令和2年10月号
岡社長の今月のアドバイス
●『大東亜戦争から学ぶリーダーシップ⑰』
●『感情に任せての「倍返し」は要注意!』
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労務の寺子屋
『~年末調整、ここが変わります‼~』
関西事務所便り
『食欲の秋!!旬のものをいただきたい』
今月のご縁むすび
『第69回 SANGO株式会社 立花様』
BSカウンセラーの会 ~心の保健室だより~
『パワハラ特集③パワハラ防止策と被害について相談されたときの適切な対応方法とは?』
BS企業名鑑
『株式会社モノスデザイン』
代表取締役社長 上山 洋様
社労士法人ブレイン・サプライからのお知らせ
『東京都「テレワーク定着促進助成金」のご案内』
『コロナ関係助成金のご案内』
『標準報酬月額の上限が変更になります』
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ブレイン・サプライグループからのお知らせ
・『ちょくルート』のご紹介
・『heARTfulness for living協会』のご紹介
・『RPA』のご紹介
・『sai*reco(サイレコ)』のご紹介
・『バリューイノベーション』のご紹介
・『セキュリティ診断』のご紹介
・『Eye247』のご紹介
・『meet-in』のご紹介
・『冷凍マンゴー販売』のご案内
・新入社員紹介<吉田智子さん>
大東亜戦争から学ぶリーダーシップ⑰
①
②
第17回目は、「闘将・角田覚治中将、先手必勝を上回る、見敵必戦を貫いた男」です。角田 覚治(かくた かくじ、1890年(明治23年)9月23日-1944年(昭和19年)8月2日)、日本の海軍軍人です。最終階級は海軍中将(写真①②)です。日本の艦隊が悉く沈められたのち、テニアン島防衛戦で戦死されました。
ミッドウェー海戦で戦死された第2航空艦隊司令官山口多聞中将と並ぶ、日本海軍の「闘将」と呼ばれました。部下たちは、陰で丸田丸治(まるたまるじ)と呼んで慕っていたようです。
日本海軍に「闘将」と呼ばれる人は殆どいません。何故なら日本海軍は、日露戦争以降、「ハードウェア志向」に陥っていたからだと指摘されています。兵器の優劣が戦争の優劣を決めてしまう近代戦においては、やむを得ない傾向であったのかもしれません。
③
米国海軍には角田中将と似た人がいました。かの有名なハルゼー提督(写真③)です。二人とも見るからに頑固一徹といった雰囲気です。
角田覚治中将は、新潟県南蒲原郡槻田村字諏訪新田(現・三条市諏訪)で農家の父:角田利八と母:角田ソメの七人兄弟(兄1人妹2人弟3人)の二男に生まれました。1908年3月、旧制三条中学校(現:新潟県立三条高校)卒業。在学中に新潟港遠足に行った際に見た白い制服の海軍士官に憧れて受験し、1908年(明治41年)9月14日、海軍兵学校第39期生として入校しました。入校時の席次は150人中102番。1911年(明治44年)7月18日、148人中45番の成績で海軍兵学校を卒業しました。在籍中に成績を上げた努力の人でした。
大東亜戦争開戦後でこそ、機動部隊の指揮官として有名な角田中将ですが、戦前の航空機黎明期には、航空機をただの補助兵器として軽視していました。その理由に角田中将は、士官候補生の時代から巡洋艦や戦艦を乗り継いできた、生粋の砲術家であったからのようです。そのため当初は航空機の重要性をあまり理解せず、航空主兵派の将校からは「石頭で古臭い鉄砲屋」と揶揄されていたともいわれています。 そんな角田中将ですが、転属命令をきっかけとして、任務をこなすために航空機の勉強と研究に日夜励みました。その後戦艦「山城」と「長門」の艦長を歴任し、再び航空艦隊に着任したのは、太平洋戦争開戦直前の1940年のことでした。第4航空艦隊司令として大東亜戦争に突入、ソロモン諸島周辺の南方作戦が一段落した1942年6月、角田中将はミッドウェー作戦の陽動作戦として実施されたアリューシャン諸島への攻撃を命じられました。そこで加わった空母隼鷹(写真④⑤)を指揮下に加え、アッツ島・キスカ島の攻略とアラスカのダッチハーバー空襲を成功させました。ところが肝心の本体である第一・第二航空艦隊が、ミッドウェー海戦で敗れ、四隻の空母を失ってしまいました。
④
⑤
この後、主戦場はソロモン海へと移り、ガダルカナルの飛行場を巡って日米は熾烈な消耗戦を繰り広げることになります。この消耗戦に敗れ、日本は敗戦への道をまっしぐらに進むことになりました。 そのような状況下で、日本海軍にとって最後の勝利となった「南太平洋海戦」が行われたのです。
1942年10月、南方方面に敵機動部隊を発見した日本海軍は、南雲忠一中将指揮下の第三艦隊と近藤信竹中将率いる第二艦隊に迎撃命令を発しました。私はミッドウェー海戦で重大な判断ミスによって4隻の空母を失った敗軍の将である南雲忠一中将を、 この期に及んでまたしても機動部隊のトップに据えた山本五十六連合艦隊司令長官の人選を疑います。その際に孤軍奮闘し、何度も南雲中将に<意見具申>を行った山口多聞中将が、責任を取って艦と運命を共にし、最大のミスを犯した南雲中将が生き永らえ、またしても司令官として返り咲くなど以ての外です。対立派閥から送り込まれた南雲中将を切ることができなかったところが、組織としての日本海軍の、山本五十六連合艦隊司令長官の限界であったと考えます。
戦国時代の武将は、戦に強い者よりも運の強い者を進んで集め、周囲を幸運のパワースポットにしてその運にあやかりました。戦には<運>が最重要とされていたのです。非科学的といわれるかもしれませんが、運の良し悪しは戦だけでなく人生を左右する大きな要因の一つです。古今東西の歴史を学んでいて判明したことは、運を味方にするということです。左脳で考えると非科学的ですが、右脳で感じれば理に適っているように思います。
⑥
