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平成25年6月号
岡社長の今月のアドバイス『初の靖国神社正式参拝!』『マザーテレサの言葉』
診断士 松下から見た『“キャッシュフロー”から考える企業戦略(その1)』
社労士BSの労務トラブル対応110番『自由参加の研修は労災保険の対象となるか?』
BS海外コラム『大連紀行その1』
コンサルタント小出の今月の気になるキーワード『在庫管理の重要性<発注方式編その2>』
関与先様からのご投稿『㈱ザメディアジョン 山近様より』
BS・なるほど!?質問箱『事業場の受動喫煙対策は必要?その基準は?』
BSよりセミナーのご案内『ビジネスマナーフォローアップ研修』福岡開催『賃金体系』『助成金活用』セミナー
≪初の靖国神社正式参拝!≫
6月8日(土)、高天原・日の宮 幣立神宮(熊本県上益城郡山都町大野698)の春木宮司様と元皇族の伏見博明様(伏見宮博明王:日本の宮家の一つで、四世襲親王家の一つ)がご中心となる崇敬会の会員による靖国神社正式参拝に参加してまいりました。
午後1時30分に全国から会員が集まり、遊就館を拝観し、幕末の戊辰戦争~大東亜戦争までの間に我が国のために命を落とされた246万6532柱の魂に感謝を申し上げ、更に江戸幕府15代将軍徳川慶喜のひ孫であられます徳川康久宮司様のご案内で靖国神社本殿に上り、英霊に感謝の祈りを捧げてまいりました。
伏見宮様のご説明で驚いたことが、帝国陸海軍の中で功績が大きかった大将の中から選ばれた元帥30名の写真を前にして、「この人(陸軍-7)はひいじいちゃん、この人(海軍-10)はじいちゃん!(下記ご参考)」とご説明された時でした。さらりと言っておられましたが、私の研究した近代史の中では、雲の上の存在の方々ですので、ちょっと別世界にいるようでした。常に立ち居振る舞いが毅然としていて御年82歳とは思えませんでしたが、懇親会の席では極めてフレンドリーなお方で、「殿下、殿下」と参加者の皆さんからお声掛けされていらっしゃいました。参加者との記念撮影にも進んで参加され、多くの方から慕われていらっしゃることが伝わってまいりました。
元帥陸軍大将
1.小松宮彰仁親王(1846-1903)
2.山縣有朋(1838-1922)
3.大山巌(1842-1916)
4.野津道貫(1841-1908)
5.奥保鞏(1847-1930)
6.長谷川好道(1850-1924)
7.伏見宮貞愛親王(1858-1923)
8.川村景明(1850-1926)
9.寺内正毅(1852-1919)
10.閑院宮載仁親王(1865-1945)
11.上原勇作(1856-1933)
12.久邇宮邦彦王(1873-1929)
13.梨本宮守正王(1874-1951)
14.武藤信義(1868-1933)
15.寺内寿一(1879-1946)
16.杉山元(1880-1945)
畑俊六(1879-1962)
元帥海軍大将
1.西郷従道(1843-1902)
2.伊東祐亨(1843-1914)
3.井上良馨(1845-1929)
4.東郷平八郎(1848-1934)
5.有栖川宮威仁親王(1862-1913)
6.伊集院五郎(1852-1921)
7.東伏見宮依仁親王(1867-1922)
8.島村速雄(1858-1923)
9.加藤友三郎(1861-1923)
10.伏見宮博恭王(1875-1946)
11.山本五十六(1884-1943)
12.永野修身(1880-1947)
13.古賀峯一(1885-1944)
上記30名とは別に初代元帥に西郷隆盛がいらっしゃいました。そうそうたるメンバーで聞いているこちらが緊張してきました。
また幣立神宮の春木宮司様は今年で76歳の方で、宮司としては第137代目にあたられます。九州南阿蘇の麓に鎮座する幣立神宮は、一万五千年の歴史を持つ世界で最も古い神社でありながら、その存在は日本人でさえ知らされておらず、隠れ宮として代々の宮司によってひっそりと守られてきたといいます。私は前職の社員からご縁をいただき、この幣立神宮にお参りさせていただいてから7年になります。このお宮で超古代から続けられているのが五色神祭【下記写真】で、世界の人類を大きく五色(赤、白、黄、黒、青)に大別し、その代表の神々を祀り、地球の安泰と人類の弥栄、世界の平和を祈る儀式です。神漏岐命(カムロギノミコト)、神漏美命(カムロミノミコト)の2柱や大宇宙大和神【おおとのちおおかみ】、天御中主大神【あめのみなかぬしおおかみ】、天照大御神といった錚錚(そうそう)たる神々を主祭神として祀っています。
