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平成25年9月号

query_builder 2013/09/01
サプライ通信

岡社長の今月のアドバイス『DNAは感情に敏感に反応する!』ほか・・
診断士 松下から見た『東京五輪が与える影響』
社労士BSの労務トラブル対応110番『休日の出張移動は労働時間となるか?』
BS海外コラム『大連紀行 その4』
コンサルタント小出の今月の気になるキーワード『総合的品質管理』

関与先様からのご投稿『一般社団法人CSVChallenged Club寺坂 一郎氏より』
関与先様からのご投稿『㈱ザメディアジョン 山近氏より』
BS・なるほど!?質問箱『医療費の全額を負担したときや、コルセットを作成したときは?』
BSより 自社セミナーのご案内『法人営業社員のための決算書120%UP活用術』『短時間でわかる中小企業の退職金制度作成』『“最新”経営者が取り入れたい3つの戦略』

≪DNAは感情に敏感に反応する!≫

私が癌の手術をしてから7年と7か月が経過しました。 お陰様で転移しやすいといわれている腎臓がんでしたが、今のところ再発は無く、慶應大学病院では6年間の経過観察も終わり、昨年からは病院を卒業させていただいております。
一病息災という言葉がありますが、この腎臓がんが私の生き方を変えてくれました。 支えてくれる家族の存在が身に染みて分かったのもこの病気がきっかけでした。 いつしかこの癌に感謝の気持ちを持つことによって、いつの間にか癌であったことすら忘れていました。 
その後は病気になる人とならない人が何故いるのか等、仕事中や日常生活の中で研究するようになりました。 同じような環境や生活習慣(運動・食事・睡眠)であっても個人差があります。
 私は、この個人差の原因は 「思考と性格」 にあると考えています。 ネガティブ感情が病気に大きな影響を与えることは、私の経験からよく分かりました。 私の人生の中で最も「毒」を吐いていた時期と癌になった時期が見事に重なっていたからです。
米カリフォルニア州のハート・マス研究所のグレッグ・ブレイドン氏によると、遺伝子構造の中のアミノ酸には64個のコードが存在しているそうです。 しかしたった20個しか活性化されていないそうです。 そして、そこには、ON,OFFにするモーションとよばれるスイッチがあり、感情によって、オンになるかオフになるか左右されるそうです。 「恐れ」の波長は、長くゆっくりとした波長で、いくつかの遺伝子の部分にしか触れないのに対して、「愛」の波長は、短く速い波長でより多くの遺伝子が活性化するコードに触れるそうです。 したがって人が、「恐れ」のエネルギーをもっていると、使えるはずの可能性を制限していることになるようです
 具体的には、人間の胎盤DNA(DNAの最も原初の形態)を28人の研究員にそれぞれ与え、DNAが研究員の感情にどのような反応をするかを調べた結果、研究員が 「愛・感謝・賞賛」 を感じるとき、DNAはそれに反応して弛緩し、そのらせん構造を解いてより長くなり、「怒り・恐れ・葛藤・ストレス」 を感じるとき、DNAは固く引き締まって短くなったうえ、そのコードの多くがスイッチオフ状態になったそうです。 さらにHIV陽性患者に行われた実験では、「喜び・愛・感謝」 の感情を持つ被験者の場合、そのような感情を持たない被験者と比較して、最大で30万倍もの抵抗力を生むことが発見されました。

上記を知るようになってからは、私のコンサルティング・スタイルは大きく変わりました。 ご相談いただくお客様の多くは社内に様々な負のエネルギーを抱えて苦しんでいらっしゃいます。 その原因の多くはお互い(労使間)の理解の不足(無知)による感情の乱れのようです。 その感情の乱れたエネルギーを放置したまま、対症療法として規程類の改定や評価制度、賃金制度、経営計画を作成しても問題の根本解決にはなりません。 
今、世の中は愛されたい、満たされたい人々で充満しております。 そのような人は目を凝らして周囲をよく見ることです。 実は“愛”や“信頼”や“尊敬”や“感謝” は目の前を気づかずにスルーしているだけなのです。
“愛”や“信頼”や“尊敬”や“感謝”の関係に疎遠となってしまったお客様においては、「社員マンパワー向上研修」、「社内コミュニケーション研修」、「社員力向上研修」、「管理職パワーアップ研修」、「社員感謝力向上研修」等を、ご縁をいただいた早い段階で実施しております。 
上記の研修にご興味のある方は、是非お声掛けください。 ブレインをサプライさせていただきます。

