令和2年9月号
岡社長の今月のアドバイス
●『大東亜戦争から学ぶリーダーシップ⑯』
●『人生は山あり谷あり!』
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労務の寺子屋
『令和2年度地域別最低賃金が答申されました』
~40県で最低賃金を引き上げ、答申での全国加重平均額は
902円(令和元年度は901円)~
関西事務所便り
『感染症について調べてみた』
今月のご縁むすび
『第68回 株式会社カクシン 田尻様』
BSカウンセラーの会 ~心の保健室だより~
『パワハラ特集②パワハラ防止のコミュニケーション術』
・コラム:こころもカラダもリフレッシュ!
BS社長名鑑
『株式会社環境リサーチ』
代表取締役社長 森本英嗣様
社労士法人ブレイン・サプライからのお知らせ
『東京都「テレワーク定着促進助成金」のご案内』
『コロナ関係助成金のご案内』
『標準報酬月額の上限が変更になります』
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ブレイン・サプライグループからのお知らせ
・『バリューイノベーション』のご紹介
・『heARTfulness for living協会』のご紹介
・『ちょくルート』のご紹介
・『セキュリティ診断』のご紹介
・『Eye247』のご紹介
・『meet-in』のご紹介
・『冷凍マンゴー販売』のご案内
・新入社員紹介<甲斐原葉子さん>
大東亜戦争から学ぶリーダーシップ⑯
第16回目は、「北海道をスターリンの魔の手から救った英雄」です。
池田 末男(いけだ すえお 1900年12月21日 – 1945年8月18日)は、日本の陸軍軍人。愛知県豊橋市向山出身。陸軍憲兵少佐・池田筆吉の五男。兄・廉二は陸軍中将。豊橋中学卒業後、陸軍中央幼年学校をへて陸軍士官学校入学。大正11年7月28日卒業。
①
②
③
騎兵連隊の中隊長を務めた後は教育畑を転々とし、1941年(昭和16年11月)満州公主嶺の陸軍戦車学校の教官に着任。翌年11月、四平に学校が移転したのち、1944年(昭和19年)7月15日に校長代理。最終階級は少将。士候34期。占守(しゅむしゅ)島の戦いで戦死しました。「戦車隊の神様」と呼ばれていました。
池田末男大佐(写真①②)は、本コラムの第2回目で登場した樋口季一郎中将(写真③)とともに、私のアイドルの一人です。写真①②③の凛々しい姿は日本軍人の典型です。
ご参考:https://www.brain-supply.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/201905bs-tsushin.pdf
池田大佐は、8月15日の玉音放送後、終戦業務にあたっていました。しかし、終戦3日後の8月18日午前2時30分、隊員たちが武装解除への準備を進め、故郷帰還への喜びを語り合っていたその時に、日ソ中立条約(1946年3月31日まで法的に有効)を一方的に破棄したソ連軍が、無法にも島に侵攻、大挙上陸してきました。
侵攻してきた部隊は欧州東部戦線でドイツを打ち破ってきた歴戦の部隊でした。戦車第11連隊本部(十一は士と記されるので「士魂部隊」(写真⑥)と呼ばれました。現在でも陸上自衛隊北恵庭駐屯地の第十一戦車大隊で受け継がれています(写真⑦)。)堤師団長から戦闘配備命令を受けると、ただちに第4中隊に索敵を命じ、本部および隷下の各中隊に戦闘準備と天神山への集結を命じました(写真④⑤)。
島の要御、四嶺山に雲集したソ連軍を前に、その殲滅を決意した池田大佐は部下を集めて、下記のように問いました。
「我々は大詔(陛下の詔勅)を奉じ、家郷(かきょう)に帰る日を胸にひたすら終戦業務に努めてきた。しかし、ことここに到った。最早降魔(ごうま)の剣を振るう他はない。そこで皆に敢えて問う。」
「諸氏は赤穂浪士となって、恥を忍んで将来に仇を報ぜんとするか、或いは、白虎隊となり、玉砕をもって『民族の防波堤』となって後世に問わんとするか。赤穂浪士たらんとするものは一歩前へ出よ。白虎隊とならんとする者は手を挙げよ」 と。(写真⑧)
悲愴な面持ちで訓示した池田連隊長のこの言葉が終わるや否や、「おう!」という歓声と共に全員の両手が挙がったといわれます。何という愛国心と戦意でしょうか!
「池田連隊はこれより敵中に突入せんとす。祖国の弥栄を祈る!」(写真⑨)
師団司令部に打電するや、池田大佐を先頭に士魂部隊の戦車群(写真⑥)は四嶺山山麓のソ連軍めがけて殺到しました。日の丸の鉢巻に日章旗を片手に掲げ、戦車の砲塔にまたがって先頭を進む白いワイシャツの池田大佐の姿に日本軍の将兵は皆感激したと伝えられています。
士魂部隊を始めとする日本軍守備隊は厳しい戦闘の末、ついに上陸軍を撃退しました。日本軍の戦死者600名、ソ連軍の戦死者は約3千名に上り、損害は極めて大きかったようです。ソ連共産党機関紙イズベスチアは、社説で「占守島の戦いは満州・朝鮮における戦闘よりはるかに損害が甚大であった。8月18日はソ連人民の悲しみの日である。」と述べています。
一方池田大佐(戦死後少将)はじめ、士魂部隊の精鋭九十六名の勇士達も壮絶な戦死を遂げました。池田連隊長の戦車は、四嶺山の隣にある男体山の北斜面に擱座・炎上、ご遺体は壁面に凭れ掛かった立ち姿の半焼した状態で発見されたそうです。
スターリン統治下のソ連は、この千島樺太侵攻にあたり、終戦直後の日本軍の混乱の隙を突いて、占守島を踏み台に全千島列島と北海道本島まで一気に占領しようとの野望を抱いていた事が戦後明らかになりました。