靖国神社の本殿の中は素晴らしい気で包まれており、清々しさを体全体に感じることが出来ました。また我が国の行く末を側面から支援しようとするエネルギーに満ちているように感じました。中国や韓国の方々やマスコミの方々も、可能であるならば本殿の中にお入りになって、正式に参拝されることがあるならば、巷で言われているような騒動にはならないのではないかと感じました。
今回の正式参拝で私が感じたことや気づいたことを、国内外の多くの人にお伝えしていかなければならないと痛切に感じました。そもそも戦争は相手に対する情報不足から起こります。我が国の政治家や官僚の方々には、是非とも靖国神社の本当の姿を理解し、国内外に発信していっていただきたいと思います。私も今後私ができることをライフワークとして実行していきたいと思います。国家間の相互理解は、互いの努力が大切です。しかもその努力を継続してやり続けなければなりません。我が国は今、正念場を迎えているようです。我々民間人も自分たちのできることを諦めずにやり遂げていきましょう。
≪マザーテレサの言葉≫
下記は私の好きなマザーテレサの残した言葉です。いつも行動の戒めとして意識しております。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
「思考」→「言葉」→「行動」→「習慣」→「性格」→「運命」 とつながってきます。
思考は想念というエネルギーとなって人に伝わります。さらに目の前の人に言葉で伝えることになりエネルギーのパワーは増幅します。そしてそのパワーは行動へとつながっていくのです。その行動が繰り返されると習慣となり、その人の後天的な性格へとつながっていき、その性格が利己的なものなのか、利他的なものであるのかで運命までが変わってくるのです。 だから普段からの思考のパターンは極めて重要だといえます。
我々には1日に24時間しかありません。この24時間を毎日毎日繰り返しながら年を取っていき、やがては寿命を迎えます。そしてこの24時間の中で、睡眠時間を除き、家族と共に過ごすプライベートな時間よりもはるかに多くの時間を職場で過ごすのです。その大切な時間を過ごす職場において、不平不満、愚痴、悪口、泣き言、文句の五戒(仏教の五戒とは違います。)が蔓延していることが、現代日本だけでなく世界を覆っています。多くの人々が「幸せになりたい」という願望を漠然と持っています。ところがほとんどの職場でこの「幸せ」とは対極の現象が起こっています。そしてこの現象が企業の業績悪化の大きな要因となっているのです。 私が多くの経営者の皆さんへお伝えしていることは、「社長が変われば会社は変わる」ということです。また社員研修の際には、「自分が変われば他人は変わる」ということを社員さんにお伝えしています。経営は苦しいものです。その中で一生懸命働いてくださる社員さんが沢山います。その有難い社員さんがいるからこそ会社が成長、発展、維持、向上ができるのです。このことをお忘れになっておられる経営者さんも沢山いらっしゃいます。そうすると労働問題が顕在化してきます。一方社員の側にももっと大きな問題があります。一定の割合で入社してくる不穏分子が、入社3か月位からにわかにトラブルを起こし始め、それが2~3年以内に大問題に発展してきて、会社存続を危うくするような事態を引き起こします。特に最近感じることはこのような労働問題はパターンがあるということです。このパターンを予測し、予防に徹すれば問題を回避出来るのではないでしょうか。
経営者の皆さんは、「今はそういう時代じゃない」とか「個人情報だから・・・・」などといって、社員に無関心になってきてはいないでしょうか。社員の子供は何人いるとか今何年生か?、子供の目標は?、社員の奥さんや夫の名前は?、社員の年齢は?、何処に住んでいるのか?、親は何処に住んでいるのか?、社員の両親は今何歳なのか?、社員の将来の目標は?等、等、等。