≪靖国神社で君が代を斉唱していた石平氏のコメント≫

8月14日、中国中央テレビは日本での現地取材を内容とする報道番組を放送した。いわゆる「歴史認識問題」がテーマである。中央テレビ局といえば、中国における反日教育と反日宣伝の中心的な存在である。この報道番組も当然、宣伝目的で作られたものだ。日本取材の中、中国人記者は街を歩く中学生たちをつかまえて、「日中戦争中に多くの中国人が死んだことを知っていますか」「南京大虐殺を知っていますか」などの質問を投げかけた。
 とっさのことで中学生たちが「知らない」と答えると、番組の解説者はすかさず「なるほど、日本の歴史教科書は歴史を改竄(かいざん)して子供たちに侵略の歴史を教えていないから、こうなったのですね」と、日本の歴史教育への批判を繰り広げた。
 中国では昔から、この手の反日報道が日常的に行われ、それなりの効果を上げている。今回も同じ繰り返しかと思えば、多くの視聴者から上がってきたのは意外な反応だった。人民日報社が開設するミニブログ「微博」専用ページには次のようなコメントがずらりと並んでいる。
 「中国人民は皆知っている。よく嘘をつくメディアは人民日報、よく捏造(ねつぞう)する教科書は中国の教科書だ。お前らこそ、毎日のように中国人民をだましているのではないか」
 「文革以来、一体誰が多くの中国人民を惨殺してきたのか。日本人ではないぞ」
 「自国の歴史さえ正視できないこの国が他国に正しい歴史認識を求めることができるのか。嘘ばかりをつくこの政府は、他人に真実を語れと要求できるのか」
 などなどと現在もこのような辛辣(しんらつ)なコメントが書き込まれ続けている。
 こうしてみると、政府の行う反日宣伝は完全に裏目に出ていることが分かる。「日本の教科書が真実を教えない」と批判すれば、「中国の教科書こそ嘘ばかりではないのか」との反論が返ってくるし、「南京大虐殺が忘れられた」と騒げば、「お前らこそ多くの中国人民を殺したのではないか」と突っ込まれる。反日宣伝をやった分、それはすべて、政府自身に返ってくるのである。
 8月に入ると、今度は「網易」という民間サイトが「日本の歴史教科書と中国の歴史教科書、どちらの方が嘘をついているのか」というネット上の討論を開始し、一般ユーザーにも意見を求めた。その結果、「日本の教科書の方が嘘をついている」と答えた回答者数が2730人であったのに対し、「中国の教科書の方が嘘つきだ」と答えたのはその数倍以上の8949人に上ったのである。
 ここまでくると、中国政府が長年やってきた反日教育が破綻し始めていることは一目瞭然である。丹念に行った日本批判のすべてが政府批判展開のきっかけを作ったのにすぎないのであれば、「それでは一体何のための反日だったのか」と、政府の宣伝担当者はさぞかし落胆しているのではないか。
 それどころか、御用宣伝機関筆頭の中央テレビ局や政府発行の歴史教科書までもが多くの中国人民に「嘘つき」だと認定されているようでは、反日教育を含めた、政権が行う思想教育・統制、それ自体がすでに失効していることがよく分かる。
 インターネットが発達する情報化の時代、市場経済の中で多くの人々が自立的な生活基盤を得て自由な思考を始めた「啓蒙(けいもう)の時代」、共産党政権が国民大半の頭と心をコントロール下におくことはもはやできなくなっている。
 国民規模の「思想解放運動」はただ今展開している最中だ。思想の統制が崩壊した暁には、政治の統制が後どれくらい維持できるのか。それこそが、まさに今後の「見どころ」なのである。

 【プロフィール】石平(せき・へい) 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。
 石平さんは8月15日に靖国神社でお会いしました。 第27回 戦没者追悼中央国民集会に来賓として招待され、君が代斉唱の際大きな声でお歌いになられていた姿が印象的です。


(写真来賓者右から二人目)

今後中国は崩壊に向かってひた走っていくでしょう。真実がネットを通じて瞬時に国内に広まっていくことが想像できます。 共産党のついてきた嘘がそれこそ “10倍返し” となって自らに返っていくのです。 我が国は本当によく耐えてきました。 共産党崩壊後は日中間で良好な関係を築くことが出来ると信じています。

≪朝鮮の歴史の真実!≫

一方日韓関係はそう簡単にはいかないことが予想されます。 中国が4000年の歴史というと、朝鮮の歴史は5000年などと臆面もなく対外に発表し、決して恥じることの無い状態です。 
ところが真実は、過去600回以上周辺国に侵略された歴史を持ち、実質的に独立国であったことはほとんどありませんでした。私は世界史を研究しており、私の学んできたアジアの歴史における韓国・朝鮮の周辺国との関係は下記の通りです。

紀元前194年~: 衛氏朝鮮
紀元前108年~220年: 漢の植民地 (楽浪郡・真番郡・臨屯郡・玄菟郡の漢四郡として400年間直轄支配)
221年~245年: 魏の植民地 (高句麗・百済・新羅・伽耶)
265年~313年: 晋の植民地 (高句麗・百済・新羅・伽耶)
314年~676年: 晋、宋、梁、陳、隋、唐、日本(大和)の属国(高句麗・新羅)
690年~900年: 渤海の属国 (新羅・高句麗⇒高麗)
1126年~1234年: 金の属国 (高麗)
1259年~1356年: モンゴルの属国 (高麗) 
1392年~1637年: 明の属国 (李氏朝鮮)
1637年~1897年: 清の属国 (李氏朝鮮)
1897年: 下関条約により清の属国から開放 (李氏朝鮮)
1903年: ロシア朝鮮半島を南下。日本の尽力によりロシアの属国化を回避 (李氏朝鮮)
1905年: 日露戦争後日本の保護国
1910年: 安重根が伊藤博文を暗殺し日韓併合へ
1941年~1945年: 日本とともに大東亜戦争参加
1945年~1948年: アメリカの支配 (非独立)
1948年: 大韓民国成立

本当の意味で独立国となれたのは、日本が大東亜戦争に敗れた後の1948年以降であったわけです。この屈辱的な歴史を封印すべく、国民に漢字修得を禁じ、今や韓国民の大半は建国後65年の歴史(こちらも多くの内紛乱関係は封印されています)以外は自ら知ることはできず、政府の情報操作に晒されているのです。

 因みに1965年の日韓国交正常化(日韓基本条約)において朴槿惠政権(現大統領の父)と日本の間で戦前・戦後の問題は下記の①②のとおり解決しております。 日韓基本条約(「財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定」) この協定において日本は韓国に対し、朝鮮に投資した資本(現在価値で数十兆円)及び日本人の個別財産(同じく数兆円)の全てを放棄するとともに、約8億ドルの無償資金と借款を援助すること、韓国は対日請求権を放棄することに合意しました。この8億ドルの現金だけでも現在価値にして3~4兆円に該当し、過去の投資資産の放棄と合算しても、現代の我が国の国家予算以上に該当する支援をしてきております。