1945年2月4日、クリミヤ半島のヤルタで行われた秘密会議(写真⑩)において、ルーズベルト米大統領はスターリンソ連書記長に対し、日ソ中立条約を破棄して対日参戦するよう求め、その見返りとして、千島列島(注1)及び南樺太のソ連領有を認めるとしました。しかし、ヤルタ会談後ルーズベルトが脳卒中(注2)で亡くなってしまいます。スターリンは後任のトルーマン米大統領に対し、釧路と留萌を結ぶ線の北側(写真⑪)をソ連支配地とする北海道分割統治へと勝手にハードルを上げてきました。トルーマンはこれを拒否しましたが、終戦直後の8月18日になり、スターリンはカムチャッカ半島から千島列島最北の占守島への攻撃を開始しました。
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
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⑪
この時スターリンは同島を1日で占領し、千島列島を南下、北海道全土を占領する電撃作戦を企図していました。敗戦間際の日本軍も舐められたものです。しかし、当時日本の北方方面には無傷の陸軍の精鋭部隊と戦後「奇跡の将軍」と内外で評価された、樋口季一郎中将が健在でした。
ソ連軍の侵攻の報告に際し、札幌の第5方面司令官だった樋口季一郎中将は、終戦となっていたにも関わらず反撃命令を発しました。8月9日参戦以来、ソ連軍が戦ってきた、武装解除後の満州の第3方面軍とは全く違いました。樋口中将のこの決断が北海道をソ連軍の無慈悲な蹂躙から救ったのです。日本軍の頑強な抵抗で、ソ連の北海道占領計画はギリギリのところで頓挫したのです。
⑫
⑬
⑭
(注1) 千島列島は1855年2月7日(北方領土の日)の日魯通好条約(にちろつうこうじょうやく)で明確に択捉島の北側の得撫島~占守島までの18島と決定(写真⑫)。択捉島以北の千島列島はロシア領(帝政ロシア➡1917年以降ソ連領)、樺太は日ロ混生の地となり国境は決められませんでした。1875年の千島樺太交換条約(写真⑬)を経て、1905年のポーツマス条約で、千島列島と樺太の南半分は日本領となりました(写真⑭)。
(注2) 私は、米国で大統領が亡くなり、副大統領が就任するケースの大半は、暗殺(病気に見せかけた)であると考えています。米ソの冷戦を見越して、実務家の副大統領トルーマンを登場させ、原爆投下を実行させた裏勢力が存在すると思っております。
占守島での手痛い打撃を被ったソ連は、その野望を断念せざるを得ませんでした。もし日本軍が占守島の戦闘で敗れていたり、戦闘をせずにソ連の軍門に下っていたら、北海道は、ソ連によって東西或いは南北に分断占領され、ドイツや朝鮮半島と同様、日本国民が塗炭の苦しみを味わうことになっていたものと思われます。
池田大佐は部下からの信望もすこぶる厚く、極寒の地において、自分の下着を決して部下に洗わせるようなことはしなかった、というほどの人格者でした。兵たちには「おまえたちは私に仕えているのではない。国に仕えているのだ」と諭していたといわれています。そういう連隊長との絆が兵士たちの志気を高め、十一連隊の組織力をより強固にしたことは想像に難くありません。 正に「理想のリーダー像」が窺えます。
しかし、悲しいかな、日本軍が占守島の戦いに勝利しても、敗戦国となったことは動かすことのできない事実です。ソ連軍の監視下で武装解除し、日本の兵士たちは捕虜としてシベリア抑留となってしまいました。その後抑留された一部民間人も含め57万5千人のうち5万8千人が氷点下-40度の極寒の地シベリアで亡くなっています。
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私の祖母の実弟もシベリア抑留で亡くなりました。許しがたい暴挙だと感じます。
日本政府はポツダム宣言の違反行為である、この虐待行為に対して損害賠償請求をするべきだと思います。日本を取り巻く、ロシア、中国、朝鮮半島の国家は、話し合いでは決して解決しない国家群と肝に銘じて外交を行うべきと考えます。
占守島の戦いを巡っては、一つの感動的な話があります。
ソ連軍が侵攻を開始してきた時、日魯(にちろ)漁業(現マルハニチロ)で働く社員2500名のうち、約400名の若い女子従業員たちがいました。日本軍は戦いを繰り返しながら、彼女たちを密かに漁船に分乗させ、北海道へと避難させました。満州で10日ほど前に行われたソ連兵による暴行・略奪・殺戮の実態を把握していたからです。ドイツベルリンでは成人女性の70%がソ連軍に暴行されたとの記録もあり、第二次世界大戦を通して、最も無秩序な軍隊組織がソ連軍でした。トップがスターリンでしたので、推して知るべしです。
ソ連軍の爆撃が続く中、高射砲で命懸けの援護を行い、彼女たちの命を守りました。その後停戦調印が行われた8月22日以降、上陸してきた女に飢えたソ連兵が、案の定「女がいるはずだ」と我先に探し回ったそうです。
戦争犯罪を全て敗戦国に押し付けてきた戦勝国。私は彼らの歴史認識を憎みます。とくに終戦間際のソ連(現ロシア)の汚い行為を許しがたい行為として記憶に留めております。
私は大東亜戦争の戦史上、このような池田大佐や、樋口中将を始め、隠れた偉人が多数いたことを、1人でも多くの日本人に知ってもらいたいと願ってやみません。
ご興味のある方は、愛知県西尾市にある太山寺の士魂碑(写真⑯)を訪れていただきたいと思います。
⑯
人生は山あり谷あり!