社員全員とその家族のことまで把握されている社長さんに過去何人もお会いしましたが、それらの会社では労働問題は起きていません。無関心が社員の心に悪影響を及ぼし、結果的に労働問題という現象で返ってくるような気がします。
マザーテレサの言葉の中でもう一つ有名な言葉があります。それは「人間の一番の罪は他人への無関心です。」という言葉です。今家族の間でも、友人知人間でも、職場においても無関心が蔓延しています。個人情報だ何んだと言いながら無関心を容認していっているのです。またくだらない情報が蔓延し、それに振り回されて24時間を使い切ってしまい、他人に関心を持つための重要な時間を失っているのです。これが家族崩壊の原因であり、家族が崩壊すると国が荒れてきて、更に国同士が荒れてくるのです。そして結局は地球自体が荒れてしまうのです。 今、目の前の人に関心を持つことを社内で実行することが出来れば、様々な労働トラブルは起きないのではないでしょうか。 「思考」→「言葉」→「行動」→「習慣」→「性格」→「運命」 の流れは、普段の日常生活を見つめ直すことで変えることが出来ます。 社員は社長の夢の実現のために働いてくださる、有難い存在です。社長さんは、この社員さんの運命を良い方向に導いていってあげてください。社長業は我慢業であり、人格向上には最高の職業です。社長と社員が<Win・Win>の関係を構築できれば、会社とお客様も<Win・Win>の関係になっていきます。ES(社員満足)とCS(顧客満足)の関係がイコール関係にあることと同様です。 社風を変えたいという方は是非当社にご相談ください。外部機関を使うことで社員さんに緊張感と好奇心を与え、時間を短縮させ、効率よく改善することも可能です。当社も5年目を迎え、様々なコンテンツも充実してまいりました。是非勇気ある第一歩を踏み出してください。喜んで、ブレインをサプライします。
“人は幸せだから感謝するのではありません。感謝しているから幸せなのです”
株式会社ブレイン・サプライ 岡 弘己
診断士 松下から見た
「“キャッシュフロー”から考える企業戦略(その1)」
企業が継続するうえで一番重要なのは、「キャッシュ(現金・預金)」が確実に増えていることです。最近では、「キャッシュフロー経営」といわれるように、企業経営の中でキャッシュフローがどのようになっているか、常に確認する必要があります。
ところで、企業経営者が変わるとき、実は社内体制の変化など定性面だけでなく、売上・経費・利益などの定量面の数字も変わってきます。今回と次回の2回に分けて、「キャッシュフロー(以下CF)」に焦点を当てます。今回は、CFの基礎知識と実例について、次回は経営者の意思決定についてご説明いたします。
CFとは、現金の流れを意味し、主に、企業活動によって実際に得られた収入から支出を差し引いて手元に残る資金のことをいいます。よってプラスであれば現金が増え、マイナスであれば現金が減っていることを意味します。なお、CF計算書の作成は2000年から公開企業に開示が義務付けられています。
CF計算書は、
1.営業活動によるキャッシュフロー(以下営業CF)
2.投資活動によるキャッシュフロー(以下投資CF)
3.財務活動によるキャッシュフロー(以下財務CF)
の3つから構成されています。
「営業CF」は、本業の営業活動から獲得した資金の量を示します。プラスであれば資金の増加、マイナスであれば減少を意味します。税引前の当期純利益が赤字であっても、減価償却費が多く合計でプラスの場合は、プラスになります。その場合でも、将来的には減価償却費がなくなった場合本業で利益を出していることがポイントになります。
「投資CF」は、主に固定資産の取得及び売却で増減した資金の量を示します。例えば、会社の営業活動に必要な建物や車両、備品、土地、機械装置などがあります。固定資産を取得すると会社の資金が出ていき、マイナスの値となりますが、保有していた固定資産を売却すると現金が入り、逆にプラスの値となります。