ミッドウェー作戦の翌月に第二航空戦隊へと転属していた角田中将もこれに続き、正規空母2隻(3隻目の空母ヨークタウンはミッドウェー海戦で飛龍攻撃隊によって大破し、伊号168潜水艦の雷撃によって撃沈)を主力とする米機動部隊とサンタクルーズ島沖で激突することになった。世に言う「南太平洋海戦(サンタクルーズ沖海戦)」の始まりです。
日本軍第三艦隊は敵空母「ホーネット(写真⑥)」に損傷を与えたものの、旗艦「空母翔鶴」に直撃弾を受け、指揮系統が破壊されるという事態となりました。南雲忠一中将は、つくづく運の無いリーダーだと思います。
ここで登場するのが、南雲中将に代わり指揮権を譲渡された角田覚治中将です。航空隊を任された角田中将は、わずかな駆逐艦を従えて「空母隼鷹(じゅんよう:客船から改造)」を敵空母に向けて突撃させました。通常の空母同士の艦隊決戦では、航空隊を発進させた後は、敵航空機の攻撃を避けるべく、その場から退避し、射程外に逃れます。ところが角田中将は、被弾炎上し、かえる場所を失った翔鶴の攻撃機などを収容しつつ、わずか30機ほどの攻撃隊を米機動部隊に向けて反復攻撃を命じました。合計3度に渡って執拗なまでの攻撃を続行したのです。
「槍を抱え敵陣に突っ込んで行く騎馬武将の様だった・・・・」
そのように表現されるほどの熾烈な攻撃によって、隼鷹の攻撃隊が10機近くになるほどの損害と引き換えに、「空母ホーネット」と「空母エンタープライズ」を中・大破(ホーネットは後に航行不能となり駆逐艦によって処分)されるという大戦果を上げました。これによってアメリカ軍は南太平洋方面における稼働空母が皆無となり、この日を「米海軍史上最悪の海軍記念日」と嘆かせたほどの大勝利でした。
(空母隼鷹内での餅つき:杵を持ち上げているのが角田中将:写真⑦)
航空母艦に乗っていると、敵の標的となり、命の危険にさらされる確率が増します。空母対空母の海戦は日米戦の中でも数回(珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦、南太平洋海戦、マリアナ沖海戦等)しか行われておらず、確固たる戦術が存在した訳ではありません。そのような中で、全速力で敵艦隊に向かい反復攻撃を繰り返すという、効果的な戦術を編み出した、類まれな勇気と戦術と闘魂を備えた角田中将ですが、兵学校の教頭時代は生徒が病気になると、夜中でも制服に着替えて見舞いに行き、また「もし戦争で生き残ったら、全国を回って戦死した部下の家を訪ね、供養したい」と生前夫人に語っており、戦死者たちの写真と身上書を手元に置いていたとの話もあり、心優しい将官であったようです。
⑦
話は戻りますが、陽動作戦でアラスカのダッチハーバー攻撃の際にも、無線機が故障して母艦に戻れない艦上攻撃機1機のために、敵に発見される危険を冒して、誘導電波と探照灯をつけるよう命じ、部下の帰りを待つ姿は、多くの将兵たちは、感動をもって見守ったそうです。 角田中将の指揮する艦内では、理不尽な暴力は一切禁止されており、意見具申は奨励され、何でも言い合える環境が整備されていたそうです(写真⑦)。そして角田中将自身、部下の意見によく耳を傾ける一方で、大事な決断の際はすべて自分が責任を負いました。そのようなトップがいたら、部下は必死で働いてくれることでしょう。
⑧
⑨
その後日本海軍は、その保有艦艇のほとんどを失いました。 角田中将は、1944年のマリアナ諸島防衛戦では、地下壕を築いてアメリカ軍の上陸部隊と直接戦いました。テニアン島(サイパン島の近く:写真⑧)で、わずかな航空部隊で味方艦隊を支援しつつアメリカ軍(写真⑨)を食い止めていた角田中将でしたが、やはり物量差を覆すことは叶わず、また優れた将官を何とか救いたいとのことで実施させた海軍の救出作戦も失敗しました。1944年7月31日に、本土へ決別電「今より全軍を率い突撃せんとす。機密書類の処置完了。これにて連絡を止む」を発すると、手榴弾を二個持って「じゃあな・・・」と笑顔を残して洞窟から姿を消したそうです。
ただこのとき、玉砕前に角田中将は、残った民間人に「皆さんは私たちのように玉砕しなければならないということはないのですよ」と呼びかけ、サイパンや沖縄と比べて多くの人々が投降して生き延びることが出来たとされています。(日本軍戦死者8100名、生存者313名、アメリカ軍戦死者389名、戦傷者1819名)
角田中将はその敢闘精神の強さから、山口多聞と並ぶ機動部隊トップクラスの闘将として名高い存在です。その勇猛な戦いぶりは当初彼を毛嫌いしていた航空主兵派からも認められ、尊敬すべき精神を持った逸材であったとまで評する者も少なくなかったようです。敵対していた者たちからも認められた、闘争心と仁愛に満ちた名将。それこそが角田覚治中将というリーダーなのです。
米軍がテニアン島に真っ先に上陸して来たのは、ここに大型機の離発着可能な広大な飛行場があったからです。そしてそこから大型爆撃機B29を飛ばし、114の都市に爆弾ではなく、焼夷弾を投下して日本を焦土化したのです。1945年8月6日広島、8月9日長崎と2発の原爆は、テニアン島から運ばれ、落とされました(写真⑩~⑫)。悲しい歴史です。
⑩
⑪
⑫
空母隼鷹の慰霊碑は呉海軍墓地(写真⑬)にあります。日本海軍の海戦の中で最後の大勝利がこの隼鷹が活躍した、「南太平洋海戦」です。どうか記憶に留めていただきたいと思います。
最後に、日米開戦に際し、角田中将が詠んだ詩が下記の詩です。
毀誉褒貶不足論 (毀誉褒貶(きよほうへん)論ずるに足らず)
功名栄達非吾事 (功名栄達(こうみょうえいたつ)我が事にあらず)
生無死無任務有 (生無く死無く任務あり)
粉骨砕身期完遂 (粉骨砕身(ふんこつさいしん)完遂を期す)
意味) 他人の評価も、名誉や出世も念頭になく、それどころか自分の生死すら問題ではない。全力をもって課せられた任務を全うするのみ。
帝国海軍は南雲中将をサイパン島で失い、角田中将をテニアン島で失いました。ともに機動部隊を指揮して太平洋を暴れまわった将軍です。出来る事なら、お二人とも海で死にたかったことでしょう。<合掌>
⑬
感情に任せての「倍返し」は要注意!