2020年8月9日の4:50頃、脳内に下記の言葉が降りてきました。私の場合、その日の予定が無く、リラックスして眠っているときに、脳波がシータ波になり、そのタイミングでよくメッセージを受信します。この時もそうでした。
この数ヶ月、これほどじっくりと世の中のこと、自分のこと、家族のこと、会社のことを考えることはかつてなく、非常に貴重な時間となりました。
上記のメッセージを受け止め、価値観の転換期が到来したと解釈しました。
一般的に、価値観の転換のタイミングとはどのようなときに起きるのか。かつてはそれが、得難い人物との出会いであったり、または、大きな事故や天災であったり、紛争や戦争がきっかけだったのではないかと考えます。
そこで人は山(凸)と谷(凹)を経験し、既存の価値観を転換せざるを得ず、一度得たものを、そこで何とか手放すことが出来たのではないでしょうか。
そして、特に谷(凹)を経験することで、過去を振り返り、未来を見つめ直し、今を生きることを選択するのではないでしょうか。
私は、今回のメッセージを今後に活かすべく、様々な形で発信し続けると同時に、日々奮闘してまいりたいという思いに至りました。
さらにその日の夜21:00からTBS「日曜劇場 半沢直樹(第4話)」を妻と二人で視聴しておりました際、早朝のメッセージと同じくらい衝撃的な言葉をいただきました。
私は、2008年に所属していた保険会社を辞め、コンサルティングの世界に身を置いて12年目を迎えました。
私の考え方が、半沢直樹が部下に語ったものとぴったりと一致(上記❶~❸)しており、それを実践するために独立しました。そういう意味で、この日の朝と夜に得たメッセージは、正にシンクロニシティ(=意味のある偶然の一致)でした。
そしてそのことを、皆様に発信することができる環境にあることも、有難いことだと感謝しております。
今年は新型コロナウイルスと酷暑で本当に大変な夏を過ごされておられると思いますが、暦の上では立秋が過ぎ、今年も最低賃金が決定される時期となりました。例年のことですのでご存じの方が多いことと思いますが、最低賃金制とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者はその最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとされている制度です。
この度、厚生労働省は、7月22日に厚生労働大臣の諮問機関である中央最低賃金審議会が示した「令和2年度地域別最低賃金額改定の目安について」などを参考として、各地方最低賃金審議会で調査・審議し、先月までに令和2年度の地域別最低賃金の改定額(以下「改定額」)を取りまとめました。
ポイントは下記の通りです。
≪令和2年度 地方最低賃金審議会の答申のポイント≫
・最低賃金の引上げを行ったのは40県で、1円~3円の引上げ
(引上げ額が1円は17県、2円は14県、3円は9県)
・改定後の全国加重平均額は902円(昨年度901円)
・最高額(1,013円)と最低額(792円)の金額差は、221円(昨年度は223円)
・最高額に対する最低額の比率は、78.2%(昨年度は78.0%)
最低賃金の見直しは、例年行われており、昨年度までは4年連続で20円台半ばの増額が続いておりました。しかしながら、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大が経済に大きな影響を与えたとして、厚生労働省の審議会が「現行水準の維持が適当」であるとして現行の水準に据え置く方針を示し、各都道府県に判断を委ねていました。各都道府県が実情を踏まえて議論した結果、40県が1円から3円の引き上げを決めましたが、全国平均では1円の引き上げとなり、時給902円にとどまったことが特徴です。
▲1円の引き上げ
宮城県、栃木県、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、福岡県の17県
▲2円の引き上げ
秋田県、福島県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、滋賀県、鳥取県、島根県、香川県、高知県、佐賀県、大分県、沖縄県の14県
▲3円の引き上げ
青森県、岩手県、山形県、徳島県、愛媛県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の9県
▶据え置き
北海道、東京都、静岡県、京都府、大阪府、広島県、山口県の7都道府県
【適用対象】
★対象者 : すべての労働者(正社員、契約社員、パート社員、アルバイト、派遣社員等)
★派遣社員の適用地域 : 派遣元の事業場の所在地にかかわらず派遣先地域の最低賃金を適用
例)派遣元事業場が東京都で、派遣先事業場が埼玉県の場合 → 埼玉県の最低賃金を適用
★対象賃金 : 毎月支払われる基本的な賃金
具体的には実際に支払われる賃金から下記の賃金(※)を除外したものが対象です。
(※)最低賃金の対象とならない賃金
①臨時に支払われる賃金(例:結婚手当など)
②1か月を超える期間ごとに支払われる賃金(例:賞与など)
③所定労働時間を超える時間の労働に対して支払われる賃金(例:時間外割増賃金など)
④所定労働日以外の労働に対して支払われる賃金(例:休日割増賃金など)
⑤午後10時〜午前5時までの間の労働に対して支払われる賃金のうち、通常の労働時間の賃金の計算額を超える部分(例:深夜割増賃金など)
⑥精勤手当、皆勤手当、通勤手当、家族手当
★最低賃金以上になっているかを確認する方法
(1) 時間給制の場合 時間給 ≧ 最低賃金額(時間額)
(2) 日給制の場合 日給÷1日の所定労働時間 ≧ 最低賃金額(時間額)
(3) 月給制の場合 月給÷1か月平均所定労働時間 ≧ 最低賃金額(時間額)
(4) 出来高払制その他の請負制(歩合等)によって定められた賃金の場合
(5) 上記(1)、(2)、(3)、(4)の組み合わせの場合
例えば、基本給が日給制で、各手当(職務手当など)が月給制などの場合は、それぞれ上記(2)、(3)の式により時間額に換算し、それを合計したものと最低賃金額(時間額)を比較します。
なお、今回答申された改定額は、今年の10月1日から10月上旬までの間に順次発効される見通しです。この発効年月日に勤務した分の賃金から、最低賃金を下回る賃金は強制的に最低賃金に引き上げる必要がありますが、賃金計算期間の途中で時給が違いますと、給与計算時の計算が複雑になります。
したがいまして、改定された最低賃金時間額の発効日の直前の賃金締切日までは従来の賃金、締切日の翌日からは新たな最低賃金額以上の賃金に改定されることをお勧めいたします。
例年よりは上げ幅が抑えられていますが、念のため10月以降の各社員の方に対しての賃金および人件費の増加額について見込みを計っていただきたいと思います。
(安田英樹)
どうして人は病気になるのか。そんな素朴な疑問から今回は感染症について調べてみました。|ω・)
感染症とは、病原体がヒトの体内に侵入して、症状が出る病気のことをいい、病原体の種類は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類され、それぞれ特徴があります。
↑今般、流行している新型コロナウイルス感染症は、その名の通り病原体は「ウイルス」なんですね!
人と病原体は、古代メソポタミアの文学作品、バビロニアの「ギルガメシュ叙事詩」に感染症や疫病の記録があったり、エジプトのファラオの威光が悪疫の年における疫病神に比較されていたように、古くからの付き合いですが、人が病原体の存在を把握するまでにはとっても長い時間がかかったようです。
1020年、イブン・スィーナーという医学者が、感染症の拡大を止める方法として隔離が有効で、体液が何らかの天然物によって汚染されることで感染性を獲得すると「医学典範」に記述していましたが、病原体の存在までは気づいていませんでした。
その後、様々な科学者が感染症について仮説を立て、その考え方を人々に広めていき、人が初めて病原体を目で確認したのが、1684年。感染症の拡大を止める方法を発見してから、病原体(細菌)を発見するまでで600年も経過しているのです!(なんてこった!!)
そして、感染症の原因になる病原体の存在を確認した人々は、19世紀以降、特定の病原体に効果のあるワクチンの開発に次々と成功していき、細菌による感染症の根本的な治療法として、1929年初めての抗生物質であるペニシリンを完成させました!