①締約国は、両締約国及びその国民(法人含)の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する(個別請求権の問題解決)。
②一方の締約国及びその国民の財産、権利及び利益において、一方の締約国及びその国民の他方の締約国及びその国民に対するすべての請求権であって1945年8月15日以前に生じた事由に基づくものに関しては、いかなる主張もすることができないものとする(相手国家に対する個別請求権の放棄)。

当時の韓国の国家予算は3.5億ドル、日本の外貨準備額は18億ドル程度であり、我が国は韓国国家予算の2.3倍もの補償を行って韓国経済の近代化を支援してきました。この金額は日本にとっても戦後20年間必死で働いて蓄積してきた外貨の40%を超えるもので、どれだけ大きな金額であったかは現代の我々の想像を超えるものでした。

 日本の政治家や官僚は、この不毛な隣国の要求を断固拒否してくるべきでした。 欲しいものをすべて与えてしまうと、子供はろくでなしになります。 労働者に当たり前のように権利を与えると、感謝してくるどころか、更にもっと多くを要求してきます。 その構図と全く同じです。 韓国は捏造して多くのネガティブキャンペーンを実施し日本の信用を貶め、それが嫌だったら金をよこせと言ってきているのです。 近代国家、法治国家にあるまじき行為を行っているのです。 
 近々韓国政府が全面支援してきた韓国系財閥の問題(不正経理など)が順次発覚していくことでしょう。 大卒者の就職率が4割を割り込む状態が続いている韓国では、最早日本にすがりつくしかできないのです。たかり国家をどこの国も相手にしません。
 しかし本当の愛があれば、親は子を叱ります。社長は社員を戒めます。 我が国はこの厄介で勘違いな隣国(と、そのお隣の同民族国)を厳しく、その甘えた行為を指導しなければなりません。
 アジアの発展のために一定の役割を演じ、欧米人による植民地制度(日本が実施してきたのは植民地政策ではなく同化政策である)を終焉に導いた我が国の真意を理解させなければなりません。
 今年の5月にソウルの宗廟市民公園において95歳の男性が、37歳の男性に対して 「日本の植民地統治は、良いことだったとワシは思うよ」 と発言したために殴り殺されるという痛ましい事件が発生しました。この老人がどのような点を「良い」と評価したのかは今となっては不明ですが、少なくとも終戦時点の1945年当時においてすでに27歳であったこの老人は、日本統治の実態、そしてその後の韓国現代史を目の当たりにしてきたわけで、その発言には重みがあったと推察されます。 一方の加害男性は37歳、朴槿惠大統領の父親である朴正煕時代すらほとんど記憶していない世代です。しかし、「自称愛国者」である加害男性は、95歳の老人の発言に激怒し、老人を蹴飛ばすと、その杖を奪い、怒りに任せて頭などを殴りまくったそうです。老人は頭蓋骨や脳などに重傷を負い、治療を受けたものの死亡しました。傷害致死罪で逮捕された加害男性は、「泥酔しており心神耗弱状態だった」と主張したものの、9月10日に僅か懲役5年の判決を受けたようです。この事件は国内でも擁護の声が多く、判決も加害者寄りのものでした。 これが現在の韓国の実情です。 「嘘も100回言えば真実になる」 が中華圏の発想ですが、独立後の65年の間に嘘の歴史を国民に押し付け、中国と同じように日本への攻撃は愛国無罪としてきた結果、国内における法と秩序が維持できなくなりつつあります。 この怒りの感情が、実は嘘の歴史を捏造し、教えてきた政府とマスコミに向かうことが彼らには分からないのでしょうか。
 私が短命で終わると予想する朴大統領には、国家元首として初の、日本との首脳会談を実施することなく下野した大統領として、日韓史に残っていただくのもよいかもしれません。 「他人の不幸は蜜の味」というレベルの低い人の思考回路で外交を行い、多くの記録が残っている我が国に対し、「歴史・歴史」と騒ぎ立て、嘘の歴史を他国に吹聴し、逆に自国の信用を貶めていることに気づきもせずに恥をまき散らし、まともな歴史を国民に教えることすらできないレベルの低い隣国政治家とマスコミは不要です。 韓国民のためにも早急に辞任するべきです。
 我が国の立ち位置は、この問題に対しては内外に対して、断固たる姿勢を貫くと同時に、言論封殺をされ、真実に触れることのできない中朝韓3国の国民に対しては、憐みの気持ちで接することです。決して同じ土俵で戦ってはいけません。大人の対応でいきましょう。
 95歳の韓国老人に対しては、27年間日本国民であられたことに感謝しつつ、只々ご冥福をお祈りいたします。

“人は幸せだから感謝するのではありません。感謝しているから幸せなのです”

株式会社ブレイン・サプライ  岡  弘己

診断士 松下から見た
「“東京五輪が与える影響”」

2020年の夏季オリンピックが東京に決まりました。東京開催の経済効果としては約3兆円になるといわれています。実はこの大部分は大会運営費や観戦客が支払うものなので、多くの経済効果は直前の2019年、2020年の2年間に集中するといわれています。施設整備額約5千億円であり、それも2013年からの5年間での合計額です。国会予算のうち一般会計予算ののうち、公共事業関係費は5.3兆円、補正予算が約4兆円であることから、合計約9兆円。1964年の東京五輪の際、競技会場などの整備費は約300億円だったといわれています。しかし、新幹線や首都高速道路や上下水道の整備を含めると約1兆円の波及効果があったと言われています。その時の話からでしょうか、エコノミストの中には150兆円(設備投資が55兆円、観光業の波及効果95兆円)いうとてつもない数字を出すひともいます。