ドラマ「半沢直樹」が大盛況です。前シリーズは最終回の視聴率が40%を超えました。今シリーズも平均視聴率が20%を超えております。やはり気分爽快なのは、理不尽な行為や不正行為を平気で行い、マウンティングしてくる相手を、正義の鉄槌で「倍返しだ!」とやり返す姿に、また筋を通し、敵を味方にしてしまう優れた人間性に、多くの視聴者が留飲を下げているような気がします。
私も全話、欠かさず見ておりました。3年前、バンコク行きの飛行機でたまたま日本のドラマのコーナーで、前シリーズ後半をやっておりました。 翌日のスケジュールの関係で、機内で睡眠をとる必要があったので、軽く流し見をしておりましたところ、セリフの一つ一つが面白く、全然寝れません。そしてとうとう最終話のクライマックスシーンで、半沢直樹が宿敵大和田常務に「やれ!大和田!」と涙を流しながら土下座を強要するシーンで目が全開、終了後即座に寝ようとしたところ、機内灯が点灯、朝食の時間が来てしまい、結局眠れず、その日の商談は睡魔との戦いの中で行わなければならない羽目に陥りました。苦い経験です。
しかし現実の世界で、誰かと喧嘩するときには、常に押さえておかなければならない重要なポイントがあります。これを無視して戦いを挑むと、先の大戦に巻き込まれてしまった日本のように、想像を絶する負の遺産を抱え込むことになります。
一般に喧嘩の際は殆どの人が「感情」でやってしまい、後で大きく後悔するというパターンを繰り返します。いや喧嘩に限らず、部下指導、叱責、子の躾(しつけ)などの際にも、感情が優先し、相手の立場や状態をよく考えずに行動を起こして、結果的に思うような成果を得られずに、悩みを抱える人が多数いらっしゃいます。
私はビジネスの世界に限らず、人間社会において、<感情的になった方が負け>であるとの法則性にたどり着きました。感情の中でも特に<怒り>の感情が最も強く、周囲の人の心まで破壊してしまうほど強烈なエネルギーを発することを理解できるようになりました。この怒りのエネルギーの影響で、周囲の人は嘘をついたり、裏切ったり、心を乱されたり、といった連鎖反応を起こします。怒りを封印し、コントロールできるれば、コミュニケーションロスが劇的に減少するでしょう。
短期的には怒りの感情を発した人に従うことが多いですが、これは怒りの感情のエネルギーを回避することが目的であり、本心は別です。結果的には面従腹背が起きます。組織的には壊滅状態に向かいます。人は、多少のストレスは必要ですが、過度なストレスにさらされた場合、簡単に辞めてしまい、組織から離れてしまいます。私は人が辞めて儲かる会社は、ビジネスモデルが崩壊した会社だと思います。
ドラマ「半沢直樹」が終了した後、想定されるのがビジネスパーソンの<半沢直樹ロス>です。ドラマの世界と現実の世界のギャップにストレスを抱え、ネガティブな感情を引きずってしまい、今を全力で生きることを諦めることの無いよう、また今後多くの人に、道を誤らずに、人生を歩んでいってもらいたいとの思いから、上記❶~❼を記載させていただきました。
戦は始めるよりも、終わらせるほうがはるかに難しいといわれます。❶~❼をマスターすると、喧嘩を恐れなくなります。争い事を通じてマウンティングしてくる人の多くは、実は打たれ弱い人が多いというのが私の経験通じて学んだ結論です。いつでも反撃準備が整っている人への攻撃は困難となります。
上記は孫子の兵法の中の有名な古い兵法の解説ですが、人間の感情を理解した上で、勝ち方を問うているところが、現代ビジネスにも通用します。
戦わずに知恵を使って勝つ・・・。このためには、自己の発するエネルギーを、常に健全なものとし、マイナスのエネルギーと同調しないことが重要と考えます。
労働問題の解決に携わっておりますと、「類は友を呼ぶ」の諺が真理であることを痛感いたします。良い人材と巡り合いたければ、自分から発するエネルギーを高め、そこに集まる人と共生していく方が手っ取り早いと思います。
当社では、社員一人一人がパワースポットになってほしいと考えております。それをお客様にもお分けし、良いエネルギーを発する人の連鎖を作っていきたいと思います。
※ドラマ最終回9/27、原稿執筆日9/20でした
10月も中旬になると、総務担当者が気になること・・・そうです、年末調整ですね。
今年、令和2年分の年末調整については、多くの改正が行われています。ここ数年、毎年のように改正があり、申告書を書くのも一苦労。それなのに、また改正があり、書式も変わるとなると、従業員さんへの周知、説明はポイントを押さえて行いたいものです。
1. 年末調整とは・・・?