しかしながら、光学顕微鏡では観察できない極小のウイルスの発見は遅れ、植物学者のドミトリー・イワノフスキーが初めて確認したのが1892年のことでした。←モザイク病にかかったタバコから採取した液汁を健康なタバコに接触させるとモザイク病になる、というウイルスによる感染を観察した人。
極小のウイルスの存在を確認してから、100年ちょっとしか経過していないことも影響してか(?)、ウイルスに効くペニシリンのような薬は未だになく、ウイルスによる感染症については、今もなお患者自身の免疫に頼らざるを得ない部分がある状態です。
既にある抗生物質やワクチンが、ウイルスに効けば良いのですが、抗生物質は「細菌を退治するための薬」で、細菌とウイルスは大きさも仕組みも異なるため、効かず、また、ワクチンは「弱毒化や無毒化したウイルスを事前に投与し、自己免疫を高めることで感染リスクを下げるためのもの」であり、治療の手段ではないのです。
では、なぜ抗ウイルス薬がなかなかできないのでしょうか。
ウイルスは構造が単純で、ウイルスに特有の特徴が少なく、また細胞の中に潜り込んでしまう為、細胞に影響を与えずに細胞中のウイルスだけに特異的に効果を示すような薬を開発するのが難しいようです。(確かに、ウイルスだけではなく、細胞まで攻撃してしまっては、人体に大きな悪影響を与えそうです・・・。)
一方、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫の中には薬剤に耐性をもったものが確認されており、耐性を持つ病原体による感染症が問題になっています。(せっかく人々が何百年とかけて作った薬に耐性を持つとは・・・生き物の順応性には驚かされます!)
このことから、ウイルスに感染しても重症化しないための免疫力を持つことと、様々な情報に惑わされず対応していくことの重要性を強く感じました。
抗ウイルス薬や治療薬の開発を行ってくださっている人々への感謝と共に、怖がりすぎて他人をむやみやたらに傷つけないこと、なおかつ自身が感染しないように手洗い・うがい・消毒を意識して続けていこうと思います。
(永井 真琴)
参考資料
感染症の歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
AMR-厚生労働省委託事業-(細菌とウイルス)
http://amr.ncgm.go.jp/general/1-1-2.html
ご縁結びのコーナー 第68回 (株)カクシン 田尻様
~絵に描いたような笑顔で本質を語る そしてアツいハートも~
私がサラリーマンを辞めて2ヶ月後2015年2月、いつもお世話になっている、五味田さんのご紹介で出会った、田尻さん。まだ5年と半年?そんな感じのお付き合いをしてくださっています。私の子供時代のマンガの主人公に出てきそうな、目のクリクリっとした素敵な笑顔で目の前に登場してくださいます。そこから人懐っこくいろんなツッコミを入れてくださるのが日常。たくさんのご縁を決して蔑ろにすることなく確実に、緻密に実現されています。一緒に働いたことはありませんが、お互い、KEYENCEでお世話になった間柄、退職はしても、あの会社の素晴らしさを理解し自分にもそして知らず識らずに周りの方々にもインストールしていく感じは同じ感覚の持ち主だと思っています。今回はそんな田尻さんについてお伝えしたいと思います。
◆田尻さんのプロフィールについて
今年の5月頃に、『杉浦さん!橋下 徹さんに並びました!』と連絡をくださいました。それが以下の講演告知のHP(抜粋)でした。
掲載サイトはこちらです。
【真夏でも上着を必ず着ている田尻さん】
田尻さんの2つ下に、たしかに、大阪府知事・市長を歴任した、橋下徹さん。こちらのイベントは、【全国経営者大会:コロナショックをどう乗り切るか!?〜多難の時代を切り拓く国家と企業の新戦略〜】に7月3日に帝国ホテル(東京)にて3日間数百名規模で開催の経営者向けイベントで講演をされました。立派なもんですね。私なんかこんなこと絶対できませんし、声も掛かりません。この日に、田尻さんは、《「キーエンス」が超高収益を上げ続ける秘密、圧倒的利益を上げる「価値創造経営」の実際》をテーマに●超高収益企業キーエンスとはどんな会社か●なぜ売れ続けるのか●構造が挙動を創る●”違い”を創っている違いは何か●ベースを作る仕組み●他社との違い●教育の7段階、という内容で話されています。私も聞きたい感じです。どこかで研修会を企画したいです。
田尻さんのFBの冒頭の言葉『私といることでしか生まれなかった希望の実現可能性の最大化』これもなにかキーエンスの組織・仕組みの素晴らしさに個人・個性をぶつけて自分という存在を世の中へのお役立ちに繋げていこうとする意思表明に感じた次第です。
田尻さんは今年35歳、大阪大学基礎工学部情報科学科にて、まさに今求められる、情報工学、プログラミング言語、統計学を学んだそうです。IT〜経営の基礎となる統計学まで、なので経営企画のアイデアまで一緒に話せているのだと感じます。新卒でキーエンス。ここでも不思議のご縁は、面接→最初の上司が、私がキーエンス在籍時、浦和営業所でお世話になったAさん。なんというご縁か。これも必然ですね。ただ私とは違うのは営業最前線というよりは、大学での知識を生かした配属だったようです。《コンサルティングエンジニア》が社会人としてのスタート、大手システム会社の顧客向け業務システムの構築支援という、自社の製品を売るためだけでなく全体を俯瞰して、最適化を進めるというある意味経営思想に近いようなことを技術分野で行っていたそうです。そこから海外担当、海外の販売促進の担当から行く行くは海外赴任という青写真も社内から声が掛かるほどだったそうです。
しかしながら、退職の選択をする、田尻さん。約4年で辞表を。そもそもなぜキーエンスに入社したかったのですか?との質問に、『じつは漠然としていて、やりたいことはあまり無かったのです。ただ、キーエンスには収入と合理的な考え方、製品を通じて世の中に訴求しているところに魅力を感じて入社しました。』と話します。ある程度のキーエンスの思想を体得したところで、ちょうど活発に行っていた《社外活動》で、起業家、企業家、フリーランスの人たちのキラキラした部分を見て、自分もできるはずということで独立を経験、そこで辛酸を嘗める経験もされています。そこからコンサルティング会社として活躍、たくさんの会社、特に大手企業で、大人数への研修、人材育成、組織開発に《成果・結果》を残されていました。ちょうどその頃に私との出会いがありました。その後に、もう一度起業、独立の際に、私にご相談いただき、いろんなディスカッションを進めさせていただきました。ただし、決意と踏み出した勇気は田尻さんの覚悟があってこそですが。2017年10月に現在の(株)カクシンを立ち上げ順調に軌道に。何事も熱心に、熱量高く、スピード感があって成長していく宇宙ロケットのような田尻さん、たいしたことはできませんが、私の役割は、その軌道の微調整役と少しのスピードダウンとたまにアドバイスさせていただく関係です。これからが本当に楽しみな頑張り屋さんです。