ここで重要なのは、経済効果がどれくらいというよりも、オリンピックが自社を取り巻く業界のどのような影響を及ぼすのか、さらに日本の社会状況を勘案してオリンピックの後のことも考えていくことではないかということと考えます。

 例えば、1964年の東京オリンピックの際は、“競技を見たい”からということでテレビの普及が進みました。今回でいえばインターネットが普及していることから、一時的にテレビやパソコンなどの買い替えが発生しても新たなハードの購入は限定的ではないでしょうか。

 一方公共工事については一定の規模の拡大が見込まれます。ただし、東日本大震災の復興予算、更に日本の道路などの設備の老朽化が進んでいるなかで、建設財源が五輪に集中することで大きなひずみを生む可能性があると考えます。
 例えば、首都高速1号羽田線については以前から老朽化について指摘をされており、大規模な震災が発生した場合非常に危険と指摘されています。まして、今回東京五輪が開催されることになり、首都高の修繕は最優先される事業と予想されます。

人口が減少しているなか、更に建設業の就業者数は平成4年の619万人から平成23年には497万人と20%も減少しています。さらに建設技能労働者数は現状の344万人が東京五輪の行われる2020年には249万人と100万人近く減少することが見込まれます。その理由としては、現在の建設業の就業者の年齢構成に問題があります。55歳以上が33%(全産業平均が28.5%)を占める一方で29歳未満は12%(全産業平均は18%)であること、更に若年者労働人口の減少も拍車をかけています。
 このことからも明らかなように、建設業を中心に東京五輪にシフトが進むことで地方を中心に大きなひずみがでること、すなわち予算が地方に回らないことによる景気の影響が予想されます。

それではどのように考えればよろしいのでしょうか。

 まずは、労働集約型の企業は人の確保が益々困難になることが予想されます。建設業に限らず、飲食業やサービス業との労働者の奪い合いが始まるでしょう。すると、労働者の確保のために若年者を中心に人件費の大幅な引き上げが発生する可能性が高まります。
さらに、今年から始まった有期雇用契約従業員の無期雇用登用が5年後の2018年より本格的にはじまります。すると、益々パート・アルバイトの採用は困難になります。

 この点からも、まずは労働集約型の企業を中心に業務効率化、さらにはITを活用した業務改善を行うなど、「労働生産性の向上」をすべての企業が行う必要がさらに高まると予想されます。特にパート・アルバイトの比重の高い流通・サービス業、飲食業などは最少人数で行える仕組みを早急に考える必要があります。最近、渋谷のファーストフード店の店員の年齢が高まり、60歳以上のアルバイトも急増しております。コンビニエンスストアも人が集まらないなかでいえば、これから先は店舗数の見直しも入ると考えられます。

“自動化ビジネス”

 少子化が進む中で、“ヒト”に頼らないビジネスの比重が高まってくるのではないでしょうか。さらに、“1人複数役”を兼ねた業務者もでてくるのではないでしょうか。
 今回の五輪は少子高齢化の日本が新たな経済成長モデルを作るために、“知恵を絞ったモデル”を考えるきっかけになるのではないでしょうか。
 そのモデルを“地方から発信できる企業”こそ、これからの生き残り企業になると考えます。私自身も“地方にそのヒント”を求めて皆様に広げることができればと考えております。

(松下 卓蔵)

★社労士BSの労務トラブル対応110番★
「休日の出張移動は労働時間となるか?」

Ⅰ.今回の課題

 空調設備の製造を行っているS社の営業職は、商品拡販のために全国へ出張する機会が多くあります。今回社員の一人から、「休日に移動した場合は業務のために移動しているのだから、労働時間になるのではないか?」との問い合わせがありました。この場合、会社は労働時間として処理しなければならないのでしょうか。

Ⅱ.経過報告

 まず、どのような基準で労働時間が決まるのでしょうか。
労働基準法では、『労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいう。』とされています。つまり会社(上司)から具体的に指示・命令され、ある程度行動を拘束されれば労働時間と判断されることとなります。
 今回の場合、休日の間に出張先へ移動する場合に労働時間とされるかどうかですが、基本的には労働時間とはみなされません。この場合、移動中に会社から指揮命令を受けて業務を行っていれば労働時間となりますが、単純な移動だけであれば、その移動中の時間は、本を読む、音楽を聴く、お酒を飲む等本人の行動が自由であるため指揮命令下にあるとは見ることができないからです。ただし、先にも記載しましたが、移動時間中に物品を監視する等、行動を制限されるような特別な任務(責務)が与えられている場合は労働時間となりますので注意が必要です。

Ⅲ.対応方法

 基本的には、休日の出張先への移動時間は、労働時間としては扱われません。ただし、今回のS社の様に営業職の出張が多い場合、宿泊を伴う出張や休日に移動をする出張は、社員が家族と過ごす時間や私生活を犠牲にすることが多くなる可能性もあります。その場合、日当以外で補てんすることも考えられますが、近年の行政は金銭面だけではなく社員の健康面を適切に管理できているかを見る傾向にあります。それは、過労による労災が増加してきているためです。
 出張は業務のために必要ではありますが、過度の出張は肉体的にも精神的にも負荷をかけてしまう可能性があります。その結果、過労による労災と認定され、会社責任となるリスクも考えられますので、適度な出張の管理をされることをお勧めします。また今後、できるだけ休日(半休)等を与えて社員の健康面に配慮されることも必要かと思慮します。