年末調整は、今年の1月1日から12月31日までの1年間の給与総額が確定する年末に、毎月の給与から天引きされた所得税1年分と、本来支払うべき年間の所得税額を照合して、その差額を還付または追加徴収して精算する業務です。
年末調整の対象となる人は、年末まで勤務している全ての社員(※)が対象です。(※対象外もあり)
正社員、パート、アルバイトなど雇用形態は問いません。また「自分で確定申告をするからやらない」という人もいますが、原則としては年末調整の対象です。
年末調整の最大の目的は「所得を正しく確定すること」です。
税金負担を平等にするため、所得が多いほど、引かれる税金が多くなるのは、公平に税金を負担するために決められた所得税のルール。さらに個人ごとの事情(例えば扶養者がいる、障害を持っている、家を購入した、保険に加入している、など)に応じて、バランスをとれるようにするため、控除を行います。
今年はこの控除の内容が改正されます。
2. 社員への周知と書類の準備作業を進めましょう
会社によって年末調整の精算をいつ行うかは様々だと思います。多くの会社が12月の最終給与の支給時に精算を行うことが多いのですが、1月の給与で年末調整の精算を行うところもあります。
自社の年末調整の精算の時期に応じて、スケジュールを立ててください。
準備する作業としては、
① 社員向けに年末調整のスケジュールの周知
② 申告書の印刷、記入見本の準備、添付資料などを分かりやすくするためのチェックリストの作成
③ 社員へ申告書の配布と回収
10月後半から11月にかけて申告書を配布し、回収するというスケジュールだと思います。
毎年、申告書の提出が遅くなる理由として多いのが、
「保険会社からの控除証明書が届かない!」「ご家族の国民年金の払込証明がない」「ハガキを紛失した」など、保険控除申告書に添付しなければならない証明書類が揃っていない、ということです。
「保険会社などからくる郵送物には注意しておくように!」と、早めに周知しておくだけでも、添付書類の揃い方が違いますので、なるべく早めに周知できるように準備を進めていきましょう。
3. 今年の変更点
大きく変わる点は8つ。前述のとおり「正しい所得を確定するために、個々の事情に応じた控除を行う」と説明をしましたが、この控除内容が大きく改正されました。
① 給与所得控除額の引き下げ(減額)
会社から給与を受けている私たちは、個人事業者と異なり、原則的に必要経費などの収入から控除できるものがありません。そのため、必要経費に代わるものとして、給与収入から差引くことができる控除枠を「給与所得控除」と言います。
昨年まではこの給与所得控除額は65万円でしたが10万円減額となり「55万円」となります。
② 基礎控除額の引き上げ(増額)
基礎控除額とは、だれでも必ず受けられる控除で、昨年までは、全ての人が一律で38万円(住民税33万円)でしたが、改正により10万円増額され、「48万円」(住民税43万円)となります。
③ 基礎控除額の所得制限の追加
基礎控除額は10万円増額されますが、全ての人の基礎控除額が増額されるわけではありません。 昨年までは所得の上限なく、すべての人が一律38万円の基礎控除を受けることができました。 ところが今年からは、給与所得や事業所得などを合算した「合計所得金額合計」が2,400万円を超える人は段階的に基礎控除の額が引き下げられ、2,500万円を超えると基礎控除が適用されなくなります。
④ 所得金額調整控除の新設
給与収入が850万円を超える人は増税になるため、次の3つのいずれかを満たす場合に所得金額調整控除として申請ができるようになりました。(給与収入―850万×10% ※最大で15万円が控除)
・本人が特別障害者の場合
・23歳未満の扶養親族がいる場合(0歳から23歳まで)
・特別障害者である同一生計配偶者または扶養親族がいる場合
※夫婦共働きの場合、通常は扶養親族に関する控除は夫婦のどちらか一方しか適用されませんが、この所得金額調整控除は夫婦共働き(ともに給与収入が850万超)の場合でも対象となります。
※お子さんが複数人いたとしてもおひとりだけを申請していただければ結構です。
⑤ 寡婦の見直しと「ひとり親控除」の新設
昨年までは、ひとり親(シングルで子供を扶養に入れている)の場合でも、未婚のひとり親に対しては「寡婦(寡夫)控除」の対象になっていませんでした。状況が同じでも、婚姻の有無により所得控除が異なることは公平ではないと言う観点から、改正が行われることになりました。
性別や婚姻歴に関わらず、所得金額48万円未満の子を扶養している場合は男女ともに「ひとり親控除」が適用になり、35万円控除が受けられます。
上記以外の寡婦(夫と死別した妻)については、今までと同様に27万円控除の適用の対象になります。ただし、これらの「ひとり親控除」および「寡婦控除」は、所得500万円以下の場合にのみ適用となり、500万円を超えると対象外となります。(内縁の夫・妻として住民票に登録がある場合は適用対象外)
⑥ 配偶者控除、扶養控除などの合計所得金額要件の見直し
給与所得控除の減額と基礎控除額の増額の影響により、配偶者控除や扶養控除などを受けるための合計所得金額要件が変更になります。
ただし、給与所得控除と基礎控除の割合が見直されただけのため、給与収入
のみの方については実質的な変更はありません。
⑦ 申告書の書式変更
基礎控除・配偶者控除等・所得金額調整控除の申告書が1枚になっています。
年末調整をする方全員の方が扶養控除申告書に加えてこちらの申告書も提出していただきます。
⑧ 源泉徴収票の項目変更(追加項目あり)
追加された項目は
・基礎控除額の欄の追加(下記③)
・所得金額調整控除額の欄の追加(下記④)
・ひとり親の欄の追加(下記⑤)
【まとめ】
年末調整をスケジュール通りに進めるためには社員さんの協力が何よりも必要です。期限までに不備なく申告書類を提出してもらうために、社員向けのアナウンスは丁寧に、分かりやすく進めていただきたいと思います。
給与控除額が10万円引き下げになった一方で、基礎控除が10万円引き上げとなりましたのでほとんどの方については昨年同様の年収であれば増税にはなりません。給与収入が850万円を超える方については、新設の所得調整控除を受けることができます。
詳細については下記国税庁のHPにてご確認ください。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2020/01.htm
(SR:島村英美)
こんにちは!関西事務所の中村です。今年も暑い暑い夏が終わり、秋を迎えました。1年が過ぎるのがあっという間ですね。秋と言えば色々とありますが私はやっぱり“食欲”です。毎回食べ物のお話をしている気がします(笑)。
□8月~9月にかけてのお楽しみはブドウです。スーパーでも安くなっていると買ったりしますが、直売所を探して買いに行ったりブドウ狩りに行ったりと楽しんでいます。今年は大阪府交野市(かたのし)にある直売所に初めて行ってみました。急に思い立ってお昼過ぎに家を出たのですが、お目当ての直売所は既に売り切れ…、そのすぐ近くにある別の直売所はギリギリ残っていたのでそちらで何とか買うことができました。品種は覚えていないのですが、緑と赤のブドウを購入しました。普段スーパーでは中々手が出せない緑のブドウですが、直売所だと比較的安く手に入り、しかもとっても美味しいのでおススメです!
次の楽しみはブドウ狩りです。9月中旬に昨年も行った兵庫県丹波市へブドウ狩りの予約をしていました・・・が、一週間前にブドウ園から電話があり、なんとそこのブドウ狩りが人気過ぎてもうブドウが無く、来てもらっても保証はできないということでした。残念過ぎる・・・こんなことってあるんですね。
昨年は9月頭に行ったのですが、黒と赤がほとんどで緑ブドウはまだ早いということでした。それもあって今年は緑ブドウ狙いで昨年より少し時期をずらして予約をしていました。それがこんなことになるとは(;_;)。
実はこの中止の電話の前に、せっかく行くのだからお昼も美味しいご飯が食べたいと、検索し田舎のオシャレなお店を発見しました。小さい子供もいるので電話予約をしたところ、その日は既に予約が埋まっているということでした。残念…でもそれはまあ仕方ないしブドウ狩りがメインだからとテンションを保っていたところに中止の電話でした。もう計画・予約を全て行い誰よりも楽しみにしていた主人はとっても落胆していました。結構引きずっていて、可哀そうに思っていたのですが、翌朝起きると「どうしてもブドウ諦められないから、別の所を探し出して予約した」と爆弾発言をしました(笑)。行動が早い!