また、毎年夏の恒例行事である大峰山修行に、昨年にご子息をお連れになった田尻さん。3歳のお子さんにはそれはそれは過酷な道中ですが、立派にやり遂げ、最後の最後の下山時、お父さんである田尻さんの目から大きな涙がいくつも落ちているのを見てこちらももらい泣き。素敵な親子の絆を創っていらっしゃるなと感嘆したものです。。。。
◆田尻さんとのご縁、私とのご縁からの広がりについて
・私の健康法の一つとなったオッサンウォーキングも田尻さんのお陰です。
【田尻さんのご紹介でマティウォーキングスクール竹澤先生に】
私がペットボトルを頭に乗せて、延々歩き続けられる動画をFBで公開したら、偉い反響がありました。ハゲで、ツルツルスベるハズのところにペットボトルが張り付いたように落ちない。それができるようになったのも、竹澤先生のお陰です。奇数月の土曜日に開催が始まってすでに22回、田尻さんも忙しい中に駆けつけてもらっています。竹澤先生の会社HPはこちらです。右記の写真の時、偉いべっぴんさんが来られてドキドキしたことが懐かしいですし、田尻さんに感謝です。
【オッサン(メンズ)ウォーキングの皆さんとお花見ウォーキングを敢行しました】
私からのご紹介にすぐに事業化や見える化を実現するのもさすがです。
ご縁つなぎをたくさんさせていただいた、というよりも、紹介したくなるような心地よさをもっている田尻さん、先日そのご縁で取り組みの報告を受けました。
それがこちら。
【2020年8月4日開催オンラインセミナー】
いつもお世話になっている、NTT東日本の大村さん、2年ほど前にご紹介した、ヘッドウォータースさんと田尻さんの3社による共同イベントDX(デジタル・トランスフォーメーション)セミナーを開催されていました。なにかこういうイベントが行われることほんとうに心から嬉しいです。
他にも、上場されているライトアップさんとも仲良くしていただき、多岐に亘るやり取りがあるそうです。またYOLO BASEを運営している、加地さんとも在留外国人の皆さん向けの研修プログラムを開発下さったりと、学生時代からの経験、社会人での経験をうまい具合に織り交ぜながらビジネス領域を広げていらっしゃいます。
私にとっては、IT業界、ITツールの善き通訳者のような存在です。田尻さんのお陰で、勘所がブレなくなり、ご縁の繋ぎ方のレベルアップも果たせていると感謝しています。
◆独立そして独立後の事業について
会社HPを見ていても、多くを語っていない(株)カクシンについて、少し掘り下げて説明したいと思います。起業にあたって、【創業の動機】→人口減少が始まり、超高齢化社会に突入している日本では、働き方改革が推し進められ、”生産性向上”、”ワークライフバランス”、”効率化”といった言葉が重視されています。しかし、その根幹となるのは”人の命の時間”が生み出す”価値”ではないでしょうか? では価値とは一体何なのか?どのようにすれば、最小の命の時間で、最大の価値を生み出すことができるのか? ”人の命の時間”を”コスト”から”価値創造”へ そのための”観点”と”事例”を学び自らが”価値創造”をする”構造”を生み出し、実践するそのような場を創るためにと話します。私も同感です。 この価値の根底には、田尻さんの笑顔を大切にするということが存在すると思います。価値提供できるからこそ、集うメンバーや、顧客、その関係者、家族までが笑顔になる、ほんとうの意味での価値創造を創っていこうとされています。
価値提案、主要な活動については、当初は講演・セミナー、講座・研修、コンサルティングで現有メンバーで創っていきながら今後は、執筆、商品開発、ツール開発に着手しながら大きな展開をしていこうとされています。提供できる価値提案は、人材に関わるところからステップアップしていき、営業利益、新規事業開発、売上向上に関わるところに領域を広げようとしています。楽しみですね。
この先には、まさに創業の動機を広く世の中に問う、【クラウド型フルオートコンサルティングシステム】の開発に着手しようとしています。少し、田尻さんに語っていただきました。
なぜこのシステムを作らなければならないと思ったか、それは2019年の2月にお会いした年商1.2兆円、従業員数8000人の会社の経営者様にお会いしたことが確信につながりました。その方のお話しを聴いた時にハッとしました。それまで日本が変わらないという理由は、経営者が、管理職が、若者が、つまり”人”が変わらなければ・・・と考えていましたが、”全く違う”ということに気づいたのがその瞬間でした。
その経営者様は、”ペーパーレス化したい”とおっしゃってました。しかしそれはうまく進んでいないとのこと。理由は、明確に判られていませんでしたが、私の気づきは、業務分析をフィジカルに行おうとしていたことでした。8000人いる会社の業務を分析し、ペーパーレスにするには、膨大な量のアンケートとヒアリングが必要になる。そしてそれぞれの考え方を尊重しながら、テストをしていき、徐々にペーパーレス化をしていく。。。そのようにされようとしていたのです。
もし、この方法をするのであれば、とても優秀な業務改善コンサルタントが複数人が必要で、その上でヒアリングのためのたくさんの人件費がかかり、そしてそれでも社内からの強力な反発が出てきてしまいます。
たくさんの時間とお金が掛かった上で、ペーパレスが実現するかどうかわからない。こんなことが日本の先端企業でも起こっている。それが、1社や2社ではなく、多くの会社で。。
こうなる理由は、”人”のせいではないと気づきました。誰かが悪い(能力が低い、サボっている)という話ではなく、”仕組み”(会社・仕事の進め方など)に問題があるのです。クラウド型フルオートコンサルティングシステムは、組織全体の動きを把握できなくなる従業員1000名を超える会社が、自社の業務を自動で見える化し、分析し、改善するためのシステムとして着手しています。
これを強力に推し進めるために、デジタルクオンタムリープ〜非連続のデジタル化飛躍〜というコンセプトの創り、これまで人の力ではなし得なかった革新を起こすというムーブメントを起こそうとしています。根本的な構造の変化としてとして、”仕事(作業)は人が行なうもの”から”作業はシステムが行なうもの”に変える。この事業の実現とともに、多くの日本人の時間の使い方が変わります。分析で改善ができる業務を自動で行えるようになれば、たくさんの人の時間が自由になります。休日出勤も残業もしなくて良くなります。シンプルになった業務は、働く場所を制限しません。
自動化できない高付加価値な業務だけが残り、考える力が上がります。休みも増え、休日出勤もなくなり、働く場所も選べるようになれば、世界に飛び立つことも簡単になります。
その思考と思想を形にするもののひとつがクラウド型フルオートコンサルティングシステムZEN〜然〜です。企業の業務の見える化をするだけでなく、業務の改善提案までをAIが自動で行なうシステムです。
◆今後の展開について
最後に今後の展開、個人のあるべき姿、会社のあるべき姿について田尻さんに語っていただきました。