「財務CF」は、営業活動や投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達または返済されたかを示します。例えば、資金が不足した場合に金融機関等から借入金や社債発行による資金調達を行います。また、資金が余った場合には借入金の返済額や配当金として支払われた額がわかります。プラスということは借入金が増加、マイナスの場合は借入金の返済の方が多いことがわかります。
ここで、今回はシャープの「CF計算書」を元に考えたいと思います。
シャープの経営理念の1つに、「いたずらに規模のみを追わず、誠意と独自の技術をもって広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」があります。その考えに基づき、基本的には、フリーCF(営業CF+投資CF)がマイナスにならない範囲で投資を行ってきました。すなわち、「営業CFの範囲の中で投資を行う」ことで、堅実な経営を行ってきたといえます。
下表は2000年以降の同社のCF計算書です。(同社ホームページ資料を加工)
2003年3月期、2004年3月期に初めてフリーCFがマイナス(営業CFを上回る投資CF)となっています。これは液晶ディスプレイ“AQUOS”の生産拠点になった亀山工場(2004年1月稼働)の投資が影響しています。その後、第ニ亀山工場(2006年8月稼働)、液晶パネルと太陽電池の生産拠点として堺工場(2009年10月稼働)と続々と投資しました。2008年に起きたリーマンショックで営業CFは大幅に減少、更にその後も継続的に投資を続けた結果現在に至っています。足りない分は財務CF(すなわち外部からの資金調達)でまかなっていることがわかります。2012年3月期にいたっては、営業CFもマイナスで、財務CFによる資金調達でも間に合わず現金が減少しています。
次回はその意思決定に携わった経営者の特性に迫りたいと思います。
(松下 卓蔵)
★社労士BSの労務トラブル対応110番★
「自由参加の研修は労災保険の対象となるか?」
Ⅰ.今回の課題
企業によっては休日に、自己啓発の一環で自由参加の研修をする場合があると思います。この場合、労災保険(いわゆる労災)の対象となるのでしょうか。
Ⅱ.経過報告
基本的に労災保険は、業務災害と通勤災害に分けられます。業務災害は、労働者が就業時間中に業務が原因となって被った負傷、疾病または死亡等をいいます。業務との間に一定の因果関係(業務遂行性および業務起因性)があることを「業務上」と呼んでいます。また通勤災害とは、通勤によって労働者が被った負傷、疾病または死亡等をいいます。この場合の「通勤」とは、就業に関し、
①住居と就業の場所との間の往復
②就業の場所から他の就業の場所への移動
③単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動を、合理的な経路および方法で行うことをいい、業務の性質を有するものを除くとされています。(業務の性質が有ると通勤災害ではなく、業務災害になるからです。)
Ⅲ.対応方法
今回の場合、自由参加であり、あくまでも任意ですので業務という考え方にはならず賃金等は支払われないと考えられます。ただし、研修へ参加しないことで人事評価が悪くなったり、通常業務に支障が生じるなどの影響がある場合は、実際には参加せざるを得ない状況と判断され、業務(労働時間)と判断される可能性があります。自由参加が建前に過ぎず、実質の強制参加という見方ができるのであれば、労災保険の対象と考えられます。逆に自己啓発として社員の能力・資質向上のための研修であり、不利益も無いのであれば労災の対象にはならないと考えられます。
労災保険の対象となるかは、実態を見て判断されます。会社としては社員の不利益にするつもりはなくても、結果として不利益につながる可能性がありますので研修の内容をよく精査する必要があります。また、社員の皆さんに対しても研修の内容や勤務であるかどうか、賃金支払いの有無、事故が起きた場合の対応(労災の適用の有無や会社の補償)等、事前に詳細を明確にし、社員の皆さんが判断できるような状況をつくっておくことが、有事の際のトラブルの防止につながると考えます。