ブドウ狩りを今回のサプライ通信のネタにしたかったのですが、原稿の締め切りに間に合わないので、また機会があればお話しできればと思います。
去年のブドウ狩り
□10月は丹波の黒枝豆!
もう一つ私の楽しみをご紹介します。私の出身地は兵庫県の丹波地方でして、昔から丹波の黒豆が有名ですが、私の好物はこの黒豆が成熟する前に収穫する黒枝豆です。特徴は粒が大きく独特のこく・甘み・ほっくりとした食感で、知る人ぞ知る枝豆の王様です!通常の枝豆は夏に旬を迎えますがこの黒枝豆は秋が旬で、しかも私の狙う丹波篠山産は解禁日というものがあり10月の一か月弱しか購入できないものです。
それに合わせて余裕があるときはこの時期に実家に帰る予定を立て買いに行きます。ここ数年は台風の影響による不作であまり数が買えなかったり、予定が組めず買いに行けなかったりしていたのですが、今年は買いに行けたらいいなと思っているところです。私が購入した直売所のおばちゃん曰く、色が黄色っぽくなっている方が熟していて美味しいとのことでした。最近はネットでも販売がされているので、是非ご興味のある方はお試しください!!もう普通の枝豆だと満足できなくなる恐れもございますが・・・(笑)
黒枝豆(薄皮が黒いです)
ご縁結びのコーナー 第69回 SANGO(株) 立花様
~スーパー営業マンから営業マン養成会社を起業、成長軌道へ!~
初めて、お会いした最初に、『SANGO』ってどう言う意味ですか?って、お聞きしたことを覚えています。同社のHPを以下に貼っていますが、まさにサンゴ礁溢れる映像がリアルな海中のように綺麗に映し出されています。
今回インタビューさせていただいた立花さんから、【珊瑚礁が生息する綺麗な環境には綺麗な魚が集まる様に、環境=社会、魚=人と考え、「快適な社会を創り、沢山の人々が幸せになれる環境を作り出したい」という思いから命名しました。】と教えていただき、納得いたしました。その想いで経営されていることをまずお聞きし、立花さんの歩み、会社の変遷から、今後についてお話を伺いしました。
【SANGO社のHPトップ画面】
◆立花さんとの出会い
最初の出会いですが、ある経営者さんに「ちょっとご紹介したい方がいらっしゃいます」との連絡をいただき、そのご紹介者の同席なしに直接、会社訪問をさせていただいたのが最初の出会いでした(このような出会いは私には極々普段のお話し、その出会い頭のような感じでのご縁を楽しんでいます)。それが2017年の初秋だったと思います。立花さんに当時のことをお聞きすると、立花さんのフェイスブック上に時々出てくる私をご覧いただいていて、「代表世話人」?って、社名に興味をもったことと、満面の笑みをしている人がいるなぁと、何か面白そうな人がいるなぁ、機会があれば会ってみたいと思ってくださっていたそうです。という有り難いお話をこのインタビューを通して知ることができました。感謝です。
初めて、会った際の私の印象もお聞きすると、フェイスブック上とはまた違う感じがしたそうで、鋭い目つき、貫禄があると感じていただいたそうです。おそらくお会いして、すぐに事業のこと・会社のこと等を、真剣に立花さんが初対面にも関わらずに一所懸命にお話しくださったからこそだと思っています。当初から心のハードルがない状態でお会いしてくださったことにも感謝しています。それも、ご本人がスーパー(さらに上?)と名のつく営業マンご出身だからこそ、私を一瞬で見抜いてくださり真剣に話しかけてくださったのだと思います。
続いて、そのスーパーなところについてお伝えします。
【立花さんのインタビュー時】
◆スーパー営業マンから起業家への道のり
立花さんの事務所にお伺いすると、来客用の部屋で最初に目に付くのが【キングダム】全巻揃えていらっしゃるところ。ご自身もめちゃくちゃ好きで、中国に留学経験もお有りで大の三国志好き、さらに経営者にキングダム好きが多いことと、話が弾むと笑顔で話されます。立花さんは兵庫県神戸市生まれの43歳、社会人最初から営業畑出身の方か?というと全く違っていて、元々は建築系の学校を出られて、建築の基礎工事が最初の社会人デビュー、趣味でDJとかもやっていたとか。
その後通信会社の工事の仕事を始めるようになった際に、工事職より営業職の方が給与が高いことを知り、自分で営業マンの道を選択してスタートを切ることに。そこからあっという間にトップセールスに輝いたそうです。その秘訣は?とお聞きしますと、『それまで営業職の経験は殆どなかったんですが、やってすぐ「営業で成果を出すために大事な事は、伝えるものじゃなく伝わるもの」と気づきました。そこで注力したことやコツは、徹底的に自社商品に自信が持てる様に日々勉強し続けた事でした。元々小心者な性格なので、自分が商品に自信がない内は、自信のなさが伝わってしまい全然売れませんでした。そこでとことん自社商品を好きになれる様に研究した所、契約数が3倍、5倍へとなりました。』
【ご一緒に日本旅行の平田さんと日帰りツアーに参加】
◆中国から帰国して、2度目の起業をすることに
語学留学で中国へ行っているときに、帰国後2度目の起業を決めていたそうで、実際に恵比寿で起業しました。「なぜ恵比寿ですか?」と聞くと、イベント系の事業をやろうと、それならば東京しかも恵比寿と、もう自分の中で決まっていたそうです(結局恵比寿だけで3回移転されていて、今も恵比寿にいらっしゃいます)。2007年に創業し、13年の歴史に。現在は、正社員40名、契約社員・派遣社員が100名ほどいらっしゃるそうで、私が感心するのは、営業系、営業代行の会社でありながら、離職率がかなり低いこと。年間10%程度とお聞きして、厳しい営業の世界でこれはなぜ?と思うくらい。そこは立花さん自身が採用の陣頭指揮を行い、求人会社任せにしないで、かなり立花さんのアイデア、会社理念をキチンと打ち出して、採用に工夫をしているからだそうです。