→私たちのあるべき姿は、”価値とは何か?を常に問いながら、価値創造文化の創造と拡大を起こし、価値創造社会を実現すること”だと考えています。その考え方は、個人でも変わることなく、あるべき姿は同じだと思っています。そして、その原体験は、両親が自身の人生をかけて、教育をしてくれたことにあります。
そして、インターネットやメディア、SNSによって大量の情報にさらされる中、本当に大切なことだと思うことがあります。それが”笑顔”です。”自分の笑顔”、”家族の笑顔”、”仲間の笑顔”、”お客様の笑顔”です。どれか一つの笑顔がくずれていたとしてたら、それは何かがおかしいと気づかせてくれていると捉えるようにしています。
今後の展開として、3つの事業(コンサル・研修事業、研修事業構築事業、デジタルクオンタムリープ事業)のどれもが、お客様からは必要・緊急なこととして捉えていただいているのですが、この数年を自分自身の飛躍の機会と捉え、デジタルクオンタムリープ事業・クラウド型フルオートコンサルティングシステムZEN〜然〜をゴールのある形でスケールしていきます。
より多くの人に価値提供できるという状態を体現しながらも、たった1人のお客様も笑顔にできる。一見相反する2つのことがアンド(&)で起こせるようにすること。それが価値創造であり、革新であり、デジタル化の新の恩恵だと思っています。
これまでは、自分がコンサルタントとして、誰かの夢や目標を叶えるサポートをすることが仕事でしたが、これからは自分自身が経営者として邁進いたします。
杉浦さん、末永く宜しくお願い申し上げます。
とのこと、私もコンサルタントの領域をいつかは抜け出しどこかで、経営者としての側面を見せてもらえると思っておりました。それが早くも舵を切られたことが非常に嬉しく思います。今後はご自分でやっていかれたことが、周囲の経営者の役に立つということ、その実践が波紋となって経営者のお役立ちに繋がるものと、まさに確信(カクシン)しております。
代表世話人株式会社 杉浦 佳浩
(http://100-dream.jp/)
1月1日付にてHPリニューアルしています。↑↑↑
是非ご覧ください!!
https://100-dream.jp/archives/6871
御縁結びコーナーの記事を1月単独で掲載しています。↑↑↑
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前月号では、部下や社員からパワハラと指摘されない為の有効なコミュニケーション手段として、伝え方の技法である「アサーション」をご紹介しました。アサーションは「さわやかな自己主張」とも言い換えられ、相手の意見を尊重しながらも自分の意見も述べる方法であり、“I am OK, You are OK”の状況を作りやすくなります。
それに対し、アグレッシブ(攻撃的で自分優先)、ノンアサーティブ(非主張的で他者優先)という、望ましくないと言われる主張方法を含めると、人の主張方法は全部で3種類あるとお伝えしました。
今回は、ご自身のコミュニケーションタイプが3種類のうちいずれの傾向が強いのかを確認できるチェックテストと、アサーションを実践・修得するための極意について掲載いたします!
◆アサーションタイプ診断テスト
すべて回答しましたら、チェックリストAとBのそれぞれの○の数を数えてみましょう。どちらに〇が多くついたでしょうか。こちらのチェックテストでは、以下の傾向を知ることができます。
■ Aに○が多かった場合→ アグレッシブが出やすい傾向
■ Bに○が多かった場合→ ノンアサーティブが出やすい傾向
A・Bどちらかに偏って○が多ければ、それだけはっきりした傾向が出ているということです。どちらにも○がつかない方、○が少ない方は多くの場面で「アサーティブ」に人と関わることができている、ということになります。
◆アサーションの極意
意見を主張するといっても様々な場面があります。例えば相手と意見が違う場合に自分の意見をはっきり主張できるけれども、何かを頼まれると断れないというように、アサーションが得意な場面、苦手な場面があるのではないでしょうか。また、上司や目上の人に対しては萎縮してしまい、ノンアサーティブ気味になるものの、家族には自分の主張を通す傾向が強いというように、関係性によって主張方法が異なってくることもあるかと思います。
アサーションスキルを修得するコツは、まずアサーションするのにハードルが低いシチュエーションや相手から実践することです。例えばのび太くんの場合、ジャイアンに言えないことであっても、ドラえもんが相手であれば言える場合もあります。そのような相手や場面を把握し、できるところからアサーションし、慣れてきたらハードルを徐々に上げていくと効果的です。
それから、相手にさわやかな主張と受け取ってもらうために、肯定的な表現を選ぶことも有効です。例を挙げると「優柔不断」という言葉がありますが、これを「慎重」や「思慮深い」という表現に置き換えることで、ネガティブなイメージが抜け、その言葉を聞いた側も良い印象を抱きやすくなります。この方法を利用すると、部下に何か指摘するときであっても、肯定的な表現を用いながら指摘をすることで、相手にも不快な思いをさせずに伝えることができます。
他には“アイメッセージ”も効果的です。「あなたは○○した方が良い」「あなたは○○するな」「あなたは○○すべき」という、主語を「あなた(You)」にする“ユーメッセージ”は、批判的であったり脅威を与えたりする主張と捉えられかねませんが、「私は○○してくれるとありがたい」「私は○○してくれると嬉しい」という、主語を「私(I)」にする“アイメッセージ”は、相手を傷つけることがない為、意見が通りやすくなります。
アサーティブな表現方法は、経営者または上司から部下へだけではなく、実は部下から上司への表現方法としても有効です。部下がアサーションを実践できるようになると、仮にアグレッシブ気味の上司と対応する場合であっても、パワハラの被害を受けづらくなります。
是非アサーションの極意をマスターし、実践してみてはいかがでしょうか。そして社内研修に取り入れてみるのもお勧めいたします。弊社でご用意しております新入社員研修や管理者向け研修にもアサーションのプログラムを取り入れておりますので、ご興味をお持ちの方は担当のコンサルタントまでご相談ください。
次回は、部下や社員からハラスメント事案について相談された場合の対応方法についてお伝えします。
◆参考文献
・Life & Mind ―あなたのタイプと傾向は?人間関係・伝え方の悩みに特効薬『アサーション』3つの基本
https://life-and-mind.com/assertion-11917
まだまだ残暑が厳しい日々が続きますね。身体が元気でないと、心にも余裕が生まれないと思います。筆者も夏バテ気味でしたが、iPSR 株式会社 千原社長の体質改善をベースに仕事の生産性を高める研修でご紹介されていたボーン・ブロス・スープを作り、毎日飲んでみたところ、体質が改善されてきたのか調子が良くなってきました!