(五十嵐 敏之)
《大連紀行 その1》
大連に行ってきました。
初めて行ったのは1992年ですから、かれこれ21年ぶりです。
今回の目的は旅順口区と二〇三高地の訪問です。
旅順は軍港都市であるため、長く外国人は足を踏み入れる事ができなかったのですが、2009年になって外国人にも開放され観光できるようになりました。
旅順、二〇三高地といえば、日露戦争最大の激戦地であるということや、乃木神社が各地にあり神格化されている乃木大将を思い出される方も多いと思います。私も司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んで是非一度訪れてみたいと念願していた地であり、今回ようやくその機会を得る事ができました。
旅順に行くには、飛行機でまずは大連に入ります。成田から3時間半程度で大連空港に到着します。
大連は、中華人民共和国東北部遼寧省の南部に位置し、その経済的重要性から省クラスの自主権をもつ副省級市にも指定されています。総人口は約600万人で遼寧省では省都の瀋陽市に次ぐ大都市です。
ご存知のように日本とも密接な関係があり、1904年日露戦争に勝利した日本が1905年のポーツマス条約でロシアから関東州(旅順、大連等)の租借権を譲り受け、1945年にソ連に占拠されるまでは日本の植民地でした。
ロシアはこの地を東清鉄道の終着駅として、「ダーリニー」(ロシア語で遠いの意)と名付けており、日本は発音が似ている事と中国の古地図にある「大連湾」からとってこの地を「大連」と名付けました。
現在の大連は中山、西崗、沙河口、甘井子の市内4区と金州区、旅順口区をあわせた南方6区、普蘭店市、瓦房店市、庄河市の北方3市、黄海上にある長海県の1県からなっており、戦前の関東州はほぼこの南方6区にあたり、北方3市は満州国に属していました。
このような歴史的経緯から市内にはロシアや日本の歴史的建造物が点在しています。以下、大連市内の主だった建造物を見ていきます。
まずは大連駅です。満州国時代に建てられた駅で、上野駅がモデルです。
尚、上野駅を模したといわれる駅は、他に函館本線の小樽駅、樺太庁鉄道の真岡駅があります。
続いて、大連賓館。戦前のヤマトホテルです。
ヤマトホテルは旧南満州鉄道株式会社が経営していた高級ホテルチェーンのブランドで、1907年から1945年まで旅順、奉天、長春等の満鉄沿線主要都市にホテルチェーンを展開していました。
満鉄線を欧亞連絡鉄道とつなぎ上海、香港へと伸びる一大幹線とするためには西洋人の使用に耐える高級ホテルが必須でした。初代満鉄総裁・後藤新平のもと着々と整備が進められ、ヤマトホテルは満鉄の迎賓館としても機能する格式の高い西洋式高級ホテルとなりました。
大連ヤマトホテルは建設費90万円以上、完成まで4年を要した巨大なルネサンス様式のホテルで、客室数115室・収容人数175名を誇っていました。現在も大連賓館として営業を続けています。因みに後藤新平は台湾の民政長官としても、児玉源太郎台湾総督とともに台湾の近代化に大きく貢献した人物であり、当時の日本政府が植民地経営にいかに第一級の人材と予算をつぎこんでいたかが分かります。
中国工商銀行大連支店。戦前の大連市役所です。
玄関の唐破風など日本建築の意匠が取り入れられています。塔屋のデザインは京都祇園祭の山車がイメージだそうです。
交通銀行大連支店。旧 東洋拓殖大連支店です。
東洋拓殖株式会社は植民地経営のための国策会社です。下層に連なるアーチ窓にアメリカ商業建築の影響が見られます。
中信銀行中山支店。清国の大清銀行大連支店でした。
ルネサンス様式で中央の棟屋にはフランス風のマンサール屋根が見えます。1912年の中華民国成立以後、中国銀行に改称されました。
以上、ご紹介した建築物は大連中山広場近代建築群として円形の中山広場の周囲に建っています。現存する10棟のうち7棟が日本人建築家による設計であり、20世紀前半の建築が集まった場所として、上海バンド(上海外灘)と並んで有名です。建築と歴史に興味のある方は是非一度お訪ね下さい。