求職者や、既存社員に定期的にアンケートして、その声を集め、本音はどこにあるのか?求職者の意識、重点項目とSANGO社の打ち出しがキチンとマッチしているか、その上で、会社経営理念にも意識の高さを反映するようにしていらっしゃいます。
よく、会社の理念と採用の打ち出しがチグハグな会社も見受けられますが、そこをキチンと整備しておられるところに、深い思慮を感じます。
特に、同社のコアバリューとバリュー双方を下記に。
<コアバリュー(5つ)>
→従業員ファースト
従業員が顧客向けパフォーマンスを最大限に発揮できるような環境を提供してはじめて、顧客満足度が最大化する。従業員第一主義の考えこそが顧客第一主義につながる。
→スピード
スピードは、感動・信頼・利益を作る。全てにおいて圧倒的スピードで取り組む。
→逆算
逆算し、GPDCAを繰り返す事で結果にコミットする。
→挑戦
挑戦は成長の種。失敗しても減点はなく加点。自ら挑戦の機会を作り、機会によって自らを変革する。
→イノベーション
貪欲にあきらめずに考える。イノベーションはそこから生まれる。
<バリュー(6つ)>
→ビジョン
目先に捕らわれず時代の流れをよみ、3年・5年・10年と長期的視野を持って日々の業務に取り組む。
→信頼
信頼は約束を守ることから生まれる。スタッフ、お客様、すべての方に対して約束を守ることは絶対条件。たとえ口約束でも必ず守る。
→自責
他責にせず己の行動を顧みる。常に己の行動に責任を持つことが成長に繋がる。
→リーダーシップ
成功イメージの共有やビジョンを発信することで周りをどんどん巻き込む。
→ブランディング
自分たちの強みを磨き、弱みを理解することで差別化を図る。オンリーワンに拘って圧倒的ブランディングを確立する。
→感謝
一流として自覚を持ち、謙虚におごらず全ての人に敬意を払う。常にまわりへの感謝を忘れず、日々感謝の言葉を伝える。
このバリューを大切にできる仲間がたくさん集まり、ケーブルテレビの回線の営業委託販売、他社の営業代行、人材紹介業で着実に成長を果たしていらっしゃいます。
この営業のプロ集団は、営業が弱体化している全国の中小企業の大きな外部戦力となる気がしています。時々、立花さんにそのようなご相談事もさせていただいている関係性もあります。
【恵比寿の肉塊UNOさんで会社の近所です】
◆今後の展開について
立花さんの会社HPにちょっと今までの営業色の強いお話とは少し雰囲気の違うページがあります、【ビューティー&ヘルスケア(B&H)事業】です、これはたまたま、事業の領域を広げていきたいと考えておられた時期に、私から懇意のサイエンス社をご紹介したことがきっかけでした(サイエンス社はマイクロバブルシャワーヘッドでかなり知名度が上がっている大阪のモノづくり企業であり、私とは10年以上、同社が10名以下の社員数だった頃からのお付き合いです)。
その立花さんが同社の1次代理店として新領域にチャレンジされ、それがこの販売サイトです。今までの高いセールスレベルをドンドン違う領域へ活用できる糸口を試す良い機会にしてくださり、大きな実績を作ってくださいました。
そこから、Chatwork、meet in、Great Signの取り扱いを私のご紹介から展開をしていただいています。
けっして売り込みのイメージではなく、理念にもある、皆が笑顔になる営業を目指して実践に力を注いでいらっしゃいます。
【HPにある経営理念とミッション】
これがまさに、【セールス・テック】人間がやるべき領域、そこにコミットして行こうと。未来に希望があるのも自立型社会であるべき、そこに一石を投じたいと思うのも、自身がスーパー営業マンだったからこそ、今後のSANGO社の社会でのお役立ちは、【会社のリフォームをする会社】になっていきたいと話されていました。SANGO社がセールス・テックを用いて関われば、半年・1年で2倍、3倍の成果を叩き出せるようなお役立ちを、特に地方の良い顧客や良いサービスを持っている会社の役に立ちたいと話していらっしゃいました。
さらに、自社にもっと基礎体力が付けば、自ら事業を承継したり、買収したりし、キチンとリフォームし、また新たな引き継ぎ先にバトンを渡していきたいとも、今後の展開がますます楽しみに感じます。長きに渡り応援したいと思います。
最後に、立花さんから一言、コメントを頂きました。
発展途上国に比べて、少子高齢化や人口減少など未来に様々な問題を抱える日本ですが、そんな日本経済に貢献して希望あふれる未来をつくりたい!いつしか自分自身の海外在住経験からか、そんな気持ちがとても強くなりました。
それを実現する為に私たちの掲げるミッションは「営業力×(カケル)テクノロジーで希望にあふれた未来をつくる」です。
私たちが培った営業力、そして最新のテクノロジーを駆使したマーケティング戦略(セールステック)で、みんながワクワク出来る未来をつくっていけるように一生懸命頑張りますので、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。
立花さんのセールス・テックが未来につながる気がしています。さらにご一緒できますように。
今回は誠に有難うございました。
代表世話人株式会社 杉浦 佳浩
(http://100-dream.jp/)
1月1日付にてHPリニューアルしています。↑↑↑
是非ご覧ください!!
https://100-dream.jp/archives/6871
御縁結びコーナーの記事を1月単独で掲載しています。↑↑↑
是非ご覧ください!!