最近お疲れ気味の方は、是非作ってみてはいかがでしょうか。
《レシピ》
・鶏がら 1個 / ネギの青い部分 1本分 / にんにく 1かけ
・しょうが 1かけ / 野菜の残り(写真は人参、セロリを入れています) /リンゴ酢 小さじ1
《作り方》 レシピの材料と、水をひたひたになるくらいまで鍋に入れて、煮込むだけ!
普通の鍋でしたら弱火で4~5時間、電気圧力鍋や炊飯器で作れば時短できます。電気圧力鍋の場合はメモリMAX、炊飯器の場合は炊飯ボタンを押すだけで簡単に作れますよ。
お酢を入れることで骨の栄養がより溶け込むのだそうです。NYセレブの間でも話題のスープらしく、他の料理の隠し味にも使えますので、カレーやパスタに入れるのもオススメです。
鶏がらは骨が柔らかくなるまで使えますので、私は3回くらい使っています。ちなみに煮込んだ後の残りは、細かく砕いて飼い犬にあげています。経済的で健康にも良いスープで、毎日を元気に過ごしましょう!
★元気社員を育成する千原社長の研修にご興味をお持ちの方は、
担当のコンサルタントまで是非ご相談ください!
※食品アレルギーや持病をお持ちの方は、入れる食材にご注意ください。
※犬や猫が食べる場合には、ネギ類やにんにく、しょうが等は避けてください。
(千葉 風花)
ご就任3年目、前身の会社から数えて7代目の代表取締役 森本英嗣社長にお話を伺いました!
◆ 貴社の事業内容について教えてください。
――――当社は、昭和47年に私の祖父が創業して以来、北海道の札幌を拠点に、人々の生活に不可欠な「安心・安全・健康」に関わる領域をメインに、「現在の暮らしを守る」と共に「将来の環境への影響予測」を様々な科学的調査・測定、検査・分析によって明確にする業務に取り組んでまいりました。大きくは水質環境・大気環境・土壌環境・生活環境の分野で調査を行っています。それら全てにおいて人々が安全に暮らせる環境づくり、自然環境の保護や負荷の低減のためには、環境へのリスクを定量的に評価することが必要になります。その基盤となるデータを提供し、皆様の環境改善のお手伝いをすることが当社の業務です。
◆ 社長として3年目、今のお気持ちをお聞かせください!
――――昭和47年からの歴史ある伝統や技術を継承しつつ、新しい時代に対応していくことが私の役割でかつ使命であると考えています。当社はお客様のリピート率が非常に高く、有難いことに長いお付き合いをさせていただいているお客様が多いです。これはひとえに今まで会社を支えてきてくれた方々の努力の賜物であると思っています。日頃、直接お伝えできる機会はなかなか無いのですが、まだ経験が浅く年齢も若い私を支えてくださる前社長であり現会長の叔父には本当に感謝しています。私が言うのも何ですが、叔父は経営者が兼ね備えるべき五感が抜群で、自分がこの先経験を積み、努力を重ねることで果たして得られるものだろうかと考えるほどで、常に近い距離で刺激を受け、勉強することができる環境を無駄にしないようにしたいと思います。また、それぞれの専門分野のエキスパートである当社社員からは、日々手厚いサポートを受け、私が今日、社長として会社を経営できるのは、社員の皆様のおかげであると心より感謝しています。逆に、年齢も経験も若いということで、社員との距離が近く、親しみやすい存在であり、社員からはいつでも相談にのれるよう、風通しのよい職場を目指し、精一杯それに応え一緒になって考えていきたいと思っています。ただ、それゆえ行動できなくなったときに見放されるのも早いと思っており、そうならないよう、常に先駆けとして行動することを心がけ肝に銘じていきたいと思っています。
◆ 森本社長の強みと今後の会社経営に活かす方向性についてお聞かせください。
――――私は当社に入社する前、札幌でシステムエンジニアとして働いていました。高校生の頃からシステム関係の仕事に就きたいという思いがあり、大学もエンジニア系の学部を卒業しました。システムエンジニアとして働いているときは、業務内容も想像していたとおりで毎日が充実して楽しく仕事をすることができました。その後祖父からのたっての思いで、当社の経営を引き継ぐことになり、もちろん仕事内容は変わりましたが、その時に学んだことを今の仕事にも活かせていると思います。まずは今年度から新社内システムを稼働し、今までアナログで行っていたところをシステム化し、少しずつ生産性の向上につながっており、それに比例して社員の残業時間も徐々に減ってきました。また、昨今の新型コロナウィルスの影響もあり、テレワーク実施の際には、自分の経験を直接活かすことができたのではないかと思います。これからの時代、業務効率化を実践するにはシステムの活用が欠かせません。私が具体的に動くことで、社員からもITの導入などについての相談が直接くるようになり、社内全体でシステムを活用した業務効率化の意識が高まってきたことが嬉しく、社内で議論をし、より一層業務が効率的でかつ活性化するしくみを構築していきたいと考えています。
◆ 貴社の社員のみなさまにはどんな社員になってほしいですか?