大連には建築以外にもうひとつの楽しみがあります。それは今も現役で走っている古い市電です。最近増えていると言われる鉄ちゃん(鉄道オタク)の方々のために最後に大連を走る新旧市電の写真を添えてこの回を終えます。次回は旅順です。
(この項続く)
(坂井 優)
《第13回:在庫管理の重要性(発注方式編・その2)》
前回ご説明した「定量発注方式」とは異なり、今回は「定期発注方式」の内容についてご説明致します。
「定量発注方式」はこちらに掲載されております⇒ http://brain-supply.co.jp/newsletter/pdf/201305.pdf
2、定期発注方式
一定の期間(月、旬、週など)ごとにその時点での需要量を予測し、それに基づいて発注する方式です。発注量はばらつきますが、発注のサイクルは常に同じということになります。
<メリット>
◆精度の高い在庫管理が可能
⇒定量発注方式に比べ、きめ細かな対応が可能となるので、在庫量を抑えた管理が可能になる。
◆需要変動が激しいものにも対応可能
⇒発注量を需要変動に対応させることができるため、需要変動が激しいものにも対応が可能になる。
<デメリット>
◆管理が複雑で手間がかかる
⇒発注の都度、需要予測に基づく発注量を計算する必要があり、手間がかかる。
◆安全在庫が増加する可能性がある
⇒発注サイクル(*1)や調達リードタイム(*2)が長いと、安全在庫(*3)が多くなる。
(*1)発注サイクル・・・発注してから次の発注までの間
(*2)調達リードタイム・・・発注してから納入されるまでの間
(*3)安全在庫・・・発注サイクルと調達リードタイムの合計である「在庫調整期間」の需要量と、計画との差(ブレ)に対応するための在庫
「定期発注方式」では、発注のたびにその時点での発注量を決定します。そして、その発注量は今後の需要量を予測して計算します。対象となる商品は、高額なもの、需要変動が大きいもの、調達リードタイムが長いものなどがあります。
例)3月1日に発注する数量の計算
【前提条件】
発注サイクル⇒1カ月間 調達リードタイム⇒5日間 安全在庫⇒100
「在庫調整期間」は、3月1日~4月5日(1カ月間+5日間)となります。
発注量 = 在庫調整期間中の予測需要量 - (現在の在庫量+発注残)+100
発注残とは、3月1日時点では、2月1日に発注した最終納入(3月5日納入)分が納品されていませんので、この時に残っている発注の数量です。
当該方式において在庫を削減する場合には、「在庫調整期間」を短縮させることが最も有効であると言われています。
前回の「定量発注方式」にも言えることですが、発注方式の選択に加えて、先の需要量を見極めることが非常に大切で、お客様ときちんとコミュニケーションが取れている営業担当者は、得意先での販売促進情報やアイテムカット情報などの有益情報を逐一仕入れており、不良在庫や停滞在庫の発生頻度を減らします。これらの効果は、ひいては運転資金の節約にもつながります。停滞在庫率や欠品頻度などを営業担当者の評価項目に導入される企業さんも多いです。
(小出 貴巳)
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【ちょっとひといき~福岡事務所より】グルメ情報 焼き鳥編:その1
今回は焼き鳥についてのお話。焼き鳥の店舗人口当たりで日本一多い県は福岡県なのです。
焼き鳥は福岡県の久留米が有名でしょうが、今回は福岡地区での店舗ご紹介です。ご心配なく、福岡はラーメンだけではなく、焼き鳥も激戦地区であります。裏切られることも少ないと言えますが、でも安くてうまいほうが良いに決まっていますので・・・
実は「焼き鳥」と言えば福岡で人気は「豚バラ」なのです!豚肉は焼き鳥ではないと思われるでしょうが、これがメジャーなのです。「とりあえずビールと豚バラ5本、鳥皮5…」となります。
まずは「豚バラ」のうまい店舗のご紹介。
「焼き鳥の八兵衛 天神店」電話092-716-2778
http://www.hachibei.com/shop/tenjin/
男性は必ず注文する豚バラがこれ!福岡に来たらこれを食べないと福岡に来たと言えません。福岡は焼き鳥(豚バラ)焼き餃子とラーメンが定番コース。
次回は鳥皮のおいしいお店をご紹介いたします。お楽しみに・・・!