(五十嵐 敏之)

《大連紀行その4》

大連紀行も4回目となり、いよいよ最終回です。

さて、関東軍司令部旧址でただならぬ気配におののいた後は、気分転換もかねて昼食をとることにしました。
とはいえ、昼食の場所を特に決めていたわけではないので、ここは地元に詳しい(と思われる)リムジンの運転手さんに行き先をお任せしました。
そして、連れて行かれた場所がここ。

「招待所」と書いてあります。してみると人民解放軍関係の方が出張の際使う宿舎と思われるのですが、ご覧の通りかなりふる~い建物で、今にもくずれそうです。

近づくとこんな入口があって麺等の軽食が食べられそうです。アヤシゲなフンイキで、日本であれば、間違いなく保健所が飛んできます。他に食事できるところもなさそうなので、まあいいか、と入ります。

左側の看板の「大肉面」というのは「肉そば」。中国では「麺」を簡体字で「面」と書きます。とりあえずこれを食べる事にします。

中国の麺は日本と異なりかんすいを使っていない麺も多く、「こし」とかとは無縁ですが、これは醤油ベースでまあまあのお味でした。店の中はかなり汚く、床には食べかすが散乱している状態なので写真は控えさせていただきます。

さて、腹ごしらえもすんだので次の目的地に向かいます。

旅順駅です。ロシア時代の建築物で今も現役。大連~旅順間は鉄道とバスの両方が結んでいますが、鉄道は1日2往復しかないうえ時間も倍ほどかかり、頻度と所要時間では圧倒的にバスが便利です。

中はこんな感じです。中国の他の駅と大体同じです。

旅順駅を後にして、最後に向かったのが白玉山。南麓側には、山頂に直行する空中ロープウエーもあり、山頂で旅順軍港と市街地の風景を一望できます。 

白玉山は海抜130メートル、もとの名前は西官山。李鴻章が醇親王と旅順口を視察した際、旅順には「黄金山」があるので「白玉山」もあるべきだと言ったため、その後この山を白玉山と呼ぶようになったそうです。山頂には蝋燭のような形をした「白玉山塔」があります。

この塔は日露戦争終結後、海軍大将東郷平八郎と陸軍大将乃木希典の発案で造った「表忠塔」で、当時2万人の労力を用いて1907年6月に着工し、1909年11月に完成しました。「表忠塔」の高さは66.8mで、塔内には24階の旋転階段があり、21個の窓が設けられました。塔の基盤に使った石はほとんど乃木希典の故郷である山口県徳山から運んできた花崗岩です。今は改名されて「白玉山塔」となっています。
旅順港を一望するには、二〇三高地よりこちらの白玉山のほうがおすすめです。

さて、大連紀行もこれでおしまいとしますが、この話にはおまけがあります。 帰国後、資料を整理していて驚きの事実を発見しました。

冒頭にご紹介した肉そばを食べたあの場所。今にも朽ちそうなあの場所がなんと「旅順ヤマトホテル」そのものでした。
「旅順ヤマトホテル」といえば、かの男装の麗人・川島芳子が結婚式を挙げた場所であり、また満州国建国時に執政顧問に就いた関東軍の板垣征四郎が一階のレストランで祝杯を挙げた場所としても有名です。ラストエンペラー・愛新覚羅溥儀や与謝野晶子、鉄幹夫妻もここに滞在したことで知られています。

いやぁ、うかつでした。ただの招待所だと思って伝説の歴史的建築物の内部を写真に収めるのを怠りました。これだから大陸は油断がなりません。
因みに「旅順ヤマトホテル」の今と昔です。

どうやら、招待所にする際にかなりの改装・増築をほどこしたようで、ご覧のように見る影もありません。これでは、通り過ぎてしまうのもムリありません。
このような歴史的建築物は大切に保存してもらいたいと思うのは、日本人の勝手な思い込みと非難されるのがオチですので、そうは申しませんが、この建物の行く末は気になります。見たい方はお早めに。

ということで「大連紀行」、終わります。

(坂井 優)

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編集者のひとりごと。

言わずと知れたベルナルド・ベルトリッチ監督の「ラストエンペラー」は忘れられない映画のひとつです。
音楽を担当された坂本龍一氏はこの作品でアカデミー賞作曲賞をとりました。
奥行の深い東洋の音色で構成されている神秘的な音の広がりに、個々のシーンがよみがえり、思わず涙してしまいます。この残酷なまでに美しい映画音楽、オリジナル・サウンドトラックを一度聴かれてみてはいかがでしょうか・・・。

(S.K)

《第16回:総合的品質管理》

前回までお伝えした在庫管理は、製品在庫に関する点にフォーカスした内容ですが、製品やサービスも含めた企業経営自体の品質に重点を置いたもので「総合的品質管理(TQM:Total Quality Management)」と言う管理手法があります。品質管理の話題が出た時にどこかでお聞きになったこともあると思われます「QCサークル」という単語は、これらTQMを行っていく際の一つの手法です。この管理の目的の特徴には以下のようなものがあります。

1)経営の質の向上を目指す ⇒ 製品・サービスの品質管理だけでなく、組織運営を行う際の仕組みにより経営の質を上げること
2)製品・サービスの「品質・コスト・納期」をボトムアップ(※)で向上することを目指す ⇒ 現場からの声を大切にして、その意見を基にお客様へのお約束事を守っていくこと
3)顧客も含めた企業経営関係者との良好な関係を目指す ⇒ 仕組みを見える化し、社会、従業員、取引先や金融機関などが納得しやすい管理体制の構築を目指すこと
(※)ボトムアップ…組織階層の下位層の意見を組み入れていくこと