――――「計量証明業を通じて、環境に対する安心と安全を人々に提供し、活力ある社会の発展と北海道の健やかなる未来を支えます。」という当社の経営理念を常に意識をして、誇りを持ってできる仕事をしてほしいと強く思っています。当社の業務は表には出てきにくいですが、人々が生きるため、また日常生活をするために非常に重要な仕事です。やっている仕事には必ず意味があり、何かの役に立っています。仮にそうでないならば、それは受注されたお客様と相談し、再度内容を検討するべきです。誇りの持てない仕事でパフォーマンスを出すことは難しいですし、自分の仕事の意義や社会への貢献をよく考え、実感しながら仕事をすることが、結果的にお客様のためにもなると思っています。そのような志の元、真摯な対応を重ねていくことで、環境に関することで何かあったら、「ひとまず環境リサーチに聞いてみよう」と思ってもらえるような会社を目指していきたいと考えています。そして、現在の会長からの教えでもある、未知の分野の開拓も「ことわるな!」「どうやったらできるか!」「できることを増やす!」の精神を念頭に新時代に生き残る社会に貢献できる会社として、自身も社員も会社も成長していきたいと思います。
< 社労士法人ブレイン・サプライからのお知らせ>
都内に事業所のある経営者の皆様へ:
東京しごと財団のテレワークの助成金として、「テレワーク定着促進助成金」の申請受付が8月24日から開始されました(締切は12月25日(金))。
【全体像】
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/2-teichaku.html
【募集要綱】
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/documents/2-teichaku-boshuuyoukou08241600-2.pdf
助成割合が3分の2ですが、ハードウェアも対象になるので魅力的と思います。
ネットワーク外部接続構築や機器の検討選定等、技術的な検討も必要になりますので、申請を検討する際には、早めの取り組みをおすすめいたします。 まずは「記入例」をご覧になるのが近道です。
(なお、WEBサイトには「※予算の範囲を超えた場合は、受付期間内でも受付を終了します。」との注記があります)
【主なポイント】
1. 助成事業は「テレワーク定着促進事業」(在宅勤務、モバイル勤務等を可能とする情報通信機器等の導入によるテレワーク環境整備)。
2. テレワーク実施対象者は、都内事業所所属の常時雇用労働者より選定。
3. 助成対象経費は、助成事業を実施するために必要な経費(要綱の「Ⅲ.助成科目について」に列挙されており、消耗品費(千円以上10万円以下のPC・タブレット等ハードウェア)や委託費(VPN環境構築の初期設定費用など)等も対象になる。
4. 支給決定日「以降の」新たな取り組みが対象になる。助成事業の「実施期間」は、支給決定日から3か月以内。
5. 助成金支給額は機器購入額等(消費税抜き)の「3分の2」。
6. 支給額の上限は1助成対象事業者あたり250万円。
【主な注意点】
1. 申請段階から、購入予定機種の機種名・型番等、明記が必要。
2. 申請書には、テレワーク環境構築図(導入前および導入後)等の添付が必要。
3. テレワーク対象者全員に対し、6回以上実際にテレワークを実施させることが必要。
(6回に満たないときは助成金減額の対象になる。)
【主な流れ】
① 支給申請書類作成(ネットワーク環境・PC機種等の導入計画策定)→ ②支給申請(12/25締切)→ ③審査・支給決定→ ④助成事業の実施(機器購入等 )(③から三カ月以内)→ ⑤実績報告(③から四カ月以内)→ ⑥助成額確定・支給
(参考)
これと良く似た東京都の「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」が本年3月6日に申請受付開始されて都の予想を遥かに上回る申請があり、締切が当初の5月中旬から7月31日まで延長された経緯があります。
今回の「テレワーク定着促進助成金」も都内の多くの事業者が申請するものと思われます。
「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金(申請受付終了)」
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/kinkyutaisaku.html
(補足)
8月27日(木)配信のブレイン・サプライ ウィークリーニュースにおいて、VPNルーターが助成対象であるとの表記になっておりましたが、対象となるのは「VPNルーターの設定費」です。ここにお詫びして訂正させていただきます。なお、助成となるハードウェアは募集要綱に限定的に列挙されています。
(経営顧問コンサルタント 石原 洋志)
標準報酬月額の上限が変更になります。
令和2年9月より、標準報酬月額の上限が変更になります。対象の方には日本年金機構より、順次お知らせが届きます。
< ブレイン・サプライグループからのお知らせ>
一般社団法人heARTfulness for living協会(ハートフルネス・フォー・リビング協会)のご紹介
代表理事
マインドフルネスティーチャー
戸塚真理奈(とつかまりな)さん
『アートの要素を取り入れたマインドフルネス・ワークショップや瞑想会を開催します。「今 ここ」に生きる自分自身の気持ちと付き合い、自分だけの感性を意識します。グループで時間を過ごすことで、より集中でき、新しい気付きや発見を得られます。今の気持ちは、あなただけのもの!わたしたちは、"この世でただ一つ"(One of a kind)の存在!ありのままで、自然に、この世でただ一つの存在であることを大切にすることは、全体のためにもなります。ビジネスシーンや家庭で、ありのままで、幸せに活躍できたら最高ですね。』
■ 「こころ絵®︎」ワークショップ(詳しくはこちら)
自己肯定感を高めることで、あらゆることが変化します。
自分の気持ちを表現する開放感を味わっていただきます。
「苦手」(絵が上手く描けないから避ける方が多いです)を楽しく乗り越えていただく場です。ご体験後は、意識が変わります。
画材と用紙は自然素材(エコ素材)<写真>をご用意します。
自然と触れ合うことで感性がさらに高まりますし、SDGsへの意識も高めていただけます。
*米国Natural Earth Paint(ナチュラル・アース・ペイント)社は、妊娠して化学過敏症になり、従来型の(化学薬品や重金属が多く使われている)画材を使えなくなったアーティストが土探しからスタートして手がけたナチュラルブランド。米国オレゴン州にて、100%自然・オーガニック由来の原材料を用いた安心安全なアート用品を製造しています。全て自然由来の画材ですが、しっかりした色味のカラーをお楽しみいただけます。アートを愉しみながら、環境教育にもご活用いただけるキットです。土の顔料は十万年前の私たちの祖先も絵を描いてきた素材。筆で、指で、クリエイティブにお楽しみください! 夏休み、コロナ禍で外出自粛の中、ご自宅でアートを楽しんではいかがですか?こちらのサイトにて販売もしております。
◆初の書籍が出版されました!
「学校と家庭でマインドフルネス!」(戸塚真理奈 著)
マインドフルネスで、教師も保護者も子どもも幸せに!
◆ブレイン・サプライでは、昨年、戸塚先生のセミナーを開催いたしました。
ご参加者の皆さまからも「新しい気づきを得ることができた!」と大好評。
今後も皆さまのこころのしあわせを応援する企画を立ててまいります。
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2023/02/20アブラハム・マズローの「5段階欲求」をご存じの方は、大勢いらっしゃる事と思います。中には5段階欲求のそれぞれの名称を正確に答える事が出来る方もいらっしゃるでしょう。従業員に対する動機付... -
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