(上田 幸俊)
左の画像は、ザメディアジョン様のホームページより転載させていただきました。
ザメディアジョン様の企業情報をご覧になりたい方は、下記のURLまでアクセスをお願いします。
⇒ http://www.mediasion.co.jp/
株式会社ザメディアジョン
代表取締役兼CEO 山近 義幸 氏
今、世界が、日本が・・・「台湾」と「沖縄」に注目しています。
★人材面から・・・★経済面から・・・★領土問題から・・・。対大陸の視点から・・・。
経営者の方々でしたら、ご存じだと思います。
今、私は沖縄に来ています。来週は台湾にとびます。
まず、人材面から・・・。
この二つの島の人たちは、多くの【マスコミ洗脳】にさらされながらも「日本で、働きたい!本土で働きたい!」と、思われている方々が多いです。そして、事情は違いますが、いい“人財”が多く、野心も強く、そしてハートもあります。
どんどんこの地の学生を、採用しましょう!
でていくしか、ありません。
当社の例をいうと、高濱光@琉球大学という社員がいます。3年目。頑張っています。まだまだ、実力はあります。そろそろ大ブレイクしてくれるでしよう。
今、ちなみに企業の社員さんつれて、【沖縄社員研修】してくれています。
こんなの一人で、仕切れる3年目っていませんよね?(笑)
そして、もうひとりは台湾・東呉大学/高雄出身の周よけん、という社員がもうすぐ日本にやってきます。社員、全員で鍛えていきます。
ビザの問題も、ひとつひとつ、上司となる南君@デジタルハリウッド出身10年目社員が、クリアしています。
この女性は、日本に来ているときに、居酒屋で会いました。
・英語・・・ほぼ完ぺき! ・日本語・・・ほぼ完ぺき! ・北京語・・・完ぺき!
・モチベーション・・・マックス! ・親日度合・・・マックス!
・帰属意識@ロイヤリティー・・・たぶん、10年は働くと思われます。
こんな、学生、日本にいますか?もちろん、いますが、結局、大手に行ったり採用側が甘やかして、「検討します・・・・・・」なんて発言をし始めてしまいます。ならば!台湾人琉球人を採用せずして、なにが人財戦略なのでしょうか?
ついに、来年は当社は台湾・兵役中の男子学生も採用が決定しました。
下記が、その学生から、今日、きたメールです。
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希望についての質問
山近さん
こんにちは、兵役のリョウです。仙台はどうですか? わたくしはその杜の都が大好きです!
前回のメールで希望を聞いていただいて、どうもありがとうございました。
実は、コンサル事業、新卒採用事業と出版事業は、どちらが自分に合うのが知りたいですので、もしよろしければ短期間で各事業をまわって実習させていただけませんか?