 次回からは、この「総合的品質管理」を進めていくにあたり代表的な手法である「QC7つ道具」についてご説明していきます。これらの手法を用いることで、その時点における「現状」と「目標とのズレ」を認識し、その「現状」の傾向をつかみ、「目標」にむけた対策を講じていくことが可能になっていきます。

  ① パレート図
  ② チェックシート
  ③ ヒストグラム
  ④ 散布図
  ⑤ 管理図
  ⑥ 特性要因図
  ⑦ 層別

 この中でも②のチェックシートなどはデータ収集に利用する記録用、あるいは点検用として多くの企業において既に利用されていると思います。今回のご説明では、当該手法の長所や短所なども一緒に考えていきながら更に一歩踏み込んだ活用方法などをお伝えしていきます。

(小出 貴巳)

【特別投稿】

CSVの観点で、これからの『障がい者雇用』を考える。
~遠隔地雇用制度の活用について~

一般社団法人CSV Challenged Club
寺坂 一郎 氏

初めまして。一般社団法人CSV Challenged Club(略称CCC)の寺坂と申します。
どうぞよろしくお願い致します。

CCCは
1.わが国の企業におけるCSVの定着
※ハーバード大学のマイケル・ポーター教授は2011年初めに、「もはや、CSR(企業の社会的責任)の時代ではない。これからは、CSV(Creating Shared Value、つまり共有価値の創造)だ」と主張した。CSVでは、企業は特定社会に施しをするという発想をやめ、長期的には互いになんらかの利益を得ることを考え、プロセス全体として新たな価値が創造されることを目指す、という「考え」である。
2.障がい者の自立支援、そのための遠隔地雇用の促進
3.農業6次産業化の推進
の三つの目的を同時に達成し、実りある社会を作ることをミッションとする団体です。

今日は、特にその中の、障がい者の自立支援、障がい者雇用についてお話しさせていただきたいと思います。

2013年4月より企業の障がい者雇用目標が、常用雇用者の1.8%から2.0%になりました。また2015年4月からは納付金対象企業が従来の常用雇用者201名以上の企業から、101名以上の企業に拡大されます。これは、今後の障がい者にかかわる社会的な責任(含むコスト)が、どんどん国から企業にシフトしていくであろう一つの証明にすぎません。当然、企業はその意を受け、真摯に対応することとなります。

しかしながら、現時点、すでに雇用目標の達成を妨げる要件が存在しています。それは、企業の雇用対象となる障がい者が「どんどん少なくなっている」という問題です。理由は以下の通りです。
企業の大半は首都圏等都市部に集中し、障がい者は人口比例で全国各地に点在しています。しかも、企業が直接職場に雇用可能な障がい者は残念ながら、障がいの種類、程度でいうならば、軽度の身体障がい者の方に集中せざるを得ないというのが現状です。

すなわち、今のままの雇用戦略で、企業が障がい者雇用に取り組んでいこうとしても、人数的な問題、障がいの種類、程度の問題で、最早、これ以上の雇用の促進が困難な状況になっているということです。
(H24年度雇用目標達成企業率が46.8%で終了している大きな要因の一つと考えます。日本の企業は、決して障がい者雇用に対して、後ろ向きではありません。)
そして、何より問題なのは、障がい者サイドから言えば、今の企業の障がい者雇用戦略では、地方の知的・精神障がい者の方々には雇用の機会が、ほとんど存在しないということにあります。

ここに遠隔地雇用制度の意義があります。企業は遠隔地雇用制度を活用すれば、障がい者雇用目標を、企業パフォーマンスを損なうことなしに達成でき、しかも地方の障がい者の方に大きな雇用の機会を与えることとなります。

CCCは遠隔地雇用制度の積極的な活用のために、地方の農業法人に、障がい者の受け皿になっていただくことで、企業の障がい者雇用、ならびに地方の障がい者の方々の就労支援をしてまいります。

前述のごとく、企業は、雇用目標を、パフォーマンスを損なうことなく達成し、社会的責任を果たすだけではなく、今まで、雇用の機会すらなかった地方の障がい者、しかも知的障がい者・精神障がい者の方々に、懐の深い農業事業と連携することにより、雇用の扉を大きく開くこととなります。

仮に、従来と同様に自社において軽度の身体障がい者を雇用することにより、目標の達成ができる状態であったとしても、ぜひ、この遠隔地雇用制度を活用いただき、「より大きな社会貢献」をしていただきたいということが、CCCの提唱するCSVのまさにひとつであります。

しかも、農業法人にとっては、従来の農業生産(1次産業)だけではなく、広い意味での「サービス業」への進出となり、企業との密接な関係を築くことによる、新たな事業展開へのきっかけともなります。
まさしく、「社会貢献」がそのまま、農業6次産業化へと発展するきっかけとなります。

何度も言いますが、これらは全て、企業による社会貢献、CSVです。CCCは、このような企業の日常的な社会貢献活動を世の中に知らしめ、企業価値の最大化のサポートに尽力してまいりたいと思います。
また、そのことにより、少しでも多くの企業がCSVの一環として障がい者遠隔地雇用に取り組んでいただければこれほど嬉しいことはありません。

詳しい情報をお求めの場合は、下記、CCC事務局までご連絡ください。
担当者が直接、ご説明に上がります。

【お問い合わせは・・・】
一般社団法人CSV Challenged Club(略称CCC)
【住所】〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目16番12号丸高ビル3F
【電話】03-4588-6709 【FAX】03-6278-7420 【メールアドレス】info@csv.bz