これまで複数回にわたりパワハラについて取り上げてまいりました。特集①では加害者側の精神構造について、特集②ではパワハラ防止に効果的なコミュニケーション技法であるアサーションについて掲載いたしました。
今回のパワハラ特集最終章では、企業が行っているハラスメント防止のための取組み事例と、ハラスメント事案が起きて相談を受けた場合の対応方法についてお伝えします。
◆さまざまな企業が行っているパワハラ防止に効果的な取組み事例
―職場のパワーハラスメントに関する実態調査(平成28年) 厚生労働省
実際にパワハラ防止に取り組んだ企業は、どのような取組みが効果的であると答えたのでしょうか。
厚生労働省実施の職場のパワーハラスメントに関する実態調査(平成28年)の結果をまとめますと、
① 管理者や社員への研修を実施
② 相談窓口の設置
③ アンケート等での実態把握
④ トップがメッセージを宣言
⑤ 就業規則や労使協定に
パワハラ防止の内容を盛り込む
⑥ 再発防止策の検討 などが効果的であると回答しています。
特集①でも述べましたが、パワハラの加害者側の多くは、自分がハラスメントを行っているという自覚がありません。そして特集②ではノンアサーティブタイプ(※)のようにパワハラを誘発しやすい人がいることも述べました。これらのことから社員の意識の変容を促す研修はとても有効です。また、当社の多くの顧問先様の規定にはパワハラ防止の内容をすでに盛り込んでおりますが、就業規則等に記載することで抑止力になるとともに、万が一ハラスメントが起きても、会社を守ることにも繋がります。
もしこれから上記のような取組みを行っていきたいという企業様へは、当社でご用意しているハラスメント研修を始め、セルフケア・ラインケア・コミュニケーション技法などを盛り込んだ研修もご紹介可能ですので、担当のコンサルタントまでお気軽にご相談ください。
(※)ノンアサーティブとは・・自己主張が控えめで、主張したいことがあっても、自分より相手を優先してしまう。
◆同僚や部下からパワハラ被害を相談された場合はどうする? (傾聴の姿勢)
前途のようなパワハラ防止の取組みを行うことは有効ですが、それでもハラスメント事案が発生した場合、問題を悪化・深刻化させないために慎重な対応が必要です。ハラスメントの相談を受ける側は「傾聴」を意識し、「そんなの、ハラスメントとは言わないんじゃないの?」「パワハラを受けるなんて、あなたの行動に問題があったんじゃないの?」「気にしすぎじゃないの?」というように、たとえ相手の発言に共感できない場合でも、相手の発言を否定しないようにしましょう。相談したことによって再び相談者が傷つくと「セカンド・ハラスメント」になってしまうかもしれません。
相談を受ける側のその他のポイントとして、
★安心して話せる場所を確保する
★守秘義務を遵守する
(※自傷他害の可能性がある場合は、家族や専門家に伝える旨を本人に説明)
★話を聴いている最中に腕組み、足組みをせず、相手の気持ちを受容しながら聴く
というようにプライバシーの配慮や傾聴の姿勢で対応するのはもちろん大切ですが、
☆相談者が望んでいることや、健康状態の確認をすることも重要です。
傾聴力を身に着けたい方、話を聴くことに自信が持てない方へ、当社の産業カウンセラーが傾聴のコツを伝授する「傾聴力UP研修」もご用意しておりますので、是非ご相談ください。
◆参考文献
・日本産業カウンセラー協会 『管理者から新人まで 気づいて防ぐ職場のパワハラ』
・あかるい職場応援団
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/
(千葉 風花)
上山社⻑、この度はお忙しい中、貴重なお時間を賜りありがとうございました。今回は、株式会社モノスデザイン様の創業からの歩みと理念についてお伺い致しました。
◆ はじめに、御社の事業内容と創業からの経緯を教えてください。
当社は、2010年2月に、仲間と3人で家電量販店向けの
人材派遣業から起業しました。
『自分の責任と裁量で何かを成し遂げてみたい』という想いを学生時代から持っていて、もともとは個人事業主レベルでWEB制作を していたのですが、まだまだ本業だけでは安定した収入を得られなかったため、家電量販店でのアルバイトを始めました。そこで知り合った方こそが前職の社長で、「人材派遣の会社をやらないか」と声をかけて頂き(「巻き込まれた」という方が正しいかもしれません笑)、5年ほどかけて会社が300名規模になった段階で、独立の許しを頂いて起業したのが、モノスデザインです。
最初は、前職での経験を活かして人材派遣を主としていたのですが、次第に顧客である派遣先様から、「案内ツールやパンフレットの制作はできないか」というお声を頂くようになり、WEB制作の経験を活かして広告関係の制作も手掛けるようになりました。
そこから次第に広告関係のお仕事を広げていく中で、企業展示会等の各種イベントの企画・運営、チラシやパンフレット等のグラフィック制作、プロモーションビデオ制作、WEBサイトの企画・制作・運営等と業務内容を展開していきました。
◆ 広告関係で業務領域を広げていったとのことですが、シェアオフィス事業はやや毛並みが違うように伺えるのですが、どういった狙いがあるのでしょうか。
シェアオフィスにクリエイターの方々に集まって頂き、当社で 受けきれないお仕事をお願いすることで、当社の機会損失を防ぐことができますし、入居者様としても当社を通じて様々な業務を請けることができ、相互に持ちつ持たれつの関係を築くことができます。いずれ、入居者様も規模が大きくなり、シェアオフィスから移転されたとしても、当社との関係を維持して、段々と輪を広げていくこともできます。
また、自分自身も「独立したい」という想いを抱きながら悶々としていたので、皆さんの志や、スタートアップを応援したいという気持ちで、シェアオフィス事業を始めました。
◆ 会社経営において特に意識していることは何でしょうか。
お客様にはもちろんのこと、私たち自らにも誠実であり、迅速かつ戦略的な仕事を常に追求し、業務を通じて社会に恩返しをしてこそ、企業としての価値があると信じております。「何とかしてお客様の課題を解決する、お役に立ちたい」といったプロ意識を持った仕事を通じて、社員も自分自身を磨き、挑戦し続け、成長できる(市場価値を上げる)場に会社をして、社員の皆さんのマインドを刺激し続けることを意識しています。
◆ 御社の今後のビジョンをお聞かせください。
今年で10年を迎え、これまで様々な範囲に事業領域を広げてきましたが、根本は変わっていないと思います。『5年前と同じことをしていては残っていけない』という危機感を持ち、常に『チャレンジ』していく風土づくりを推し進めていきたいです。具体的には、デジタルコンテンツ事業に注力し、AIやRPA等の新しい技術を積極的に取り入れることで既存のサービスを深堀し、会社と社員のレベルを上げていきたいと考えています。
また、メディア制作においても、ただ雑誌やWEBメディアを制作するだけではなく、閲覧者や読者などの顧客情報のプラットフォームを整備して、マーケティング事業に繋げていきたいと思います。
特に現在は、『ブランディング事業』に力を入れています。広範囲に渡る事業領域を統合し、WEB制作単体ではなく、お客様のブランド力向上のため、ロゴ制作、パンフレット・名刺制作、広告の企画・制作、イベントの企画・制作・運営(スタッフの手配)等のサービスをワンストップでご提供させて頂きます。