※追伸
兵役、一年間で体力と精神力を鍛え、ようやく終わりです。除隊の日は九月三日です。 リョウ
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除隊後は、数か月、当社で研修し、正式に4月に入社する予定です。
日本の新卒採用となんら、かわりはありません。
彼は・台湾政治大学(日本でいうと、京都大学にあたります)・日本での留学先は東北大学に一年です。
世界で、徴兵制がまだ残っている、珍しい国です。
もちろん、もう、あまりキツイ指導はされていないようですが、このメールのように、・体力・精神力が、学べたことは事実でしょうね。
当大學@日本ベンチャー大學も、そのような学生が毎年、卒業していますので、少しは理解してるつもりです。
さて、この台湾と沖縄。
あの大陸の巨大国が、台湾も沖縄も、中国だ・・・と、言い始めました。本当に危険です。
今日も私の日航キャッスルホテルでの講演後、ウエイターのUさんが近寄って来られました。
「山近さん。ありがとうございます。沖縄の人の気持ちに近い、講演でしたよ。本当に。基地の問題も、みんな、本心は違うんです。あの沖縄タイムスと、琉球新報による、意識誘導です。
それに、99.9%の地元民は、中国になるなんて、思ってもいません。絶対に嫌です」
今度こそ、私たち、大和んちゅーは、この沖縄を、盾にしてはいけません。
今度こそ、守らないといけません。
そのためにも、・琉球人・台湾人と、本土の少しでも元気のよい企業は人財交流しましょう。
同情ではありません。ウェイウィンです。社内の活性化です。
本土の若者が、元気ない!若い男子が元気ない!学生がやる気がない!と、愚痴っている暇があったら、出ていきましょう。採用しに・・・出かけていきましょう。
人財採用は、新卒採用は、プル型ではありません。
ブッシュ型です。でかけないと、いい学生には出会えません。
私は一人でも、前述のように、“いい人財“がいれば、外国であろうが、沖縄で、あろうが、出かけていきます。
私のような、ぼんくらノー学歴社長は、人財が財産だと、宝だと、心から、実感しているからです。
今、うちの社員50名が証明してくれているからです。
みんな、みんな、私の宝です。ワンピースです。仲間です。
彼らが、一人でもいなかったら、当社は今、存在しないのです。
たばこの煙による問題は以前からありましたが、ここ最近は健康への影響に関する社会的関心が高まり、職場の分煙化がだいぶ進んできています。しかしながら中小企業では必ずしも徹底されておらず、非喫煙者が不快感、ストレス等を感じていることも多く受動喫煙対策について多くの相談が寄せられています。
ここで職場での分煙に関する法律を見てみたいと思います。
健康増進法25条(平成15年5月施行)では
………………………………………………………………………………………………………………
≪受動喫煙の防止≫
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。
………………………………………………………………………………………………………………
とあり、ご覧のとおりこちらには「努力義務」が定められています。
同じ時期に発表した厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」では、「事業場の全面禁煙もしくは空間分煙が望ましい」とあり、特に空間分煙では非喫煙場所にたばこの煙が漏れない喫煙室の設置を推奨しており、おおよその基準が設けられています。
ガイドラインはこちらです → http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/05/h0509-2a.html
又昨年には労働安全衛生法の(全面禁煙か煙の出ない喫煙室の設置による「空間分煙」を義務付けることを柱とする法律)改正案が提出された経緯などもあり、職場の環境整備を高める企業への意識づけがより本格的になってきているようです。
そのような流れから、対策を講じる事業場向けに国からの援助が充実してきました。
従来は飲食店などの限定業種に限っていた「受動喫煙防止対策助成金制度」が今年の5月16日より、全業種の中小企業にターゲットが広がりました。
【助成金の対象】→労災保険に加入している中小企業
【交付額】→上限200万円で、助成率は設置費用の2分の1です。
【対象範囲】→喫煙室を設置する費用に限定
<喫煙室を設置した場合の一例>
「喫煙室の容積」と「給排気の精度」に応じて金額が変わりますが、ご参考まで。
★条件設定★
①部屋の容積 6m×3m×2.375m≒43㎥
②1時間あたりの回転量 43㎥×40回転/h=1,720㎥/h
③想定人数 5名
④階層 9階建ての7階(足場が組めない)
⑤給排気の精度 基準を完全に満たす
★費用★
①給排気(ダクトなど) 790千円
②スモークダッシュ(補完設備) 550千円
①+②合計:1,340千円
よってこの場合は、1,340千円×1/2=670千円の助成金がもらえることになります。
受動喫煙防止対策助成金制度の詳細はこちら↓↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/jigyousya/kitsuenboushi/dl/pamphlet.pdf#search='%E5%8F%97%E5%8B%95%E5%96%AB%E7%85%99%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%80%8D'
【ご参考】厚生労働省労働者健康状況調査より
企業には、安全配慮義務があります。健康志向の意識が高まっている中で、健康で安全な職場環境をつくることを常に意識して、出来るだけ具体的に対策を講じていくようこの機会に考えてみてはいかがでしょうか?
(木村 佐和子)
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