左の画像は、ザメディアジョン様のホームページより転載させていただきました。
ザメディアジョン様の企業情報をご覧になりたい方は、下記のURLまでアクセスをお願いします。
⇒ http://www.mediasion.co.jp/

著書紹介
『鞄持ちができる人の心得』

株式会社ザメディアジョン
代表取締役兼CEO 山近 義幸 氏

当社は広島に本社を置く会社です。
営業本部や関連会社はすべて東京の五反田に、キャンプデービッド(本部支援施設)も、官邸(社長宅)も、関東郊外に移しましたが、いまだに本社機能は広島です。
1990年に創業しました。
 社名のザメディアジョンの由来は、角川書店のテレビジョンの関西支社広島支局が、私の発祥だからです。もちろん、カドカワさんサイドにも承知いただいています。
 当時はビルの屋上にあった物置場を事務所にしていました。それがダイヤモンド社との提携により、出版ビジネスだけでなく、新卒採用をビジネスに扱う事業として取り組んできました。
 会社は、まもなく設立30年を迎えようとしています。会社の生存率というものを知ったときは、驚きました。創業から30年経つと、98%の会社が消えます。
つまり、100社のうち、たった2社しか生き残れないのです。その中に当社は残っているのです。
 こんなボンクラ社長!?の会社なのに、なぜ??
答えは、1つだけです。
新卒採用を創業の翌年以来、毎年欠かさず、続けて来たからです。
その結果、こんな会社にしてくれたのは、おもしろがって入社してくれた新卒の奴らです。
そして彼ら・彼女らは、仕事を楽しんでくれて、コミットメントしてくれて、必死でコツコツコツと頑張ってくれたからです。
当社、して当社のグループは、一見派手にも見られますが、実は、地味な仕事が半分以上です。
右手に感動、感性、お祭りですが、左手にコツコツ・・・がないと、当社の仕事は続けられません。それがまぎれもなくザメディアジョンという、会社を創ってくれたのです。
ここまでのグループ企業に育ててくれたのです。そして、私が個人的に15年間続けたものがあります。

「鞄持ち」インターンシップⓇです。
・社長同行
・1日秘書インターン
・鞄持ち
名称は、3度変えてきましたが、「鞄持ち」が一番フィットしました。
 日本の文化には、「丁稚」「下足番」「鞄持ち」「門前の小僧」「付き人」など素晴らしい師弟文化があります。それを私は、学生たちに私のすごく間近で見てもらう、といういたってシンプルな方法で実行しました。
ご縁と気づきの“おすそ分け”です。

その「鞄持ち」をやるきっかけを与えてくれた1人の女子学生です。
当時から、全国各地、就活生への講演はしていましたが、常にどの会場でも、打てば響くようなタイプの学生は何人かはいます。でも彼女はある行動を起こしました。
「社長の元で、1日一緒にいさせてもらえますか?」とファクスか、電話かが(どちらか忘れました。)きたのです。
「おいおい?」と、最初は勘違いしました(笑) 正直、変な期待もしました(笑)
それで、当日現れたのが、T大学のKさんです。
決して美人じゃありませんが(失礼!)、どこか憎めない・・可愛らしい・・鈍臭そうな娘さんでした。(※ちなみに、講演では「ブースカが登場した」と言っています。ごめんなさい。脚色しています)
ただ1日、私が接客したり、商談したり、打ち合わせしたりしている間、ずっと隣にいただけです。謝罪の場面もあった気がしますし、車の中で、いびきかいて寝た・・・なんてこともあった気がします。
トイレこそは違いましたが、本当にずっと張り付いて、鞄を持ってくれていただけなのです。
最後の会食までくっついてきました。
石原社長、野口社長、後藤社長、衆議院議員・・・だったと記憶しています。うる覚えですが。
なんせ、15年前です。徳島クレメントホテルのレストラン。意外と、いつもより社長さんたちも楽しそう。Kさんも、ほろよい気分で、楽しんでいました。
泊まることになって、サンシャインホテルを予約してあげたような・・・。
翌日の散歩+ジョギングの時です。阿波踊り会館の傍の「天神社」にお参りして「ここは、菅原道真の神社でね・・・全国に、勉強の神様の神社はね、1万社あってね・・・7月25日が命日でね・・・」なんて、いってたら、Kさんがぽつり。
「社長! これぜひ続けて下さい…」 「ええ? そんなんで良かったの??」
「だって、私、全てが衝撃でしたから。すごく充実していましたよ。これって、大学生にとってすごく刺激になるというか、一番勉強になると思いますよ!」
その言葉で、「鞄持ち」が始まったのです。
ちなみにそのKさんは、現在、東証一部上場企業の物語コーポレーションの採用の責任者をされています。
正直、何度も止めようかと思いました。学生にとって勉強になるかもしれませんが、私にとって相当疲れるからです。体力も精神も、すべて吸い取られてしまいます。
ネットで悪口書かれたり、途中でキレられたり、荷物を無くされたり(大変なことも数々)・・・。

最初の頃は、学生に気を遣っていた時期もありましたが、それでは続かない、と気づきました。
私が鞄持ちを心配していると、身が持たない・・・。お客様に迷惑をかけてしまう。私のスケジュールも狂ってしまうからです。
 あるとき、世間で「社長の鞄持ち」ブームが起きました。村上ファンドやホリエモンまでもが、開始しました。確か、孫さんも・・・。
ですが、皆さん、すぐ止められました。当然だと思います。それだけ、やる側の負担が大きいからです。
だから、15年これを続けている事が、私の誉れです。
ちっちぇえええ!と、思うでしょうが、誉れです。
今まで、逃げて逃げて逃げまくってきた私が、「会社経営」と「鞄持ち」Ⓡだけは、継続できたのです。それくらい、自慢させてください。