< 社労士法人ブレイン・サプライからのお知らせ>
都内に事業所のある経営者の皆様へ:
東京しごと財団のテレワークの助成金として、「テレワーク定着促進助成金」の申請受付が8月24日から開始されました(締切は12月25日(金))。
【全体像】
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/2-teichaku.html
【募集要綱】
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/documents/2-teichaku-boshuuyoukou08241600-2.pdf
助成割合が3分の2ですが、ハードウェアも対象になるので魅力的と思います。
ネットワーク外部接続構築や機器の検討選定等、技術的な検討も必要になりますので、申請を検討する際には、早めの取り組みをおすすめいたします。 まずは「記入例」をご覧になるのが近道です。
(なお、WEBサイトには「※予算の範囲を超えた場合は、受付期間内でも受付を終了します。」との注記があります)
【主なポイント】
1. 助成事業は「テレワーク定着促進事業」(在宅勤務、モバイル勤務等を可能とする情報通信機器等の導入によるテレワーク環境整備)。
2. テレワーク実施対象者は、都内事業所所属の常時雇用労働者より選定。
3. 助成対象経費は、助成事業を実施するために必要な経費(要綱の「Ⅲ.助成科目について」に列挙されており、消耗品費(千円以上10万円以下のPC・タブレット等ハードウェア)や委託費(VPN環境構築の初期設定費用など)等も対象になる。
4. 支給決定日「以降の」新たな取り組みが対象になる。助成事業の「実施期間」は、支給決定日から3か月以内。
5. 助成金支給額は機器購入額等(消費税抜き)の「3分の2」。
6. 支給額の上限は1助成対象事業者あたり250万円。
【主な注意点】
1. 申請段階から、購入予定機種の機種名・型番等、明記が必要。
2. 申請書には、テレワーク環境構築図(導入前および導入後)等の添付が必要。
3. テレワーク対象者全員に対し、6回以上実際にテレワークを実施させることが必要。
(6回に満たないときは助成金減額の対象になる。)
【主な流れ】
① 支給申請書類作成(ネットワーク環境・PC機種等の導入計画策定)→ ②支給申請(12/25締切)→ ③審査・支給決定→ ④助成事業の実施(機器購入等 )(③から三カ月以内)→ ⑤実績報告(③から四カ月以内)→ ⑥助成額確定・支給
(参考)
これと良く似た東京都の「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」が本年3月6日に申請受付開始されて都の予想を遥かに上回る申請があり、締切が当初の5月中旬から7月31日まで延長された経緯があります。
今回の「テレワーク定着促進助成金」も都内の多くの事業者が申請するものと思われます。
「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金(申請受付終了)」
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/kinkyutaisaku.html
(補足)
8月27日(木)配信のブレイン・サプライ ウィークリーニュースにおいて、VPNルーターが助成対象であるとの表記になっておりましたが、対象となるのは「VPNルーターの設定費」です。ここにお詫びして訂正させていただきます。なお、助成となるハードウェアは募集要綱に限定的に列挙されています。
(経営顧問コンサルタント 石原 洋志)
標準報酬月額の上限が変更になります。
令和2年9月より、標準報酬月額の上限が変更になります。対象の方には日本年金機構より、順次お知らせが届きます。
< ブレイン・サプライグループからのお知らせ>
ちょくルート のご紹介
heARTfulness for living協会 のご紹介
■新規企画:オンライン研修のご案内■
メンタルヘルス研修:レジリエンス(回復力)を手に入れる
先行きが不透明でストレスの高いご時世だからこそ、辛く困難な状況に呑まれず、安心感を得ながら自力で乗り越えていくための力「レジリエンス」を学んでみませんか?在宅ワーク中でもご自宅からご参加いただけるオンライン研修のご案内です。
講師は、当社がお届けする研修でもおなじみの認定マインドフルネスティーチャーである戸塚真理奈先生がお届けします。
戸塚先生は、それぞれが自分らしさを発揮しながら周りと共にあることを大切にし、幸せに、生きる力を発揮できるよう応援する一般社団法人heARTfulness for living協会の代表理事です。この夏、書籍「感情の知性(EQ)を伸ばす 学校と家庭でマインドフルネス!1分からこころの幸せ・安心を育む63のワーク」を出版されたばかり。書籍では誰でも簡単にできる、体を使って(激しい運動ではありません!)楽しく心を整えるためのワーク「heARTful™️ bodywork(ハートフル・ボディワーク)」が多数紹介されておりますが、読者からのリクエストが寄せられ、大人向けにもワークの指導をスタートしています。ワークは、メディア取材を受けるなど注目されています。
プログラムは、イチローやアップル創業者のスティーブ・ジョブスも日常的に実践してきたマインドフルネスの手法をベースとしており、座学だけではなく体感を非常に重視しています。他のご受講者と言葉を交わしたり、ご質問いただくお時間も設けております。
※開催日が決まりましたら改めて詳細を、ご案内させていただきます。
もうしばらくお待ちください。
※ご興味のある方は(株)ブレイン・サプライ(TEL:03-6273-7437)まで
ご連絡ください。会社様毎の研修も可能です。
大手ビールメーカーや外資系投資銀行の広報部勤務を経て、グローバルIT企業において社内広報とエンゲージメントのマネジャーを務め、会社と社員の絆や社員の幸せ感醸成のための取り組みの一環としてマインドフルネスを社内に展開。自身のストレスやプレッシャーが軽減し、人生の指針が明確になるといったマインドフルネスの恩恵を実感したことを機に、2018年春に独立。ビジネスパーソン向けにマインドフルネスとEQの領域で「Being(あり方)」を整える研修プログラムを展開中。
ビジネス向け以外にも、2015年より子どもたちが安心感や自己肯定感、自他へのコンパッション(思いやり)を培い生きる力を高められるよう、若い世代のこころの成長をサポートするマインドフルネスとEQ教育プログラムの開発と実践教育を都内で行う。ママ向けの夜間ウェビナーや、アート思考で自己認識力や自己肯定感、回復力や共感力を高める「こころ絵」トレーニングも展開する。
今年7月、初めての著書「感情の知性(EQ)を伸ばす 学校と家庭でマインドフルネス!1分からこころの幸せ・安心を育む63のワーク」(学事出版)を上梓。10月に開催されるマインドフルネスの国際イベントWisdom 2.0 Japan(今年が国内初開催)ではheARTful™️ bodyworkのワークショップを担当する。
◆初の書籍が出版されました!
「学校と家庭でマインドフルネス!」(戸塚真理奈 著)
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