541-0058
大阪府大阪市中央区南久宝寺町3丁目2-7 第一住建南久宝寺ビル9階
Tel:06-6282-6233   Fax:06-6282-6234

★★★お申込み入力はこちらから↓↓★★★
セミナータイトル「簡単にできる中小企業が続々と採用する賃金制度セミナー」をクリックしてフォームにご入力ください。
https://area34.smp.ne.jp/area/table/12279/bbLqcA/M?S=mjofl2petcl

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