 明治大学も入学式でバックれました。転職も3回もしました。
新聞配達のバイトも2年で、やめました。それも、墓の傍を通るコースになって、怖くてお母ちゃんについてきてもらいながら・・・ですよ。笑。とんでもないマザコン中学生だったんですかね。結婚も一度・・・・・離婚しました。いまでも、あきっぽく、名古屋の上田社長には、「放火型社長ですね」と、よく言われます。
だからこそ、続けられたことは、私が一番、実は嬉しいんです。
おれでも、できるじゃん・・・とね。
15年間、やり続けたからこそ、分かったことがあります。
そのキーワードを、本書にまとめました。あくまでも、15年やり続けた私の完全なる主観です。学生諸君、これはマニュアル本ではありません。
日本初の【キーワード本】です。意味不明な単語が出てくるでしょう。
キーワードですので、自分で考えて下さい。あえて“考える余地”を残したのです。
どうしても知りたければ、私の鞄持ちをすれば、分かりますので。

★この本は、マニュアル本ではなく、キーワード本です。考える余地を残したキーポイントをまとめています。
最初は自分の力で想像し、決断し、判断して下さい。失敗も経験です。相談は時間があれば受け付けます。
山近義幸@ザメディアジョングループ代表(出版&新卒採用&障碍者採用支援&M&Aコンサル&日本ベンチャー大學経営)

【追伸】
先日、「鞄持ち採用」を商標登録申請しました。認可されると思います。
こんなバカなこと、続けている社長、世界に一人もいませんから・・・。
ギネスは断念しましたが、再び、今度は商標登録にチャレンジです。

そして・・・・・「経営者の皆様」へ。
面接は茶番劇です。三文芝居以下です。
今の学生たちを数分で、いや1時間程度の面接で“断舎離”するのはやめましょう。
確実に、いいものをもっていても、大人に勝手にバリアを作って発揮できない学生たちがいっぱいいます。つまらない大人たちに、“弱みを見せるな!”だの、“不利なことは言うな!”だの、とんでもないアドバイスばかりうけて、カオス面接してくる学生も多いです。
 逆にトークにばかりに磨きをかけて、必死で取繕ってる。私たちはこういう学生を偽りのポジティブ学生と呼んでいます。
未来ばかりを、素敵なプレゼンをする学生もいます。過去は関係なし、未来を語れ・・・と教えられるのているのでしょうね。逆に過去に囚われている学生も多いです。
あれが不利だとか、あの時がどうとか、後悔処刑のような学生もいます。

今・・・でしょ!!!

今を語らせることこそ、等身大の姿、みせてもらうことこそ、【鞄持ち採用】なのです。
鞄持ち・・・したら、意外といい学生だった!
こんな、素敵なところを見逃して、落とすところだった!
こんな、声を社長さんたちから、よく、聞きます。
これこそが、鞄持ち採用の醍醐味です。おもしろ味です。有難味です。

この本は、鞄持ちをする、できる、しようとしている若者向けに書いています。
しようか、どうしようか、迷っている若者向けに書いていますが、実はこの本こそは、経営者の人しか、わからない、“あるあるキーワード”がいっぱいです。
山形のさくらんぼ以上に“旬”のものばかり、集めて書きました。

これ、読まれても・・・「採用」は「面接」だけで決める。自信があります。という人、天才です。ある意味。

 ちなみにこの鞄持ち採用を導入される場合は、私が新宿で「鞄持ち採用の極意の合宿」という、不思議な合宿を開いています。

この講義を受けられた経営者の会社の離職率は、実は世間の39.8%の3分の一以下です。

これでも、されませんか?

最新刊/鞄持ちができる人の心得
(1000円/予約受付中/アマゾン独占販売)

山近義幸@ザメディアジョングループ代表(出版&新卒採用&障碍者採用支援&M&Aコンサル&日本ベンチャー大學経営)

就職直後で被保険者証がまだ届かない場合、旅行先で急に病気なって病院にかかったけれど被保険者証を持っていなかったときなど、医療費の全額を負担したときは療養費で払い戻しが受けられます。健康保険は医療などを現物で給付するのが原則ですが、次のような場合は患者が一時立替払いをし、あとで保険者(全国健康保険組合・健康保険組合等)に請求すれば、保険者が認めた額が療養費として払い戻されます。

【療養費として払い戻しが受けられる例】
・やむを得ず自費で受診した
(急病で非保険医にかかったり、事業主が資格取得届の手続き中で被保険者証が未交付のため保険診療が受けられなかった等。)
・海外の医療機関で診療を受けたとき(治療目的で海外に出向いた場合は対象外)
・治療上の必要から医師の指示によりコルセット・サポーターなどを作成・装着した
・輸血のため病院を通じて(生血)を購入した
・柔道整復師(整骨院・接骨院)から施術を受けたとき
(日常生活からくる肩こり、腰痛、スポーツによる筋肉疲労、筋肉痛は対象外)
・はり、きゅう、マッサージの治療を医師の同意を得て受けたとき

 立替払いをした全額ではなく、保険者が保険診療の料金を標準として計算した(実際に支払った額の方が少ないときはその実費額)から、医療費の一部負担金、自己負担額、食事療養・生活療養標準負担額を差し引いた額が、療養費の額となります。

 コルセット等作成すると、結構な金額を支払っていたりします。
請求できるものがあったら是非今回申請してはいかがでしょうか?

 健康保険の給付を受ける権利は、2年で時効となりますのでご注意ください。

(大金 暢子)

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